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2012年8月5日日曜日

CO・OP共済はお得か?



(グラフはクリックすると拡大します。)

2016/5/3
CO・OP共済「コープの介護保険」の参考情報はこちらにあります。


CO・OP共済(コープ共済)《たすけあい》医療コースについて分析します。

コープ共済は、他の共済と同様、組合員の相互扶助を理念にしており、《たすけあい》は保険料一律、死亡、医療、火災がパックされたお手軽総合保険です。

特徴は、年齢・性別にかかわらず保険料が一定であり、保障期間が64歳までの定期保険(終身保険に比較し保険料が割安)です。

死亡保障220万円、火災保険60万円ですので、保障の手厚さよりもお手軽感を全面に出した保険と言えます。

《たすけあい》医療コースは、総合保障+入院・手術保障を充実させた内容となっています。
入院日額1万円、手術16万円、270日以上の長期入院の場合60万円給付などです。

入院給付金は日帰りから給付され、入院限度日数が184日までとなっていますが、60日型全盛の医療保険の中にあって184日型や長期入院270日などの長すぎる保障期間には疑問があります。
しかし保険料が割安なのであまり気にしなくてもよいのかも知れません。

さてコープ共済《たすけあい》医療コース全体を俯瞰するため、同じ定期保険である「県民共済」とアリコの「やさしくそなえる医療保険(定期型)」を比較してみました。(表を参照)
「やさしくそなえる医療保険(定期型)」は【50歳男性】の保険料です。



医療保険の比較(レーダーチャート参照)

レーダーチャートの見方
6種類の病気や怪我になったときに支払うお金(自己負担額=医療費+差額ベッド代等)を100%とした場合の各保険からの給付率を6角形のグラフとして示しています。

グラフが100%の薄紫色の6角形よりも外側なら、支払ったお金よりも多くの給付金がもらえることになります。


COOP共済の評価

《たすけあい》医療コースは薄紫色の6角形(自己負担額)をほぼカバーしており、全般的にバランスがよくとれています。

参考
がんなどの入院費用はいくらかかるか?
乳がん) (脳梗塞) (急性心筋梗塞) (胃がん


これは入院日額が1万円と高く、また手術給付金が手術内容により4万円から16万円が給付されることで、この6種類の病気などに対して適切な給付額となっています。

しかしニーズの大きい先進医療がないのが残念です。
手術給付金についても1000種類に拡大していないので、全般の印象としては「古い保険」です。

コストパフォーマンスがこの3商品中最も低くなっているのは、死亡保障や住宅火災の保証のために保険料が使われていることと、入院限度日数が184日と無駄に長くしているためです。


県民共済の評価

「総合保障2型」に特約として「がん特約」と「三大疾病特約」を付加し、保険料は2000円+1000円+1200円=4200円となっています。

入院日額は1万円ですが、三大疾病については5日目より日額が1.5万円となり、がん診断給付金も50万円が給付されるので、乳がんでは自己負担額の約2.3倍にもなります。

欠点は、手術給付金が1000種類に対応していないこと、先進医療が特約を合わせても300万円しか出ないことです。

コストパフォーマンスはこの3商品の中では最もよい値となっていますが、その原因はがん診断給付金が50万円上乗せされているためです。


アリコの評価

「やさしくそなえる医療保険(定期)」の特徴は、手術給付金が一律に20万円給付されるため、三大疾病では自己負担額を余裕でカバーするとともに、日常的な軽易な病気などではかえって給付割合が高くなり、虫垂炎では自己負担額の約2.3倍も給付金がもらえます。

また手術給付金は1000種類に対応しているので、日常的な病気への十分すぎる内容と言えます。

先進医療については2000万円も必要かどうかは別として十分な保証と言えます。

コストパフォーマンスが2位となっていますが、この原因は手術給付金を一律にばらまいていることと、80歳まで同一保障としているため、県民共済に負けてしまっています。


総合評価

1 コープ共済《たすけあい》医療コースはコンパクトに総合的な保障が詰め合わされており、かつ手頃な保険料で、医療保障も充実していますからお勧めします。
特に50歳以降で保険をお考えの方にお勧めします。

