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2017年3月28日火曜日

トンチン年金の真実


○トンチン年金のしくみ

生保各社から「トンチン年金」が発売されています。

その理由付けとして「死亡保障」よりも「生存保証(生きるリスクへの保障)」を重視しているとアナウンスしていますがウソ八百です。

その実態は、止むに止まれず「トンチン」しかなかったのです。

保険会社は今の「マイナス金利」にほんとうに苦しめられています。

契約者から預かった責任準備金の運用先がなく、日本国債に投資してもまったく増えないのですから。

例えば第一生命の「しあわせ物語」では15年間こつこつと積み立てても返戻率がわずかに102.3%。

この場合の実質利回りは0.33%。

でも「しあわせ物語」はまだ良心的です。
なぜなら契約者から預かった責任準備金を保険会社として必死で運用し、契約者が支払った保険料に僅かながら利息を上乗せして返してくれるからです。

しかし昨年日銀がマイナス金利政策を導入すると、責任準備金を運用してもまったく利息が付かず、せいぜい保険料をそのまま返すだけ(利回り0%)となってしまったため、年金保険としては「意味ないじゃん」という状況となってしまいました。

そこで苦し紛れに保険会社が考え出した(すでに300年前にアイデアがあった)のが「トンチン年金」という訳です。

しくみは、責任準備金の運用益が0円ですから、結局契約者が支払った保険料がそのまま保険金の原資となり、契約者同士が掛金(保険料)のぶんどり合戦をするのが「トンチン年金」なのです。

「トンチン年金」では生き延びた人が勝者となり、早く死んだ人が敗者となるのです。

これが契約者にとってよい仕組みなら、300年前のアイデアですから、年金保険が発売された当初より採用されていてもよいと思うのですが、保険会社としてもさすがに「これはないよな~~」と思っていたところ、背に腹は替えられず、マイナス金利となってしまっては「トンチン年金」しかないと採用に至ったのです。


では具体的に「トンチン年金」の仕組みを考えてみましょう。

今1,000人が「トンチン年金」にそれぞれが保険料1万円を支払ったとします。

合計保険料は1,000万円です。

まず早く死んでしまった人には7,000円(保険料の7割)が支払われます。(つまり早く死ぬと3,000円の損となります。)

これは全員が貰えるので700万円が支払に消えます。

そうすると保険料の残金は300万円となり、これを保険会社と長生きした人で山分けします。

長生きした人が5人だとすると、この5人にはすでに7,000円は勘定されていますから、返戻率200%として、残りの13,000円が支払われ、5人合計で6.5万円が給付され、そして残りの293.5万円が保険会社の取り分となります。

生き残りが5人ではなく50人でも、年金の支払額は合計65万円ですから、保険会社は235万円の儲けとなります。

とんでもないぼったくりです。

でもひどいと思われるでしょうが、これでも原価率は約70%以上ありますから、保険としては良心的な部類なのです。

なぜこのように保険会社がぼったくるのかというと、20年先の平均寿命がどうなっているのか保険会社としてもまったく分からないので安全率は高くしておかないと心配で心配で夜も眠れなくなるためなのです。

平均寿命の各種予測値はありますが、100%それを信じている保険会社などどこにもありません。

来年の金利も分かりませんし、10年後の医療技術も正確に予測することもできませんし、まして20年後の死亡率などあてにできません。

したがって保険会社として、経営上のリスクを担保する方法は、できるだけ安全率を高くし、つまり将来保険金として支払う予想金額を10倍ぐらいに膨らませて見積もり、保険料を集めておくのです。

そうすると長生きする人が2倍や3倍になっても契約どおり年金を支払うことができるのです。

アクチュアリーがいくら計算したところで、そんなものを信じて経営をしていたら、保険会社は10年も持たないのです。

つまるところ保険会社を健全に経営するためには安全率を高くする(危険差損で稼ぐ)ことしか方法はないのです。

以上より、「トンチン年金」とは、契約者から集めた保険料がそのまま生存者への年金と保険会社の収入となっているだけなのです。(いわゆる博打と同じ原理で、参加者から集めた賭け金(保険料)を勝った人と胴元が分け合うシステムと言えます。=ゼロサムの原理)

マイナス金利の現状となっては、ついに保険会社もやってはいけないことに手を出さざるを得なくなったという訳なのです。

ついに保険会社も博打の胴元です。
どこにプライドがあるのでしょう・・・


○「人生100年時代」は本当?

  最初に次のグラフをご覧ください。

出典元:国立社会保障・人口問題研究所「総人口,高年齢区分(70歳,80歳,90歳,100歳以上)別人口」、グラフは川島FP作成

たぶん第一生命が使ったのがこのデータです。

わざとグラフを見せず、2050年に100歳以上の人口が70万人という数値だけを示しています。

でもこのグラフが示しているのは、2050年に70万人となるのは異常値であり、団塊の世代が100歳を超えるようになるため(グラフではこぶの部分)であり、その後2065年までは70万人を超えることはありません。

このデータでは2074年に本当のピークがあり、この年の100歳以上の人口が約88万人と推計されています。

たぶん医療技術の高度化などによる寿命の伸びと人口減少を相殺すると、2074年頃が100歳以上の人口のピークとなるようです。

でも「2074年に100歳以上の人口が88万人」と言っても誰もそんな遠い将来のことなど興味がないでしょうから、「2050年に100歳以上の人口70万人となり2015年の10倍にもなる。」と言って脅かしているのです。

いやだねー保険屋のやることは。

それに人口問題研究所の推計は本当に正しいのか?
という疑問もあります。

シミュレーションとはいろいろな前提で試算したものであり、このグラフで使用した数値は「出生数中位、死亡数中位」を前提としています。

つまり待機児童0政策が行われないから出生数は伸びず、医療技術の進歩ではips細胞の利用も無視して推計していますから、たぶん大はずれの推計になると思われます。

この推計をした人口問題研究所の人もそんなの分からないから、出生数が伸びた場合や死亡数が減った場合も計算してますよといろいろなデータを示しています。

結局いろいろ試算しておけばどれかが当たるだろうという推計なのです。(シミュレーションとは本来そういうものなのです。)

でも保険屋さんはいろいろの前提を隠してしまい、自分に都合のよい数字だけを使っているので、保険屋さんの言うことを鵜呑みにしてしまうマスコミの人は気を付けてください。

まあ誰だって未来は分からないのです。

ですから誰にも分からない未来について、まことしやかに「人生100年時代」などと言いふらすのはどうかとも思いますし、それに乗せられる方もばかげています。

分からない未来を心配するよりメタボやがんを心配しなさいと私は言いたい。

それにこのままマイナス金利が続くと、2050年にはニッセイや第一生命があるかどうか分かりませんから、最も信頼できる、そして超優良な国民年金の保険料を払いましょう。

国民年金の返戻率は197%(実質利回り2%)ありますから、今の世の中でこれに勝る年金保険はないのです。(超低金利で保険会社の年金保険は屑になりましたが、国民年金は超優良な年金保険となりました。)

