2018年9月3日月曜日
オリックス生命の「新キュア」 初の値下げ!
10月から「新キュア」が約3%値下げされます。
新キュアの値下げは発売開始以来初めてです。
参考
オリックス生命の「新がん保険」は値上げされています。
こちらに書きましたように、今年4月に「標準生命表」が11年ぶりに改定され、平均寿命が延びたため死亡保障(生命保険)は各社一斉に値下げされましたが、医療保険や介護保険は寿命が延びることでコストが嵩むため、3~5%の値上げが予想されていました。
この値上げ予想に反してオリックス生命は10月より「新キュア」の保険料を値下げすると発表しました。(値下げの詳細が分かりましたら、新旧の比較表をUPする予定です。)
参考
平均寿命は伸びましたが、一方厚労省の強力な指導の下、入院期間の短期化もかなり進んでいますから、入院日数で給付金を支払うタイプの医療保険は、保険会社によっては値下げできる余力が生まれているかも知れません。
オリックス生命が値下げした理由として、今や医療保険は、保険会社にとって主力商品ですから、その売れ行きが会社の利益に大きく影響していることが背景にあるのかも知れません。
とは言うものの、各保険会社の対応はバラバラです。
各社の対応状況は以下のとおりとなっています。
≫値下げ組
オリックス生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命、ネオファースト生命
≫据置組
ソニー生命、東京海上日動あんしん生命
≫値上げ組
日本生命「総合医療保険」
値下げ組は、この困難な時期にこそ「値下げ」により、一気にシェア確保に走ったようです。
特に「新キュア」の場合、1年間の新契約件数が36.5万件と、アフラック「EVER」の45.3万件に次ぎ2位に甘んじていますから、「新キュア」の優れた商品性+値下げにより、今の順位を逆転し、医療保険の首位を狙っていることは明確です。
これに対しアフラック「EVER」がどう出るのか?
楽しみです・・・
私の個人的見解では、以前は「EVER」の優位性は明確でしたが、はっきり言って今では「新キュア」のコスパの方が優れています。
ではなぜアフラック「EVER」が今でも1位を維持できているのか?
その理由として、テレビCMの余りの多さと、一般の方が保険のコスパについて比較ができない(多くのFPも同様の)ためであると考えられます。
もう一つの理由として、保険ショップの利用が増えているため、「騙される人」が多く居ることです。ですから「無料相談」にのこのこ出かけていくのもどうかと思います。
いずれにしてもこの超低金利の世の中で、コスパの良い保険を選ぶことは難しいのですが、私の考える基準は次のとおりです。
1 貯蓄性がまったくなくなったので、終身保険はクズしかなく、一方短期の「定期保険」はお得になりました。
2 医療保険も「定期タイプ」がおすすめであり、60歳以降は保険を解約し、貯蓄で対応するのが最もコスパが良くなります。
3 はっきり言って契約期間が10年を超える保険は、90%以上の確率で損をしますから、一切関わらないことです。
蛇足
銀行はAIとフィンテックにより将来消滅すると言われています。
保険会社も似たもので、やがては消滅するかも知れません。
(このことは就活生の常識となっており、現状大手の銀行などは新卒採用を大幅に縮小しています。)
ですから10年後、20年後に「第一生命」「日本生命」「明治安田生命」などがそのまま存在していると考えず、1000万円近い金額(大事な老後生活資金)を保険会社に丸投げするようなことは止めた方が良いと思います。
保険も金融商品ですから自己責任でお願いします。
保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。
2016年11月10日木曜日
乳ガン検診(マンモグラフィー検査)の真実
あなたがもし乳ガン検診を受けられて、後日「陽性」の判定と共に「要精密検査」という結果を受け取られたとしたらいかがでしょう。
まさか・・・私が
そんなばかな!
家族に何と言ったらいいのか・・・
・・・かなり深刻に受け止められるのではないでしょうか。
でも一部には「実際に乳ガンである確率はそれほど高くない。」とも言われています。
真実はどうなのでしょう?