参考
50歳以降の方で終身医療保険に加入することはあまりお勧めできません。この年代の方のベストな選択支は一律保険料の「共済」です。とてもお得です。
一方、30歳ではアリコの保険料は2,087円に下がりますから、定額保険料の共済よりもかなり安くなります。(30代~40代では一律保険料の「共済」は割高となります。)

2 死亡保障+火災保険よりも医療保険を重視されるのであれば、COOP共済よりも県民共済が断然お勧めです。
がんの入院では自己負担額の2倍以上の給付金がもらえるのでとても安心です。


以上より私の結論は、COOP共済の《たすけあい》は熟年向けの商品と考えます。



参考
人気の医療保険比較

「共済」の研究(共済と保険の違い)


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。


2012年7月22日日曜日

こくみん共済の「新いきるための保障」はお得か?


(表はクリックすると拡大します。)

2012/7/22更新
ソニー損保SUREの内容を更新。
レーダーチャートを追加。


以前に「終身医療総合5000」はすでに投稿しました。

今回は2011年4月1日に発売開始された「新いきるための保障」を分析してみます。

新いきるための保障」では4種類の商品がありますが、その中の「医療安心タイプ」と、こくみん共済おすすめ組み合わせプランの「医療安心タイプ」+「終身医療5000」を取り上げてみたいと思います。

最初に「こくみん共済」は全労済が共済事業として組合員等に販売している保険(損害保険+生命保険)です。
全労済の実態は、契約高672.9兆円の巨大な保険会社(損保+生保)です。
(ちなみに日本生命の契約高は297兆円)

「こくみん共済」のCMでは「営利を目的としない」と言っていますが、このように巨大な保険会社となっているかぎり「ボランティアで」保険を売っているとはとても信じられません。

第一生命が「お客様を第一に」と言って悪評高かった堂堂人生を販売していたのと大差はないと思います。

さて、「医療安心タイプ」についてです。
この保険は、「新総合医療共済(定期医療プラン)」と同種の保険(こくみん共済用の廉価版?)のようです。

全労済のHPでは、
こくみん共済は「手頃な掛金の頼れる総合保障商品」だそうです。(定期型一律掛金)
新総合医療共済は「充実した医療・介護保障プラン」だそうです。(定期&終身、年齢別掛金)

このような謳い文句なのですが、同じ全労済で扱っていながら、あまりにも同種多様で類似の商品構成には「非効率」との印象を持ちます。

こくみん共済の「医療安心タイプ」と新総合医療共済の「新総合医療共済(定期医療プラン)」(以下「新」と表示)保障内容の違いはつぎのとおりです。
定期型は同じです。

入院   日帰り入院から(新は 5日以上連続したら1日目から給付)
先進医療 600万円(新は 100万円)
手術   6万円(新 5~20万円)
長期入院見舞金 なし(新 30万円)
通院   事故だけ(新 病気・事故)
保険料  2,300円一律(新は年齢ごと、30歳男子1,695円、50歳男子の場合3,435円)

医療重視・医療安心とアピールしている割には新総合医療共済より保障を削って割安一律な保険料にしたと言う印象です。

先進医療を受けることはめったにないと思いますが、600万円に増額されており、その代わりに手術給付が6万円に引き下げられており、通常よくある手術をする入院では不十分な給付額となってしまっています。