参考
国民年金の保険料を16,490円とすると
10年間の保険料は、
16,490円×12月×10年=1,978,800円
これに対して65歳から85歳まで受け取る年金額は、
780,100円×120月/480月×(85歳-65歳)=3,900,500円
(返戻率197%)
同様に100歳までの返戻率は約345%(支払った保険料の約3.5倍)


○平均寿命についての誤解

参考
男性の平均寿命は80.8歳ですが、70歳の人が「おれの寿命はあと11年ぐらいか」と考えるのは間違いで、平均寿命とは生まれたばかりの0歳児の寿命で有り、70歳では平均余命が使われ、この場合は15.6年になります。(つまり70歳の人は15.6年後に1/2の人が生存しています。)

 この平均寿命に関する誤解はよくある話で、特にある一定以上の大人の人はそうかも知れないですね。

でも今では中学校でヒストグラムを習っていますから、いわゆる代表値に対する理解は進んでいます。

代表値とは、平均値や中央値(メジアン)、最頻値(モード)などです。

分布が左右対称の釣り鐘型の場合はこの3種類の代表値はほぼ重なりますが、平均寿命や平均年収などは分布が片方に広がるため平均値が分布のピークとずれてしまいます。

そうした場合、よりピークに近い中央値や最頻値などがよく使われます。(と中学校では教えています。)

と言うことで第一生命に中学校の内容を教えて貰ってもそれほどありがたくはないね~~


○トンチン年金は病気の人、がんの人は大歓迎

トンチン年金ではすぐに死にそうな人は大歓迎です。

ですから「おれは絶対に死なない。」と思っている人だけ入りましょう。

結論
「トンチン年金」ってほんとうにいやな保険だね~~


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2017年3月22日水曜日

第一生命「ながいき物語」の分析


拝啓
渡邊光一郎  様

2017年3月17日発売の「とんちん年金『ながいき物語』」のパンフレットを拝見させていただきました。

ツッコミどころ満載でしたので、以下に私の意見を書かせて頂きます。

まず最初に、100歳の返戻率を堂堂とパンフレットに載せるのはいかがなものでしょう。

生保標準生命表2007(男)によると、100歳まで生存している確率は0.513%、つまり1000人が生まれたとすると、生き残っている人は約5.1人しかいないのですよ。

参考
生保標準生命表2007は現在生保各社が保険料を算出する際に使用されています。
2018年4月に11年ぶりに改定が予定されています。

50歳でこの保険に1000人が加入したとすると、返戻率174%となる人は約5.3人しかいないことになります。

まあ保険とはそんなものと言ってしまえば通るのかも知れませんが、はっきり言って1000人の内約994人は騙された~~~となりそうです。

普通生命保険は若いうちに死ぬと少ない保険料の割りに大金がもらえるものですが、この保険は反対に損します。

根性で100歳まで生き残るととってもお得になりますが、果たして希望どおり長生き出来るのかどうかは神様次第なのです。

おまけに契約年齢が80歳までってどういうことなんですか?
保険料だけ取って、はいさようなら・・・ってことですか。

とんちん年金は契約途中の死亡や解約がとっても損になることを知った上で平均寿命に近い人もどうぞって、それはやってはいけないことだと思うのですが。

それから100歳以上の人口が2050年には2015年の10倍を超えて70万人になるそうですが、2050年に100歳になる人は現在67歳の団塊の世代の人たちですから、統計処理がいい加減過ぎませんか。

100歳以上の人口が70万人になる主な原因は、団塊世代の人口が極端に多いためですから、”人生100年時代”の根拠としてはアホらしく思えるのですが。

これって明らかに騙そうとする魂胆が透けて見えますね。

正しく統計処理すれば現在50歳台の人が70万人も100歳になるとは考えられません。(少なくともそうなる根拠はありません。)

数字に弱い素人を騙すのもいい加減にしてください。(もしかして第一生命の社員も数字に弱いのかな?、そしてこの数字を単純に信じてしまうマスコミも・・・アホ?)

続いて、平均寿命が2050年には男性が約83.5歳、女性が約90.2歳まで伸びるそうですが、それならその前提で御社の生命表を書き換えて死亡保障の保険料を安くしてください。

ぜひお願いします。(できるものならやってみな!)

以上をまとめると、
私の認識では、正しい保険とは契約者から預かったお金を運用し、大きく増えた分を保険金として返してくれるもので、この保険のように早く死んでしまった人から巻き上げたお金を長生きした人と保険会社で山分けする方式は人の道に反しているのではないでしょうか。

参考
生命保険は死ぬことの無かったハッピーな人から保険料をいただき、不幸にも亡くなられた人に保険金を支払いますから幸-不幸がバランスしますが、この保険は踏んだり蹴ったりの仕組みとなっています。

最後に「ながいき物語」の実質利回りを記して終わります。

前提
50歳(男)
保険料払込期間 50歳~65歳(15年間)
すえ置期間   65歳~75歳(この期間は契約者が死亡してくれるのを待っている期間です。)
月額保険料  50,000円
累計保険料   900万円
実質利回り  0.6%(10年確定年金の場合)
75歳から年金の支払開始
10年確定年金
    102.45万円×10年(75歳を超えたら返戻率113.8%)
10年保証期間付終身年金
        60.26万円×亡くなるまで(ほとんどの人は返戻率67%)

                                                                                                  敬具

トンチン年金の真実


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2015年10月5日月曜日

ネオファースト生命の終身医療保険

ネオファースト生命って何?

ネオファースト生命は、第一生命の100%子会社です。

会社沿革
1999年 日産火災海上保険株式会社の100%子会社としてディー・アイ・ワイ生命保険株式会社設立

2002年 損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険株式会社に社名変更

2014年 株式譲渡により第一生命保険株式会社の100%子会社「ネオファースト生命」に

ちなみに社名の由来は、ホームページでは訳の分からない説明をしていますが、世間が見たら「第一生命」の子会社だから「ファースト」なんでしょ・・・

ディー・アイ・ワイ生命の「1年組み立て保険」はよいアイデアでしたが、弱小保険会社はやはり販売力が弱かったのか、昨年日本一(?)の保険会社に買収されてしまいました。残念!