以下は乳ガン検診について統計的な見方から分析したものです。
参考文献
「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法:ゲルト・ギーゲレンツァー」(ハヤカワ文庫ノンフィクション)
「統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる:高橋洋一」(光文社新書)
最初に前提を次のとおりとします。
○マンモグラフィー検査を受けた人で乳ガンと診断される確率はおよそ9%とします。
○乳ガン検査を受ける人の中で本当に乳ガンである人の確率はおよそ1%とします。
○一般の人100人がマンモグラフィー検査を受けた場合で試算
注意
使用している数値は必ずしも正確な値ではありません。計算上仮に設定した値です。
この前提より、
女性100人について、乳ガンである確率が1%ですから、この中の1人は乳ガン患者です。
残りの99人(乳ガンではない人たち)がマンモグラフィー検査を受けると、その9%つまり9人が「陽性」と判定されます。
この結果より、100人の女性がマンモグラフィー検査を受けると、10人の人たちが「陽性」と判定され「要精密検査」の知らせが届くことになります。
しかし「要精密検査」の知らせが届いた人たちの中で本当に乳ガンである人は1人ですから、この場合の確率は10%(10人あたり1人の割合)なのです。
「要精密検査」の知らせが届いても、精密検査を受けることで大半の人たちは乳ガンではないことが分かるのです。
ですからマンモグラフィー検査だけではあまり診断精度が良くないと言うことができます。
だからといって私はマンモグラフィー検査はいらないとは考えません。
マンモグラフィー検査を受けることで早期に乳ガンが発見され命を救われた人たちがいるのですからこの検査をする意味はあるのです。
マンモグラフィー検査に限らず医療検査機器については完全なものはなく、すべての検査機器には一定の誤差(検査ミス)があります。
ですから1度の検査で「要精密検査」となったからといってすぐにガンがあると考えることは早計です。
このため医師は2回目、3回目と様々な精密検査を行って初めて正確な診断を下すのです。
では2回目、3回目の検査により診断精度がどれほど向上するのか。確率から考えて見ましょう。
例えば、ある検査機器Aの検査精度は91%とすると、9%の確率で誤診が発生します。
9%の確率とは、たとえば1万人が検査を受けると、異常が無くても900人がガンの可能性があると診断されます。(反対にガンがあっても見逃される可能性もあります。)
また検査機器Aと検査方法が異なっている検査機器Bについても検査精度が91%とします。
そこで、Aの検査の後、続けてBの検査を受けた場合、誤診される確率は計算上0.81%(1万人を検査して誤診が81人発生する)と劇的に下がります。
9/100×9/100=81/10000=0.81%
検査精度が91%の別の検査機器Cも使って3回続けて検査を行うと、誤診の確率は、
0.81%×9/100=0.0729%
(1万人を検査して誤診が約7.3人発生する)
このように1回の検査だけではある程度の誤診がありますが、2回3回と異なる検査をすることで、誤診の可能性を極限まで小さくすることができます。
参考
現在乳ガンの検査に使用されている検査機器等の特性は次のとおりです。
○視触診
ある程度進行した乳ガンを発見することは出来るが、早期に発見することが困難なため乳ガン死を減らす効果はない。
○マンモグラフィー
X線の透視画像より乳ガンの早期発見ができ、死亡減少につながる検査機器であり、コストパフォーマンスがよいため、乳ガン検診に用いられている。(マンモグラフィー検査は脂肪の多い欧米人向きであり、日本女性の場合脂肪が少ない(乳腺が濃い)乳房であるため、マンモグラフィ検診の効果は少ないとも言われています。特に若い女性は乳腺が濃いためマンモグラフィ検診の効果はより低くなります。)
○超音波(エコー)
超音波により乳ガンを発見することは出来るが、その効果を証明する実証データが得られていない状況にある。
○MRI
乳ガンの発見率が最も高いと言われているが、十分な検証結果が得られていないことと、高コストであるため乳ガン検診としては使われていない。
前記の試算は仮定の数値にもとづく値ですが、実際の乳ガンの罹患データ(女性10万人のうち乳ガンと診断された人数)は次のとおりです。
(地域ガン登録全国推計によるガン罹患データ1975年~2012年:がん情報サービス)
<2012年の罹患データ>
20歳-24歳 1人(0.001%)
25歳-29歳 7人(0.007%)
30歳-34歳 25人(0.025%)
35歳-39歳 66人(0.07%)
40歳-44歳 130人(0.13%)(女性1000人あたり乳ガン患者は約1人)