上の表には、こくみん共済おすすめ組み合わせプランと人気の医療保険を比較しています。
前提は50歳男性です。

表の上は、保険料と給付内容を比較しており、下のレーダーチャートは6種類の病気になった場合の自己負担額と各商品からの給付見込額の比率を比較しています。

レーダーチャートの見方

6種類のケガや病気で入院したときの自己負担額(医療費+差額ベッド代等)を100%としたときの各保険商品からの給付額を%で示しています。

薄紫色の6角形が自己負担額100%の範囲を示しており、この範囲の外側なら自己負担額以上に給付金がもらえます。


上記4商品のうち「医療安心タイプ」が60歳までの定期型であり、他の3商品は終身です。

「医療安心タイプ」は割安な保険料にはなりましたが、給付額を見るとこの6種の病気の場合の自己負担額の約61%にしかなりません。

日常的な怪我や病気の入院ではとんとんの給付となりますが、ここに挙げた重大な病気で入院した場合には頼りにならない保険と言えます。

ですからこくみん共済では終身医療との組み合わせをお勧めしています。
しかし、組み合わせても胃ガンで入院した場合には自己負担額の467,671円には71,671円不足(推定値)します、

SUREやEVERから給付見込額が約46万円(推定値)ありますから、国民共済の2商品を組み合わせても勝ち目はありません。

しかも保険料は合計で6,300円と割高です。


また、この組み合わせも60歳以降は「終身医療5000」だけとなります。
60歳以降については、この6種の病気の場合「終身医療5000」からの給付額は自己負担額の約51%です。

自己負担額51%の給付に対して、保険料は4,000円ですから、SUREが終身保障で保険料3925円なのに比較しばからしいほど割高な保険と言えます。

こくみん共済は営利を目的としていない、お手頃というイメージが強いようですが、給付額と保険料から比較すると極めて割高な保険です。

全労済の経営の実態は知りませんが、推測として非効率的な経営とお手軽過ぎて不十分な診査による不健全な被保険者が多くいるのではないでしょうか。

以上より「医療安心タイプ」は限度日数180日のまま先進医療と日帰り入院及び割安にこだわった結果として、給付のバランスを悪くし、結果として、契約者の利益にならない内容になったと私は考えますので、お勧めしません。


参考
各病気における自己負担額の詳細は以下をご覧ください。
胃ガン 
乳ガン 
心筋梗塞 
脳梗塞 


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2010年5月6日木曜日

JA共済の「新医療共済」はお薦めか?


(表はクリックすると拡大します。)

参考: JAの「がん共済」の評価はこちらです。



新医療共済のテレビCMに仲間由紀恵さんが出演されていますが、長い黒髪がすてきです。

ここで蘊蓄を少し。

JA共済は、本来は農家(農協組合員)の方たちの助け合い(共済、営利を目的としない。)から始まったのですが、農家の減少とともに組合員以外の人たちの利用(員外利用、本来は全体の20%以下に制限あり)がだいぶ増えているようです。
(テレビCMを流す目的が農家向けだと思っている人はいないと思いますが。)

したがって、JA共済の実態は生保、損保を扱う巨大保険会社ですし、CMを流すことはハッキリ言って営利を目的としているとしか考えられません。

さて、「新医療共済」の保障はつぎのとおりです。
50歳(男)として試算しています。

共済掛金(保険料) 17,379円(80歳払済)
入院共済金(入院日額)   10,000円(3000円から500円刻み)
(120日型、他に200日と365日型あり)

入院見舞保障  50,000円
手術      5万円~20万円(がんは2倍、手術1000種類)
がん重点保障特則 10,000円
放射線治療   10万円(がんは2倍)
先進医療保障  技術料相当額(通算1,000万円まで)


この保障内容と保険料について人気のある終身医療保険アリコの「やさしくそなえる医療保険」、アフラックの「新EVER」と比較してみます。

上の表をご覧ください。

「新医療共済」の保険料は、アリコの「やさしくそなえる医療保険」の2.7倍、アフラックの「新EVER」の3.8倍あります。(累計額でもほぼ同様の倍率となります。)

では、保険料が高い分給付がすばらしいのかとこの3商品からの給付割合を比較してみると、表の下のレーダーチャートのようになっています。

レーダーチャートの見方
真ん中の薄紫色の六角形が主要なケガや病気のときの自己負担額(100%)の範囲となります。
この自己負担額とは、医療費の3割負担分と差額ベッド代などを含んだ金額になります。(自己負担額の詳細はこちらをご覧ください。)