「ネオファースト生命」は、この買収をチャンスに販売力強化のため「通販」から「窓販」専門の保険会社として再出発。

通販専業のライフネット生命も現在苦境にあり、窓販に注力したりKDDIと資本業務提携したりしていますが、いずれどこかの保険会社(損保?)に買収されるかも。

ネオファースト生命の「窓販」先は、第一生命のコネを最大限活用し大手銀行や保険ショップなどのチャンネルとなっています。

でもアフラックのように強力なブランド力がないため、販社のご意向に沿ったいろいろのメニューと商品名となったため、多くの消費者には浸透しにくいマーケティングとなってしまいました。

正式名称は「無解約返戻金型終身医療保険」ですが、それぞれの窓販先での商品名は、「ネオdeいりょう」「ネオいりょう」「医療安心これ一本」などなど。

もともと組み立て保険を得意としていましたから、保険のばら売り/組み立ては朝飯前かも知れませんが、独自ブランドを持たないかぎり将来も日陰者としての立場から抜け出せないことは覚悟しなくてはなりません。

では以下で終身医療保険「ネオdeいりょう」「ネオいりょう」「医療安心これ一本」を分析してみます。

保険料は50歳男性、非喫煙者で試算しています。
非喫煙割引きをテレビCMで強調していますが、まあ世間並みの価格です。


                         (1入院60日限度/通算1,095日)

保険ショップ用のスタンダードプランは「特約ぜんぶ込み」となっており、月額保険料5,787円はぼったくりプランと言えます。

一つ一つの特約の給付事由を説明されると、「いりません」と言える人はたぶんいないのでは。(でも給付事由は二重三重に重複しているので特約を全部付ける必要性はまったくありません。)

保険ショップとは、なんと阿漕(あこぎ)な商売をしていることでしょう。

○が4つと少ないりそな銀行はすこし善良な商売をしているように見えます。

でも高額な治療保障(入院治療給付金特約)を付けていますから、善良かどうかは分かりませんが、この特約がいちばん儲かる特約のようです。

入院治療給付金特約:
いわゆる医療費にリンクした保障で、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型があり、入院・手術などの診療報酬点数に応じて給付金がもらえます。表の保険料2,137円はⅢ型のもので、診療報酬点数1点が3円に換算され1ヶ月30万円(通算360万円)を限度に給付金が支払われます。(明治安田生命の医療費リンクシリーズと同じ仕組み)

一方、ホームページでの試算にはこの治療保障を外し、格安な保険という印象を持たせようとしています。(でもこの保障内容ではまったく役にたちません。)

ではどの保障を選ぶべきか、アフラックのEVERとメットライフのFlexiと比較してみましょう。


基本保障部分(入院+手術)だけをみると、最安値はフレキシィーです。

注意
ネオファースト生命の基本保障には入院一時給付特約5万円(保険料975円)を付け、フレキシィーと同様に一回の入院+手術で一律に10万円が給付されるようにしています。

しかしこの基本保障だけでは次のグラフで示すように自己負担の範囲を示す紫色の6角形(100%)をいずれの保険も十分にカバーしきれていません。


グラフの見方
給付率とは、それぞれの事由で入院した時に支払う自己負担額を100%とした場合に、各医療保険から給付される割合(%)を6角形のグラフで示しています。100%の範囲よりも外側にグラフがあればグッドです。

ネオファースト生命とフレキシィーは線がほぼ重なっているため見にくくなっています。

虫垂炎や骨折などの日頃よくありそうな入院において、ネオファースト生命とフレキシィーはかろうじて100%の範囲をカバしています。(このような場合、EVERは手術5万円だけですが、ネオファースト生命とフレキシィーは10万円もらえます。)

参考
この条件でのコストパフォーマンスは、次のとおりで、フレキシィーがベストです。(でもあまり差がありませんからほぼ互角かな。)
フレキシィー       445
ネオファースト生命  412
EVER           403


基本保障だけでは役に立たないので、三大疾病のようにお金がかかる入院において自己負担額をカバーできるよう、基本保障に三大疾病入院一時金(ネオファースト生命は治療保障)を付加した場合を比較してみます。

それぞれの保険料は、
フレキシィー       5,780円
ネオファースト生命  5,452円
EVER            5,620円

EVERは、かなりフレキシィーを意識した値付けとなっています。

ネオファースト生命の治療保障は、前記のとおり診療報酬点数1点が3円に換算され、給付金が出ますが、三大疾病の場合、診療報酬点数が17万~32万点となりますから、給付金は×3円なので、合計50万円~96万円にもなるため、1ヶ月の支払限度額を30万円に抑えています。

EVERとフレキシィーは3大疾病で50万円が給付されるので、給付金としては50万円VS30万円(治療保障)というイメージです。

この特約を付加した場合の給付率は次のとおりです。


EVERが虫垂炎や足の骨折で100%以下となっていますが、ネオファースト生命とフレキシィーは100%の範囲をすべてカバーしています。

特にネオファースト生命の治療保障は、入院・手術の他に診療報酬×3円の給付金がすべての入院で貰えるため、通常ありそうな軽度の入院などではかなり手厚い給付金がもらえそうです。(治療保障特約は入院していることが条件となるため、通院では給付されません。)

一方3大疾病などではEVERとフレキシィーが50万円が給付されますが、ネオファースト生命では30万円の給付金なので給付率が低くなっています。(でも100%は十分にカバーできています。)

したがってネオファースト生命の医療保険は、基本保障+治療保障では他のメジャーな2商品よりも割安で有りおすすめです。

参考
この場合のコストパフォーマンス
フレキシィー       574
EVER            572
ネオファースト生命  554

より賢く選びたい(つまり保険料を下げたい)場合は、治療保障と保障がダブっている手術(685円)を外してよいと思います。(りそなプラン)

もっと賢く選びたいのなら、入院一時金(975円)も削ってOKです。(この場合の月額保険料は3,792円)

この2つの保障を削っても3大疾病などで入院した場合、入院+治療保障から30万円~40万円ぐらいは確保できますから、自己負担額のほぼ100%に近い給付金は貰えそうです。


以上ご参考としてください。




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2014年2月28日金曜日

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1)

要約すると次のとおりです。

1 第一生命は、主力の「なんとか人生」などの「生涯設計型の保険」は止めて、「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」の保険として「ブライトWay」を発売しました。

2 生涯設計型とはライフステージに応じて特約を選択できましたが、「一生涯のパートナー」とはてんこ盛りパッケージを一生涯契約を継続してくださいという考え方です。

3 そのため20歳台でも30歳台でも、長い人生を生きていくために介護保障をパッケージに組み込んでいます。

4 この考え方で作られたのが総合保障型保険「ブライトWay」であり、第一生命が総力をあげて、お客さまの『人生という道のり(Way)』に充実した『備え方(Way)』を提案しているのです。

5 この提案に対するわたしの意見は「いらんもんは付けるな!」です。


以下に「ブライトWay」の分析評価を記します。

1 第一生命はなにを考えているのか?

次の表は「順風ライフ」と「ブライトWay」の発売時のコピーを比較したものです。



           (表はクリックすると拡大します。)

両方とも渡邊光一郎さんが言っているのですが、「生涯設計」はもう止めて「一生涯のパートナー」として総合保障型保険にしたそうです。

「生涯設計」を止めたのはなぜ?
総合保障型保険にしたのはなんのため?