45歳-49歳 214人(0.21%)(同上 約2人)
50歳-54歳 188人(0.19%)(同上 約2人)
55歳-59歳 186人(0.19%)(同上 約2人)
60歳-64歳 205人(0.21%)(同上 約2人)
65歳-69歳 195人(0.2%)(同上 約2人)
70歳-74歳 181人(0.18%)
75歳-79歳 163人(0.16%)
80歳-84歳 143人(0.14%)
85歳以上 139人(0.14%)
45歳-49歳の年齢階級で見ると、この年代の女性10万人のうち本当に乳ガンと診断された人が214人(1000人の場合にはおよそ2人)いたことになります。(マンモグラフィ検査ではこの数倍~10倍程度の人数が「陽性」と判定されることになります。)
参考 女性の一生涯で乳ガンになる確率(2012年)
乳ガンの罹患率は一生涯で12人に一人(累積確率8.3%)と言われています。
私が独自に累積確率を計算した結果は次のとおりです。
累積確率とは、例えば女性が100人生まれたとすると、この100人のうち44歳までに乳ガンになる人が1人の場合、44歳までの累積確率が1%になります。
以下で示した人数は女性100人がその年齢になるまでに乳ガンになった合計人数を示しています。
35歳-39歳 0.5%
40歳-44歳 1.2%(0歳~44歳の間に約1人が乳ガンになる)
45歳-49歳 2.2%(0歳~49歳の間に約2人が乳ガンになる)
50歳-54歳 3.2%(0歳~54歳の間に約3人が乳ガンになる)
55歳-59歳 4.1%(0歳~59歳の間に約4人が乳ガンになる)
60歳-64歳 5%(0歳~64歳の間に約5人が乳ガンになる)
・・・・・・・
85歳以上 8.8%(女性の一生涯で100人の女性のうち約9人が乳ガンになる)
以上より、「要精密検査」の知らせはそれほど怖くはないのです。
万一精密検査の結果乳ガンだとしても早期発見により死亡するリスクを減らせるのですから、むしろ安心してよいのではないでしょうか。
今ではガンは克服できる病気となりました。
怖いからと言って検診や精密検査を避けることは早期発見のチャンスを失い死亡リスクを高めることになりますから、むしろ積極的にこのチャンス生かすことがよいと思います。
またセカンドオピニオンも良いのですが、3回の検査から診断した医師と1回だけの検査から診断した医師では、確率として3回の検査から得られた診断の方が正しいと言えます。
以上ご参考としてください。
保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。
2012年9月11日火曜日
アイエヌジー(ING)生命保険の「Smart Vision(スマートビジョン)」はお得か?
2015年4月1日付でアイエヌジー生命は、エヌエヌ生命保険株式会社に商号(社名)を変更
エヌエヌ生命(ナショナーレ・ネーデルランデン生命保険株式会社)
「Smart Vision」はちょっと変わった保険です。
一時払いの終身入院保険なのですが、10年経過後に解約すると元本が100%返ってきます。
つまりその間の医療保険が「タダ」になるのです。
しかもこの間、元本に相当する額の死亡保障も付けられています。
銀行に預金していてもほとんど利子が付きませんから、タダで医療保険が付くのならとてもお得と言うことで、銀行や証券会社などの窓口でさかんに販売されています。
でも世の中には「うまい話」はありませんから、しっかりと損得を見極めてから判断しなければいけません。
以下具体的に「Smart Vision」のしくみを分析してみます。
まず入院保障のコストを試算します。
前提は50歳男性
入院保障のコスト計算にはライフネット生命「じぶんへの保険」(60日型)を使います。
じぶんへの保険は、入院給付金1万円、手術なしの場合、50歳男性の月額保険料は5,706円となります。
この保険料から平均余命31.5年間の累計保険料は
5,706円×12月×31.5年=2,156,868円
ライフネット生命よりこの場合の純保険料(原価)は79%と公表されていますから
2,156,868円×79/100=1,703,926円
約170万円が入院保障のためのコスト(給付合計額=契約者受取額)となります。
ちなみに厚労省のデータ「人口一人当たり国民医療費」より、この間の患者の自己負担合計額は約214万円となりますから、170万円は給付額としては少し足りない金額です。
参考
「Smart Vision」からの医療給付は「入院」だけで手術や先進医療などの給付はありません。したがって入院日額1万円だけでは三大疾病などの高額な入院費用への備えとしては不足しています。詳細はこちらをご参照ください。
さて「Smart Vision」で入院給付金を1万円とするには一時払いの金額が580万円となります。
