最近の医療保険ではその多くが先進医療特約を付加できるようになりました。
先進医療とは、「将来的な保険導入のための評価を行うものとして、保険診療との併用を認めたもの」であり、厚生労働省が医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保険医療機関は届出により保険診療との併用ができることとされています。
簡単に言いますと、保険適用間近の医療技術で、実施できる医療施設は指定されており、特例として保険適用療養との併用が認められた医療技術のことです。
したがって先進医療については、保険がきかないので全額自己負担となります。
いまこの先進医療が注目されているのは、陽子線や重粒子線治療がガン治療に目覚ましい成果を挙げている一方、自己負担額が200~300万円と高額なため、医療保険としては外せない保障となっているからです。
しかもこの特約の保険料は100~200円程度なので保険会社はここぞとばかり、この特約を「餌」に医療保険を売り込もうとしているのです。
契約者側にとっても、保険適用の治療では60%程度の生存率が、諸条件はあるものの、先進医療を受けることで80~100%にもUPする可能性があるのですから、二人に一人がガンになると言われている現在、この特約を付加することで大きな安心が得られます。
一方、先進医療特約の各社の給付額はまちまちです。先進医療とは名ばかりで雀の涙程度の保障しかないものがありますので気を付けてください。
私のお薦めは、技術料相当額を保障(1回の支払限度300万円以上)し、かつ累計額が1000~2000万円、終身保障の商品がよいと思います。
安い保険料で高額な保証が得られる「先進医療保障」は貯蓄では対応困難であり、最も保険のメリットが活かせる保障と言えます。
医療保険にはぜひ「先進医療特約」を付けることをお勧めします。
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