私にはよく分かりません。

推測として、一般の人は保険をよく知らず、「生涯設計」とか言ってもなにを選んでよいのかまったく分かっていないので、保険会社が提供するパーケージ保険(つまり定期付終身保険)だけを買ってもらうほうが分かりやすいと考えたのでしょう。

また10年後の契約更新のときにライフステージに合った内容に見直しましょうと提案しても、あまりに高い保険料にびっくりした契約者が逃げ出して(解約して)しまうため、「生涯設計」の見直し提案が既契約からの流出を招いている元凶となっているのかも知れません。

ですから、「ブライトWay」のコピーの内容は、これさえ買えばあとは一生涯保険会社が「あんじょうよろしゅうしまっせ!」といっているように読めます。

その理由は「柔軟に対応」とありますが「選べる」とはどこにも書いていません。
つまりこの保険は「お・ま・か・せ」ということになります。

お金持ちで、大船に乗りたい方にはよいかも知れません。

30歳のサラリーマンの人は、毎月のお小遣いが半分になってしまうので気を付けましょう。


いずれにしても「ブライトWay」は余計な保障をパッケージ化し、保障を膨らませた保険を見直しするきっかけを与えないよう工夫された蟻地獄保険と言えそうです。


2 保障内容はどうなったのか?

その2につづく

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その2

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その3

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その4



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2014年2月27日木曜日

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その2)

2 保障内容はどうなったのか?

最初に「ブライトWay」と順風ライフ、順風人生などのこれまでの商品との比較をした表をご覧ください。

2014/2/17 表を訂正


           (表はクリックすると拡大します。)

「アシストセブン」と「シールド」はいずれも「ブライトWay」の特約として選択できますが、後の表で比較しているように「アシストセブン」は「シールド」に比較し圧倒的に保障範囲が広く、いまさら「シールド」を選ぶ人はいないと思われますから、「シールド」のバージョンアップとして「アシストセブン」を位置づけてこの表を作っています。


「アシストセブン」は10年の定期保険のみ選択でき、終身保障が必要な場合は「シールド特約(終身)」のみ選択が可能となります。



お問い合わせが多いので、「アシストセブン」と「シールド」の比較表を作ってみました。


                   (表はクリックすると拡大します。)


            (表はクリックすると拡大します。)


この分析評価については(その3)に投稿する予定です。



第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その3

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その4



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2014年2月26日水曜日

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その3)

3 保障範囲を拡大したアシストセブンの真のネライはなにか?

アシストセブンは7つのリスクに幅広く備えることができ、公的介護保険制度で要介護2と認定された場合などに年金がもらえるようになりました。

保障範囲について、シールド特約との比較は(その2)をご覧ください。

アシストセブンの保障内容は目新しいものではなく、すでにニッセイのみらいのカタチの保証内容とほぼ同一です。

ニッセイみらいのカタチの介護保障内容


したがって第一生命では「アシストセブンプラス」(特約の特約)において要介護1以上でも年金を給付できるようにし、業界最高水準とアピールしています。(アシストセブンが業界最高水準なのではありません。)

第一生命ではこの保障範囲の拡大について、生きていくための保障に力点を置いたと説明しています。

私のギモン

生きていくための保障に力点  →  介護保障などを充実  →  何をねらっているの?


まず「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」の目的は「企業価値の最大化」にあります。

したがって第一生命の目標は、企業価値最大化のため、保険を買わない若者に売れ!

です。

そこで、少子高齢化、未婚率の増加、そして若者の保険離れに対応するため「死亡保障」よりも「生きていくための保障」に力点を移したと考えられます。

注意
ここの部分は、私の推測です。
公表されている「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」では、このような背景が巧妙に隠されていて、よく読んでも、何を言いたいのかちっとも分からない文章となっています。
そして国内成長戦略として持って回った言い方で「本業を通じた社会への貢献」と書いてありますが、ふつーの会社の成長戦略としてこんなバカな内容は書きません。保険会社の立場上、「お客にいらない保障を売りつけて儲ける」とは書けなかったのでしょう。

参考
ニッセイのみらいのカタチを発売したコンセプトは、正直に分かりやすく説明しているので第一生命よりは好感が持てます。

こうした商品コピー1枚の中に会社の体質がとてもよく出ているなと感じます。


さてここで問題なのは、介護保障が必要なのかどうかです。

アシストセブンでは介護保障を新商品の目玉にして、第一生命では「ブライトWay」を売りたいと思っているようなのですが、全般的に見て介護保障までパッケージ化するのはやり過ぎと私は考えます。

ニッセイもそのような考え方から、みらいのカタチでは、「世帯主の方へのおすすめプラン」に介護保障は遠慮して削っています。



そして第一生命でも、ニッセイと同様、順風ライフでは「介護サポート+」はおすすめプランに加えていません。

では、どうしてここに来て「介護保障」なのでしょう?

少なくとも保険屋さんの常識としてこれまでは若い人にはいらない保障と考えていたものを、ある日突然「そうだ! 介護保障を付ければいいんだ!」と考えるようになったのか。

そこで前記の国内成長戦略にもとづき、保険離れが進んでいる若い人たちに介護保障を売りつければ第一生命は成長できると考えたようです。

今の若い人たちは、将来に対する不安がとても大きく、少ない収入の中から将来に備えて貯蓄をしている人がとても多くいるので、介護保障も売れるはずと目論んでいるのでしょう。

商品ターゲットは・・・お一人様?


4 介護保障は必要でしょうか?




その4



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2014年2月25日火曜日

第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その4)


2016/5/12
データ更新 「平成26年度 介護給付費実態調査報告」によりアップデイトしました。


4 介護保障は必要でしょうか?


このグラフは厚生労働省の「平成26年度介護給付費実態調査」「人口推計(平成25年10月1日現在)」より私が作成したものです。(一部データは推計値です。)

積層の柱状グラフは要介護度別に介護認定された方の人数(受給者数)です。(左の目盛り)

折れ線グラフは、介護保険の受給者数が年齢階級別人口に占める割合(%)を示しています。(右の目盛り)

 一例として、75~79歳の年齢階級でみると、要介護1以下の受給者数が約27万人、要介護2以上の受給者数が約30.9万人、合計でこの年齢階級では介護保険の受給者が約57万人(左目盛り)おられます。

またこの年齢階級の人口が約630万人ですから、要介護2以上の方の人口に占める割合は4.9%になります。(右目盛り)

75~79歳の年齢階級において、要介護2以上の方は、約20人に1人しかいないのです。


日本人の平均寿命が、男性が80.50歳、女性が86.83歳ですから、80~84歳の年齢階級で見ると、要介護2以上の方は、この階級の人口の11%(9人に1人)にしかなりません。(右目盛り)

ちなみに年齢階級85~89歳では22.4%、90~94歳では41%となっています。

参考
この数値の正しい理解の仕方
82歳の段階で、生存者の割合は52%ですから、要介護2以上の受給者数が11%という正確な意味は、生まれた人が100人とすると、48人がすでに亡くなられて、残った52人の内の5人くらいが要介護2以上に認定されていることになります。つまりこの年齢でも元気な方が47人もおられるのです。
87歳では、100人の内32人が生存し、その内8人が要介護2以上に認定されていることになり、元気な方が24人おられます。