50歳のときに一時払い580万円で契約し、平均余命まで生存し、死亡保険金を580万円もらった場合の返戻率は次のとおりです。
(170+580)/580×100%=129.3%(返戻率)
この返戻率がお得なのかどうか比較するためニッセイの終身保険「マイステージ」の返戻率を試算してみます。
一時払い金額を579万円、保険金額790万円とすると
790/579×100%=136.4%(返戻率)
返戻金額として「マイステージ」の方が40万円多くなります。
60歳時点についても同様に試算してみます。
前記と同様にライフネット生命「じぶんへの保険」に60歳で加入した場合の純保険料は、
8,087円×12月×21.5年=2,086,446円
2,086,446円×80/100=1,669,157円(純保険料)
50歳から60歳までの「じぶんへの保険」からの給付合計額=契約者受取額は、
50歳のときの純保険料から60歳のときの純保険料を差し引いた金額となるので、
170万円-167万円=3万円
したがって「Smart Vision」の入院給付金は3万円、解約返戻金が580万円として
(3+580)/580×100%=101%(返戻率)
ニッセイの「マイステージ」では、60歳時点で解約返戻金が618万円ありますから
618/579×100%=106.7%(返戻率)
60歳時点においても返戻金額は「マイステージ」の方が35万円多くなります。
以上の試算より、返戻率から判断すると、「Smart Vision」よりも「マイステージ」の方がお得なのは明らかです。
ですから「Smart Vision」は入院保障がタダだからお得ということはありません。
「Smart Vision」は「お得」かどうかの判定では普通の(多少見劣りする)保険商品です。
ただこの保険の特徴として、給付金の形態が「解約返戻金」ではなく「入院保障」となっているだけの違いなのです。
いずれを選択するのかは契約者の「お好み(目的)」次第です。
最後に私はこの商品をお勧めするかと問われれば・・・お勧めしません。
理由は契約期間が超長期の固定金利商品だからです。
FPの常識として、低金利のときは短期運用が原則なのです。
保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。
2011年5月29日日曜日
医療保険とがん保険を検討するときに参考となる入院日数、医療費等の資料
(図はクリックすると拡大します。)
全日本病院協会のホームページで興味深いデータを見つけましたのでご紹介します。
医療保険などを検討する際に必要となる基礎的なデータが網羅されています。
この表だけでは数値の羅列でなかなか理解しづらいと思いますので各項目ごとにコメントを付けています。
1 入院日数
最長は「脳出血(頭蓋内出血)」の46.2日です。死亡率も16.6%と高く、一命は取り留めたとしてもその後のリハビリに長期を要し、医療費も高額(178万円)です。
保険で備えるべき主要な疾病と言えます。
参考
医療費=点数×10円
患者負担額=点数×3円(3割負担の場合)
2位は「大腿骨頸部骨折」の44.3日です。高齢の女性に多く(88%)、長期のリハビリも必要となり、手術等を含めた医療費は「脳出血」とほぼ同程度と高額(163万円)です。
3位は「脳梗塞(脳血栓等)」の35.5日です。高齢者に多く発症し、また入院患者数も2位の441名(14%)となっています。死亡率は4.5%と「脳出血」よりはかなり低くなっています。
4位は「膝関節症」の21.9日です。これも高齢の女性に多く発症(85%)し、医療費も「大腿骨頸部骨折」と同程度に高額(159万円)となっています。
女性の医療保険を検討するときに「乳がん」や「子宮筋腫」などがイメージされますが、両方合わせても入院患者数は73人ですが「大腿骨頸部骨折」及び「膝関節症」は合計157人と倍の人数となっており、しかも医療費は約3倍近くにもなります。(つまり経済的なリスクは6倍もあることになります。)
女性は60歳までは「乳がん」、高齢になったら「大腿骨頸部骨折」及び「膝関節症」に備える(医療保険への加入)必要があります。(この病気は寝たきりや歩行困難となる可能性もあります。)
5位は「胃の悪性新生物」及び「結腸の悪性新生物」で約20日です。胃がんはやはり男性が多く(67%)死亡率は11.8%と「脳出血」よりは低くなっています。
2 死亡率
死亡率1位は「急性心筋梗塞」で25%となっており、4人に1人が入院後に亡くなられています。高齢の男性に多く(64%)また医療費も最高額(195万円)となっています。
2位は「脳出血」です。
3位及び4位は「肺炎」と「気管支および肺の悪性新生物」です。両方合計した患者数は422名と「脳梗塞」に次ぐ多さ(13.5%)であり、高齢者特に男性に肺がんが多く発生しています。(禁煙によりリスクはかなり低下するのではないでしょうか。)