ですから、グラフの線がこの六角形よりも外側(100%以上)なら、お財布から支払った金額(自己負担額)以上に給付金がもらえることになります。


さて「新医療共済」からの給付割合は、がんの場合だけ他社の2倍となっていますが、心筋梗塞や脳梗塞などでは「やさしくそなえる医療保険」と大差ありません。(いずれも入院見舞金5万円の差だけです。)

従って3倍近い保険料に見合う給付額となっていないと言えます。

ちなみに、アフラックのがん保険Daysは保険料4860円で、胃がんの場合は126万円給付されます。

アフラックの医療保険と合計しても保険料が9740円(「新医療共済」の保険料の約4割引)で、胃がんの場合の給付額は合計182万円(「新医療共済」の給付額の約2倍)にもなります。

保険の善し悪しは、保険料と給付額のバランスで評価しなければなりません。
つまりコストパフォーマンスについて定量的に数値化する必要があります。

表の下に独自に算定したコストパフォーマンス(川島CP値)を示しています。

これは保険料1円あたりの給付見込額となります。

この数値より、同じ保険料なら「新EVER」は「新医療共済」より約1.8倍給付額が多くなります。

逆に、同じ給付額なら「新医療共済」は「新EVER」の1.8倍高い保険料と言えます。


以上の分析より「新医療共済」は給付額に対して割高な保険と言ってよいと思います。

JA共済は、国内生保と同様非効率な経営により、結果としてこのような割高な保険を販売しているのではないでしょうか。

したがって私は、農家の方にも員外利用者にもこの保険をお勧めしません。


がん共済ではおすすめのものがあります。
がん共済の評価はこちらをご覧ください。

「共済」の研究(共済と保険の違い)

コストパフォーマンス(川島CP値)についてはこちらをご覧ください。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。


2010年4月26日月曜日

こくみん共済と県民共済はお得?

Wコロンのねづっち風に、

「こくみん共済」とかけまして・・・
お子様ランチと解く

その心は・・・
盛りだくさんの割には大人向きではない。

つづきまして、「県民共済」とかけまして・・・
装備品が老朽化した自衛隊と解く

その心は・・・
何十年後、必要な時期には役に立たない。(自衛隊の話は現実に近い状況です。)
お後がよろしいようで、とはいきません。

解説します。
生命保険文化センターの資料より、胃ガンで26日入院した場合、自己負担額は467,671円です。
これについてこくみん共済(終身医療総合5000)からの給付額は、38万円(推定)ですから必要額の81%です。

同様に脳梗塞で51日入院した場合、自己負担額が548,973円に対してこくみん共済からの給付額は、30万円(推定)と必要額の55%しか出ません。

テレビCMでは先進医療が付くと宣伝しています。
最高100万円です。
保険各社が先進医療で念頭に置いているのは、陽子線や重粒子線治療なのですが、自己負担額は200万円~300万円にもなります。
こくみん共済の最高100万円にどんな意味があるのか、契約者を「先進医療」で釣りたいだけなのではと勘ぐってしまいます。

50歳(男)で(終身医療総合5000)の掛け金は6,260円と高め。
高い原因は、通院保障が付き、入院限度日数を180日にしているためです。

まあ、私のFPとして評価すると、付け足し程度の保険の割には高い!
です。

さて、県民共済については、結構保障が充実しています。
総合保障2型に三大疾病特約を付けた場合(掛金3,200円)、ガンについては、自己負担額の倍ぐらい出ます。
60歳までの定期保険ですから安いのは当然でしょう。

厚生労働省の患者調査によると、入院患者の85%は60歳以降の方たちですから、県民共済はこれから必要となる時期に保障が無くなるか半減してしまいます。

したがって私の意見は、一生涯「安心」できる保険としてはお薦めしません。

県民共済の詳細はこちらをご覧ください。


参考として人気の医療保険を比較しましたのでこちらをご覧ください。


関連の投稿です。

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COOP共済はお得か?

「共済」の研究(共済と保険の違い)


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