平均寿命を超えたこの年齢においても矍鑠(かくしゃく)としてお元気な方が半数以上おられるのです。

 したがって、男女とも平均寿命を超える年齢においても、約77%の人たちは食事の世話程度は受けるものの、基本的には普通の日常生活を過ごしていられるのです。


参考
厚生労働省「平成22年 国民生活基礎調査の概況」より
要介護者等の状況

日本生命のデータより
高齢者の健康(自立度の割合)


第2号被保険者の年齢階級(40~64歳)で同様に見てみると、介護保障のバカらしさが一層よくわかります。

 この階級の人口は、約4321万人です。

 このうち、要介護2以上の受給者数は7.7万人、人口比0.27%です。

 参考としてこの階級の死亡者数は1.1万人、入院患者数合計が32.6万人で、内訳は、悪性新生物4万人、糖尿病6.6万人、循環器系疾患7.2万人、精神及び行動の障害13万人などとなっています。

したがって入院リスクは要介護のリスクよりも約4倍高いと言えます。

第2号被保険者が介護認定を受けるためには、特定疾病でなければなりませんから、受給者の多くはがん(回復の見込がない状態)、脳血管疾患、糖尿病性精神障害・腎症・網膜症の患者であり、したがって介護の前の段階で医療保険の給付要件に該当しますし、身体障害にも該当するはずです。

したがって、医療保障の先の先となる要介護状態まで考えるのは心配性の人だけでよいと思います。

なんでもかんでも保障を手厚くする必要はないのです。

参考
古代中国の「杞の国」で、毎日毎日、天が崩れ落ちてしまわないかと心配している人がいて、人々に笑われていた故事から杞憂という漢字がつくられました。


5 最後に「ブライトWay」の保険料は超高すぎる!

その3で示しましたが、30歳女性の場合で比較すると、順風ライフの月額保険料は14,352円、ニッセイみらいのカタチは15,366円でほほ横並びですが、「ブライトWay」では18,651円と、順風ライフから30%もアップしています。

その原因は、はっきりいってばかげた保障を付けているためなのですが、デフレの世の中で、30%も値段を上げて新味のない商品を売ろうとするマーケティングとは、狂っているのか、凄腕ばかりの営業を抱えているのか・・・、まあお手並み拝見ですね。


閑話休題、特約の不思議
「ブライトWay」の特約の提案として、男性には8大生活習慣病入院特約D(入院日額1万円)、女性には女性特定疾病入院特約D(入院日額1万円)とレディエール(手術一時金)を組み合わせています。
でも確率として女性でも8大生活習慣病で入院する場合の方が女性疾病で入院する場合よりも多いでしょうし、乳がんの入院は胃がんよりもお金がかかるということもありません。
この場合「女性」を付けると給付金がもらえない場合の方が増えることは説明しているのかな?
保険会社は数理的に保険を設計する一方で、どうして理屈の通らない売り方をするのでしょう。どこの会社もそうなのでしょうか。それとも保険会社だから人をだますような売り方(訂正:よいイメージだけを持たせ、真実を伝えない売り方)が許されているのでしょうか?


最後に「ブライトWay」に対する私の評価は「最後の悪あがき保険」だと考えますから、賢い消費者は近づいてはいけません。


その1

その2

その3

参考
人生の後半で必要な医療費と介護費用はいくらか



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。





2013年12月18日水曜日

第一生命の新たな主力商品「ブライトWay」の評価

新味のない保険ですが、順風人生や堂堂人生などとの比較と詳細な分析は後日投稿するとして、現時点の評価を記します。

「ブライトWay」の特徴は、「アシストセブン」及び「アシストセブンプラス」です。

「セブン」とは、7つの保障をパッケージし、これに該当したら一時金がもらえます。

7つの保障とは、三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)+要介護状態+身体障害+高度障害+死亡のことです。(つまりユーザーの選択肢をがんじがらめに縛り付けた特約です。)

「アシストセブン」とは、これまで「シールド特約(特定疾病保障)」と言っていたものに、介護保障などもくっつけて保障を充実(?)させた特約の名称(改称)です。

シールド特約では三大疾病により所定の状態となるか、事故や病気で高度障害となった場合に一時金が支払われましたが、アシストセブン特約では三大疾病には変更がなく、高度障害保障から「高度」が外され「特約傷害保険金」となり、「特約介護保険金」が新たに付け加えられています。

いずれにしろ、定期付終身保険から一歩も踏み出していませんから「順風人生プラス」という名前がよいのではないでしょうか。

予定利率が史上最低のレベルにある現在、「定期付終身保険」をまだ売ろうとする第一生命の考えが私には理解できません。


第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1


アシストセブンとシールド特約の保証内容の比較表



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。





2012年9月17日月曜日

順風ライフ パワーメディカルの評価について

(表はクリックすると拡大します。)

2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1



順風ライフについては既に評価をしました。

2010年に順風ライフが発売され、それに続いて株式会社化記念商品として、第一生命としては初の無配当タイプ単品型の定期・終身医療保険「メディカルエール」が発売されています。

そして2011年1月、悪評の高かった「堂堂人生」と「主役人生」がついに販売停止となっています。

この流れから第一生命では順次単品の無配当保険を販売するのかなと思っていましたが、予想に反して定期付き終身保険の「順風ライフ」を強化する方向のようです。

ニッセイは2012年4月に単品商品11種類を自由に選べる「みらいのカタチ」を発売しましたが第一生命では方向性が異なるようです。

第一生命はあくまでパッケージタイプを死守し、主力商品は定期付き終身保険のまま行くという決意なのでしょうか?

でもいずれは破綻すると思うのですが・・・

若い人たちは、収入は伸びず、高額な保険料負担が困難ですし、保険はネットなどで調べて自分で(単品の保険を)選びたいと言う傾向ができつつありますから、この流れに抵抗しても長くは続かないのではないでしょうか。


さて、順風ライフの発売からちょうど2年が過ぎ、第一生命から創立110周年記念商品として「順風ライフ パワーメディカル」が9月21日に新発売されます。


上の表に順風ライフとの違いを示しています。

○違いその1
シールド特約の保障内容の充実(シールドプラス特約)

シールド特約は、死亡・高度障害及び悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中により「所定の状態(60日以上の労働制限、言語障害)」となったときに一時金が給付されますが、シールドプラスではこの保障に加え「所定の状態」の基準が緩和(後遺障害のない場合も保障)され、また悪性新生物(がん)以外に上皮内がんと診断された場合にも保険金がもらえるようになりました。

特約保険料は50歳男性が196円、同女性が150円となっています。


○違いその2
先進医療特約が新たに加わりました。

ようやくと言う感じで先進医療が選択できるようになりました。
限度額は2000万円、一時金2万円、保険料は50歳男性が135円、同女性が157円となっています。


○違いその3
骨髄ドナー給付金が新たに加わりました。

骨髄ドナーとは、白血病の患者さん(レシピエント)のために骨髄を提供する健康な方のことで、手術費用などはレシピエントの負担となりますが、ドナー側でも休暇や休養が必要であり経済的な負担がネックでしたが、これを保障してくれるものです。

この特約は、メディカルエールにも付加できます。
特約保険料は無料です。


○違いその4
指定代理請求の範囲が拡大されました。


さて私の評価ですが、約2万円の保険料に対して保障が充実したのは約300円ぐらいですから、1.5%ぐらいの改善だと判断します。

したがって保険全般の給付と負担のバランスから言って、順風ライフパワーメディカルは割高な保険であることに変わりはありません。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2011年1月10日月曜日

第一生命のメディカルエールはお得か?