5位は「胃の悪性新生物」の11.8%です。高齢の男性が多く(67%)、入院日数や医療費は最下段に記した平均値に近くなっています。
3 医療費
1位は「急性心筋梗塞」 195万円。(患者負担 59万円)
2位は「脳出血」 178万円。(患者負担 53万円)
3位は「大腿骨頸部骨折」 163万円。(患者負担 49万円)
4位は「膝関節症」 159万円。(患者負担 48万円)
5位は「脳梗塞」 112万円。(患者負担 34万円)
注:
患者負担額は医療費の3割の金額を記しています。
しかし高額療養費制度がありますから、すべて保険診療の場合、月の支払額が10万円を超えることはありません。(差額ベッド代などは別です。)
4 平均年齢
高齢者については前記のとおりです。
60歳以下の人については、入院患者の約10%程度ですから、全般的な疾病のリスクは低いと言えます。
ただし女性は、60歳以下の死亡率1位が「乳房の悪性新生物」5.3%となっていますから注意が必要です。(マンモグラフィー等の予防体制が充実してきていますから、早期発見によりこのリスクは減らすことができます。)
「乳房の悪性新生物」の入院日数は12.2日、医療費60万円(患者負担 18万円)となっています。
一方この年代の男性については「病気」よりも事故による「怪我」のリスクが高いものと考えられます。
まとめ
以上のような事実は一般にはなかなか知られていないことではないかなと思います。
医療保険やがん保険を検討する際にはこの資料をもとに判断されることをお勧めします。
参考
保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。
川島FPのつぶやき
最後に、保険会社はもっとまじめに契約者のことを考えて、このようなデータに基づいて保険を設計してもらいたいものです。
アンケートなどにより「要望」に基づいて保険を設計するという考え方は「売れる保険」を作りたいという極めて卑しい姿勢だと私は考えます。
いざと言うときに本当に役に立つ保険とは、客観的データにもとづき、契約者がどんな場合でも困らないよう過不足なく保険給付できるものです。
現状では、契約者側があいまいかつ不十分な知識により保障を選択していますが、保険会社は正確かつ適切な保障の選択肢をお客様に提示すべきです。
2010年4月23日金曜日
夢の医療保険の提案
ネット内での人気ランキングに選ばれた保険や、FPが選ぶベスト商品などは、価格の割に内容がよく、私としてもお客様にお薦めしたいと思います。
一方、給付のバランスの観点から見た場合に、今の医療保険は、特約の重点の置き方が間違っていると私は考えています。
私が給付のバランスという対象は、三大疾病とその特約についてです。
今の医療保険の趨勢としてガン及び先進医療及び女性疾病の特約により特徴を出し、契約者にアピールをしています。
つまりは「売るための特約」となっています。
特徴的なのがガン関係の特約と日帰り入院です。
入院日額の上乗せ、手術の上乗せ、診断による一時金等、これでもかと言うほど特約があり、「2人に一人はガンになります」と脅して契約単価を引き上げていますし、日帰り入院ではお得感をアピールしていますが、事実は保険料がすごく上がるだけです。
その結果として、ガン患者になった人には自己負担額の数倍も給付される一方、脳梗塞や高血圧性疾患などで長期入院した場合に、給付額が極端に低くなってしまいます。
厚生労働省の患者調査(17年)によると、悪性新生物の患者数142万人に対して脳血管疾患の患者数は137万人もいます。
ほぼ同数に近い患者数です。
(死亡者数の比率は、ガン34万人、心疾患18万人、脳血管疾患13万人です。)
同調査から平均入院日数は、悪性新生物は26.9~34.6日(部位による)に対して、脳血管疾患は101.7日もあります。
ガンの平均入院日数は意外に短いのです。
ガンに手厚いからと言って必ずしもガンになるとは限らず、落とし穴があるということです。
以上から私が言いたいことは、医療保険に加入する目的が「死の恐怖=ガンへの備え」は間違いであり(給付のアンバランスを生ずるため。)、適切な保障とは、突然発生する「高額な治療費へ備え」ることが大切だと考えます。
「高額な治療費へ備え」ることを目的として、私の考える理想の医療保険は、
○自己負担全額の給付(保険、保険外を問わない、本人負担分のみ、通算限度額500万円、差額ベッド代は5000円/日を上限)及び入院4日間不担保です。
○特約は、通算限度額(1000万円、2000万円)だけです。
非常に分かりやすいですし、これまでのように特約の当たりはずれもありませんから、本当に一生涯安心できる医療保険だと思います。
どこかの保険会社で検討していただけませんでしょうか?