(表はクリックすると拡大します。)

2013/10/24
新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。

2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1


新商品「順風ライフ パワーメディカル」の評価はこちらです。



ついに第一生命も単品の医療保険を発売しました。

「医のいちばんNEO」などに続く株式会社化記念商品第2弾の商品で、第一生命としては、初の無配当タイプの商品となるそうですが、外資系生保の世界から見ると20年ぐらい遅れている感じがします。

無配当の保険は保険料が安くなりますが、保険料の高値安定を死守してきた国内生保も、保険の低価格化についに観念したようです。
(主力商品である「堂堂人生」および「主役人生」も2011年1月に販売停止となっており、国内大手生保では商品の低価格化とパッケージ商品から単品商品への流れが始まったと考えられます。)
無配当タイプの解説についてはこちらをご覧ください。


さて、第一生命の新商品「メディカルエール」についてFPとして分析評価してみたいと思います。

評価の指標として人気の「CURE」(オリックス生命)と「やさしくそなえる医療保険」(アリコ)を例に比較してみました。
(この2商品の評価はこちらをご覧ください。)

前提は、男性55歳、終身医療保険、終身払いとしています。
入院限度日数60日、入院日額1万円は共通です。
3商品を比較した表を上に示しています。

「メディカルエール」の長所は、手術の対象範囲が拡大され、保険適用の手術1000種類に加えて先進医療に該当する手術ついても入院中に行われた場合は一律入院日額の20倍(20万円)が給付されます。

また、乳ガンの治療などに行われる放射線治療についても60日間に1回、入院日額の10倍(10万円)が給付されます。

別の観点からの利点ですが、49歳までは割安な「定期型」、50歳以降は一生涯の保障が得られる「終身型」の商品構成で、定期型からは診査・告知なしで終身医療保険に移行できる「メディカルスイッチ」があります。

「メディカルスイッチ」は第一生命の既契約者にとっても大きな利点があります。

それは、昭和51年3月以降に契約された入院関係特約も対象(終身保険を主契約とする特約)となっており、診査・告知なしで終身型のメディカルエールに移行できるので、入院当初の不担保日数も日帰り入院からに変更できますし、対象手術も1000種類に拡大することができます。


平成10年以前に契約している貯蓄型(終身保険や年金保険など)の保険は予定利率が3%超のお宝保険ですから「メディカルスイッチ」などに惑わされず、下取りなどの提案はきっぱりと断りましょう。

保険料については、変更する時点での被保険者の年齢で計算されますから、高くなりますが、最新の医療データに基づき算定されるため、保証範囲が拡大する割には従来よりも低く抑えられています。

(業界初の古い特約からの乗換措置を可能とさせた目的は、推測として第一生命の既契約者の解約、流出を防止することにあり、そのための受け皿として作られたのではないかと考えられます。)

欠点は、先進医療保障がないことです。極めて残念です。

他の医療保険では重粒子線治療は先進医療として1000万円レベルまでを保障していますが、メディカルエールでは一般の手術と同様の扱いで20万円の給付だけです。

また生活習慣病については、入院期間が長期化しますが、メディカルエールでは長期入院+入院日額の上乗せがセットになってしまっているので、保険料が割高な特約になってしまっています。

長期入院への備えとしてはCUREの「7大疾病は120日保障」が適切な保障と考えます。

この3商品についてコストパフォーマンス値を計算してみました(表下段)。

この数値より、同じ保険料なら「やさしくそなえる医療保険」は「メディカルエール」の1.27倍(=352÷277)の給付金がもらえます。


最後にFPとしての評価です。
保険料は、営業社員を通じての販売ではたぶんこれ以上は下げられないぎりぎりの価格なのでしょうが、通販に比べて3割近くも高いので太刀打ちできるものではありません。
商品の魅力もイマイチであり、第一生命の既契約者以外にはメリットがないので私はお勧めしません。

参考
医療保険を選ぶ基準


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。


2010年8月24日火曜日

第一生命㈱の保険(『順風ライフ』(順風人生)についてのFPの評価


(図はクリックすると拡大します。)


2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1

新商品「順風ライフ パワーメディカル」の評価はこちらです。



これまでに第一生命㈱の保険として、主力商品の「堂堂人生」と終身医療の「主役人生」を取り上げました。

今回、人気のプロゴルファー石川遼くんをCMに起用して『順風ライフ』(順風人生の新型)が同社より新発売されました。
(「石川遼のような保険」っていったい何なのでしょう? まあ大手生保にありがちなイメージ先行で、契約者は中身は分からなくてもいい、というのが保険だと考えているのでしょう。)

『順風ライフ』を今回は分析しますが、単品の解説だけだとますます何がなんだか分からなくますから、<第一生命の主力商品の比較>(表を参照)をして、その違いと特徴を説明したいと思います。

まず各商品の発売時期ごとに一連の流れを追って解説します。

平成20年10月に『順風人生』が発売されています。

先行する「堂堂人生」と平行して販売されていますから、バージョンアップではなく、『順風人生』は人生シリーズの一つとして位置づけされています。

「堂々人生」と『順風人生』の違いは、主契約が更新型の【定期保険】から更新なしの【終身保険】に切り替えられたことです。

なぜ変更したのか?
堂々ファンドが不人気だからです。
(口コミ情報によるとネット上にあまりよくない噂が広がり、解約が増えているようです。)

「堂堂人生」の主契約は、一見終身保険っぽく見えて、その実更新のある【定期保険】なのですから、「堂堂人生」全体が10年ごとに保険料がどんどん高くなる仕組みとなっています。

その結果、解約が増加するので、この防止を図るため、昔は主流であった定期付終身保険をリバイバルさせ、主契約を【終身保険】とした『順風人生』が発売されたのだと考えられます。

『順風ライフ』は『順風人生』発売後2年に満たずに発売されたバージョンアップ版です。
パソコンやソフトのバージョンアップ版は性能が向上しますが、『順風ライフ』はダウングレードされています。

最低の終身保険金額が『順風人生』の100万円から50万円に引き下げられています。
また医療保険(医のいちばんNEO)は入院限度日数が60日型を選択できるようになりました。
その分実質的な値下げがされています。

『順風ライフ』で唯一保障が充実したのが、8大生活習慣病入院特約です。

第一生命㈱では、この特約を最大のアピール項目としていますが、従来の生活習慣病にプラスして、腎臓疾患、肝臓疾患、すい臓疾患が追加されただけであり、厚労省平成17年患者調査によると、それぞれの患者数が入院患者数に占める割合は、