もし開発されたらDCT(dreams come true)と名付けてください。
一方、給付のバランスの観点から見た場合に、今の医療保険は、特約の重点の置き方が間違っていると私は考えています。
私が給付のバランスという対象は、三大疾病とその特約についてです。
今の医療保険の趨勢としてガン及び先進医療及び女性疾病の特約により特徴を出し、契約者にアピールをしています。
つまりは「売るための特約」となっています。
特徴的なのがガン関係の特約と日帰り入院です。
入院日額の上乗せ、手術の上乗せ、診断による一時金等、これでもかと言うほど特約があり、「2人に一人はガンになります」と脅して契約単価を引き上げていますし、日帰り入院ではお得感をアピールしていますが、事実は保険料がすごく上がるだけです。
その結果として、ガン患者になった人には自己負担額の数倍も給付される一方、脳梗塞や高血圧性疾患などで長期入院した場合に、給付額が極端に低くなってしまいます。
厚生労働省の患者調査(17年)によると、悪性新生物の患者数142万人に対して脳血管疾患の患者数は137万人もいます。
ほぼ同数に近い患者数です。
(死亡者数の比率は、ガン34万人、心疾患18万人、脳血管疾患13万人です。)
同調査から平均入院日数は、悪性新生物は26.9~34.6日(部位による)に対して、脳血管疾患は101.7日もあります。
ガンの平均入院日数は意外に短いのです。
ガンに手厚いからと言って必ずしもガンになるとは限らず、落とし穴があるということです。
以上から私が言いたいことは、医療保険に加入する目的が「死の恐怖=ガンへの備え」は間違いであり(給付のアンバランスを生ずるため。)、適切な保障とは、突然発生する「高額な治療費へ備え」ることが大切だと考えます。
「高額な治療費へ備え」ることを目的として、私の考える理想の医療保険は、
○自己負担全額の給付(保険、保険外を問わない、本人負担分のみ、通算限度額500万円、差額ベッド代は5000円/日を上限)及び入院4日間不担保です。
○特約は、通算限度額(1000万円、2000万円)だけです。
非常に分かりやすいですし、これまでのように特約の当たりはずれもありませんから、本当に一生涯安心できる医療保険だと思います。
どこかの保険会社で検討していただけませんでしょうか?
もし開発されたらDCT(dreams come true)と名付けてください。
2010年4月9日金曜日
全国実態調査
「平成21年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、医療保険の加入状況は、疾病入院給付金日額は、全生保平均で一人当たり10,400円(世帯主)、妻は8,500円だそうです。
この平均を個別に見ますと、民間保険平均が9,200円、簡保平均6,600円、JA平均7,400円、生協・全労済平均6,200円という結果です。
全生保平均額より個別の平均額が下回っているのは重複加入によるものと思われます。
入院給付金の平均が10,400円とはちょっとびっくりです。5大生保による影響力なのでしょうか?
また同調査によると、世帯の生活保障意識として、世帯主が入院した場合の必要資金として1ヶ月291,000円、世帯主が就労不能となった場合の必要生活資金は307,000円だそうです。
サラリーマンの方なら傷病手当金により給与の2/3が補償されていますから、入院日額1万円の医療保険だけあれば、入院に必要と考えられている金額はカバーされます。
自営業の方は、入院即収入の途絶となりますので入院給付金以外に収入保障としての他の特約(ガン保障、手術、入院初期給付等)を付加することを検討する必要があります。
最後に、この調査結果から世帯の年間の払込保険料平均額が454,000円(月額37,800円)だそうです。ご自身の家計と比べていかがでしょうか?
私の感覚からすると、少し減らせそうな気もしますが・・・
この平均を個別に見ますと、民間保険平均が9,200円、簡保平均6,600円、JA平均7,400円、生協・全労済平均6,200円という結果です。
全生保平均額より個別の平均額が下回っているのは重複加入によるものと思われます。
入院給付金の平均が10,400円とはちょっとびっくりです。5大生保による影響力なのでしょうか?
また同調査によると、世帯の生活保障意識として、世帯主が入院した場合の必要資金として1ヶ月291,000円、世帯主が就労不能となった場合の必要生活資金は307,000円だそうです。
サラリーマンの方なら傷病手当金により給与の2/3が補償されていますから、入院日額1万円の医療保険だけあれば、入院に必要と考えられている金額はカバーされます。
自営業の方は、入院即収入の途絶となりますので入院給付金以外に収入保障としての他の特約(ガン保障、手術、入院初期給付等)を付加することを検討する必要があります。
最後に、この調査結果から世帯の年間の払込保険料平均額が454,000円(月額37,800円)だそうです。ご自身の家計と比べていかがでしょうか?
私の感覚からすると、少し減らせそうな気もしますが・・・
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