肝疾患 0.9%
腎疾患 1.8%
すい臓疾患 0.2%

この3疾患を合計しても入院患者に占める割合は2.9%程度ですから、石川遼くんを引っ張り出すほどのことでもありません。

ではなぜ『順風人生』発売後2年に満たずに『順風ライフ』を発売したのでしょう。

推測として、主力商品の「堂堂人生」や『順風人生』からの契約者の流出や新規契約者数の減少があるのではないでしょうか。

(過去5期の第一生命の保有契約高は減り続けています。原因として「少子高齢化による死亡保障ニーズの低迷等により、 保有契約高は減少しました。」とHPでは説明されています。)

それを防止するため、『順風人生』より低価格な『順風ライフ』の発売に踏み切ったのだと思います。

たぶん商品としては『順風人生』発売時には『順風ライフ』は出来ていたのではないかと私は推測しています。

ここ数年のネット通販の伸びが急激なため、「低価格化」の流れに抗しきれず、しぶしぶお蔵入りさせていた『順風ライフ』を発売したのでしょう。

『順風ライフ』の特徴は石川遼のような保険ではなく、『順風人生』の低価格版と言ったほうが適切です。

しかしこのフレーズでは他の商品への影響が大きいので、あまりアピールされていません。

注:最新の同社HPでは、堂々人生にも「8大生活習慣病入院特約」や「医のいちばんNEO」が選択できるようになっています。堂々人生も実質的な値下げがされています。それならばテレビCMで「堂々人生」も「石川遼のような保険」って大々的にアピールすればよいと思いませんか?

注:2011年1月、ついに「堂堂人生」と「主役人生」が販売停止となりました。
「8大生活習慣病入院特約」や「医のいちばんNEO」の投入によるてこ入れも効果がなかったようです。
したがって現状では「順風ライフ」が主力商品となりました。


さて、『順風ライフ』はFPとしてお勧めか?

私の意見は、「堂々人生」と似たようなモノなので、お勧めしません。
商品構成が複雑で、重複した保障が多く、付加保険料も高く、保険料は更新ごとに上がるため、とても一生涯契約を続けてゆけない商品だからです。

普通の人には保障内容が複雑すぎて理解できません。
そして高額すぎます。

通販なら同一保障で半額以下の商品が多数ありますから、かしこい消費者にはこのブログを参考にぜひ価格重視で保険商品を選んでください。

他方、第一生命㈱というブランドを選ぶ方もおられるかと思いますが、7月現在のS&Pの格付けはシングルAです。
アメリカンファミリー生命はAA-(第一生命㈱より2ランク上)ですし、ほとんどのネット通販の会社は、第一生命㈱などの国内大手生保よりも格付けが上回っています。

参考
ソルベンシーマージン比率(新基準)
ネクスティア生命 3400%
ソニー生命    1700%
東京海上日動あんしん生命 1700%
かんぽ生命    1150%
マニュライフ生命 1000%
AIGエジソン生命  770%
大同生命      720%
富国生命      670%
明治安田生命   660%
住友生命      640%
第一生命      550%
日本生命      530%
アフラック      510%
オリックス生命   460%
朝日生命      360%

%の値が大きいほど支払余力が大きい。
200%以下が行政指導の対象。


保険料の低価格化、営業職員の削減による経営の効率化、責任準備金の運用能力向上(逆ザヤ解消)、これらに関して国内大手生保は一層の改善努力が必要です。

日本の大手生保(かんぽ含む)は保険の原価率がほとんどが30%程度しかなく、極めて悪質な保険を販売しています。

これからは経営努力により、保険の原価率が50%を越える必要があります。
FPとして私は、原価率50%以下はお客様にお勧めしておりません。

お客様の理解と納得の得られる単純かつ低価格な保険を私はお勧めしています。

参考
医療保険を選ぶ基準

人気の医療保険を比べて見ました

人気の医療保険とがん保険を比較してみました

がん保険の正しい選び方

死亡保障を割安な保険料にする方法

保険会社の原価率比較


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。



2010年5月8日土曜日

第一生命㈱の医療保険(「主役人生」についてのFPの評価)

2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1


主役人生の主契約は、終身保障の、入院、手術、放射線治療、ICU管理、死亡保障がパックされたものです。入院限度日数は60日、120日、240日が選択でき、基本型(A)、生活習慣病重点型(B)、女性専用型(C)があります。

多くの医療保険が主契約(入院)+特約(手術、放射線、死亡)の構成にし、単純な組み立てと、保険料の安い選択が可能としているのに比べて、いろいろな保障をパックにして、なるべく保険料を下げまいとする努力の跡が伺えます。

特約は、定期型と終身型の2種類あります。
終身型の特約として、終身保険、特定疾病保障終身保険特約(3大疾病診断+死亡)の2つがあることになっていますが、なぜか詳しい説明がなく、ひっそりと隠されています。
(大手生保は、契約者が一番望んでいる終身などの長期保障契約を極端にきらい、経営上リスクの低い10年程度の定期だけの保険の組み合わせにしたがります。)

定期型の特約は、
・入院一時給付特約
・保険料払込免除
・定期保険特約
・逓減定期保険特約
(40歳以上のみ付加可能、通常30代で子供が生まれると、40歳はもう保障を下げてよい時期になりますが、会社都合により高額な保障期間を引き延ばすため、40歳からとしています。ひどい会社です。)
・遺族収入保障特約
(年金は55歳までしか出ません、公的年金は65歳からなのに残り10年はどうしたらよいのでしょうか?)
・特定疾病保障定期保険特約
(シールド、3大疾病診断保障は100万円以下が相場ですが、300万円はやりすぎで、先進医療もカバーできる金額です。先進医療なら他社では107円の保険料で1000万円の特約が付けられます。)
・特定状態収入保障特約(インカムサポート)
・障害補償特約(スーパーリライ)

以上の特約はすべて10年ごとの更新になります。

この特約の多さには辟易させられますね。

定期保険、逓減定期保険、遺族収入保障、特定状態収入保障、障害補償はほとんどが重複した保障であり、お客を惑わせてダブルで特約を付けさせる手なのかなと勘ぐってしまいます。
いわゆる手を変え品を変え、あの手この手で要らないモノを売っている気がしてなりません。

パンフレットを見ていて気づいたことは、更新後の保険料の注意書きです。

他社では「更新日における被保険者の契約年齢および保険料率で計算いたします。」なのに、第一生命㈱では「更新後の保険料は更新前の保険料とは異なります。」ですって!

「契約年齢で計算」は保険料のアップをイメージさせますが、「異なる」の表現はものすごく曖昧で、実態が「激UP」なのを隠したい思いが伝わってきます。

では、主契約部分の保険料と保障内容を分析してみます。
40歳(男)の場合、60日型(B)の主契約保険料は、7,525円(75歳満了)

入院      5,000円
生活習慣病入院 5,000円
手術      2.5~10万円
ICU管理   10万円
入院一時給付   5万円
放射線治療    5万円(先進医療を含む)
死亡保障     10万円

主契約の保障内容は、適切だと思います。
ICU、放射線治療を付けるなら、手術を20万円とし、対象範囲を1000種類としたほうがよりよい保障と考えます。

参考:同一条件で比較するため、人気のアフラック「新EVER」を取り上げました。
新EVERベースプラン(60日型)
40歳(男)の場合
保険料 5,760円(60歳から半額です)

この保険料には、終身保険分(100万円の死亡保障)として2,218円が含まれています。
死亡保障は、主役人生の10倍にしています。
ほんとはいらないと思いますが、比較のため付けています。
削ると保険料は3,542円になります。

新EVERの保障内容はつぎのとおりです。
入院     5,000円
三大疾病増額 5,000円
手術     2.5~20万円
放射線治療   5万円
先進医療一時金 5万円
総合先進医療  通算700万円
終身保険    100万円

保険料の支払総額は、40歳(男)の平均余命を40年(平成20年簡易生命表)として、

主役人生 約316万円
(特約が1つ以上付き、10年更新なので推定で400万円を越えます。)

新EVER  約207万円
(終身保険で、料金一定ですからほぼ正しい金額です。)

手術、先進医療、終身保険でアフラックの方が優れていますし、累計保険料では圧倒的にアフラックがお得です。
主役人生には何の利点もありません。

ちなみに保険選びを規模が大きく潰れない会社、有名な会社から選んでいる方が多いと思いますが、S&P格付けはつぎのとおりです。
アフラック    AA-
明治安田生命  A-
注:A-はAA-に比較し3段階下になります。

最後に主役人生は、主契約以外に必ず1つ以上の特約を付けなければなりません。
いらなくても保険会社の都合により付けなければならないのです。
「主役」はあなたではなく保険会社なのですから。

注:2011年1月、ついに「堂堂人生」と「主役人生」が販売停止となりました。「順風ライフ」が主力商品となったようです。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。


2010年5月7日金曜日

第一生命㈱の保険(「堂堂人生」についてのFPの評価)

2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1



堂堂人生と終身医療の主役人生(次回予定)を取り上げます。

堂堂人生については、基本構成は明治安田生命のLA(ライフアカウント)に似ています。

その本質は、終身保障がない定期保険のてんこ盛り保険です。

主契約は「定期の死亡保障」+「生存給付金を原資とした堂堂ファンド」(指定年齢において50万円以上ないと終身保険へ移行できない。)です。

この生存給付金が主契約というのは画期的な「悪知恵」ですね。極めてたちの悪い仕組みです。

なぜなら、生命保険は契約者に何かを保障する商品ですが、堂堂ファンドは何の保障もしていません。

将来の保障もあるかどうかもわからない設計になっています。

注:新商品の「順風人生」(順風ライフ)では、不人気で解約の続く堂堂ファンドを止めて、主契約を「終身保険」に戻しています。
つまり20年前の主力商品である「定期付終身保険」に逆戻りさせています。

堂堂ファンドの本質は、契約者に「終身の保障をしない」ことで保険会社の財務健全性を確保するとともに、契約者に「将来終身保障になる期待」を持たせることにあります。

明治安田生命のLAでは毎月175円程度が70歳まで積立られ、合計84,000円となるアカウントが主契約となっていますが、これも何の保障もしていない主契約ですし、将来終身保険にするには、70歳時点で再計算される金額が積み立てられていなければなりません。

堂堂ファンドは生存給付金が原資ですが、これは貯蓄(かならず返さなければならないお金)なので、定期型(掛け捨て)にくらべて割高となります。

したがって○○レディーの多くは保険料を下げるため(そして儲けの多い定期保険を売るため)最低額の10万円に設定し販売しています。

つまり、10年で10万円が堂堂ファンドに貯まるので、50万円貯めて終身保険に以降するには50年もかかります。(一時払いにより終身へ移行は可能。)

明治安田生命のLAも、最後に貯まっているのが84,000円しかないので、終身に移行しにくい仕組みは似ています。

結局、これらの保険は指定年齢で、保障が切れてしまう構造になっています。

死亡保障は皆さん未練はないでしょうが、多くの方は医療保障を残したいと考えます。
契約者は、更新時または指定年齢で深刻な判断を迫られます。

選択肢は2つです。高額な保険料を払い継続するか、止めるか。
止めた場合は、手厚い保障のすべてが無くなります。

では途中で減額すればよいのではと考えますが、この保険は減額できる仕組みはあるのですが、主契約の堂堂ファンド10万円は他の保障と比例関係にあるため、最初に最低の10万円で契約した場合、特約を減額できません。

つまり、最初に仕組みが分からないまま、手厚い保障と保険料払込免除特約の魅力で加入してしまったら、途中で見直すこともできず、更新時に持病があったら、バカ高い保険料を払ってでも続けざるを得ないという、保険会社の利益を最優先した保険と言えます。

パンフレットにでている保険料の例では、
45歳から10年間 月額保険料 41,840円 内主契約分13,250円
55歳から10年間 月額保険料 77,559円 内主契約分23,734円
主契約は、死亡保障1,200万円(年金240万円×5年)
堂堂ファンド20万円

こんなに高額な保険料を払っても、堂堂ファンドの20万円以外はすべて掛け捨てです。
45歳からの累計保険料は700万円以上にもなります(推定)が、すべて保険会社に取られて何も残りません。

もし貯金だったら800万円ぐらいは返ってきます。

参考:主契約部分について同一条件で他社の商品と比較してみました。
ライフネットの場合 45歳(男)
死亡保障1,200万円(定期10年)
月額保険料は 4,657円(55歳(男)なら10,416円です。)

堂堂ファンド部分については、10年で20万円を積み立てるとして、金利なしでも月1,667円にしかなりません。
つまり堂堂人生の主契約部分は、45歳(男)の場合、ライフネットに乗り換えた場合
4,657円+1,667円=6,324円(月額)
あれば十分保障できます。
堂堂人生の保険料は13,250円ですから、2倍も高い保険料となっています。

ついでに55歳(男)の場合は、ライフネットでは、
10,416円+1,667円=12,083円(月額)
あれば十分保障できます。
これも、堂堂人生の主契約は、ほぼ倍の保険料(23,734円)になっています。

大手生保の保険商品は概ねこのような保障内容と保険料となっています。

第一生命㈱だけがぼったくり商品を売っているわけではなく、日本国内では何十年にもわたって大手生保は「中身の分からない」「高額」な保険を売ってきました。

そして契約者も「横並び」と「お付き合い」で「安心」を買っていたのです。

でもやっと「自分に合った」「内容の理解できる」「割安な商品」が販売されるようになって来ました。
保険を知り、賢い消費者となってください。

私は、全力で応援します。

注:2011年1月、ついに「堂堂人生」と「主役人生」が販売停止となりました。「順風ライフ」が主力商品となったようです。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。