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2018年10月8日月曜日

値下げされた新CUREとEVERの比較


新CUREは10月から値下げされました。保障内容は以前とほぼ同じであり、違いは新プランには2つの特約が追加されています。

追加された特約
○入院一時金特約(主契約の入院給付金が支払われる入院(日帰りを含む)をしたときにもらえます。)
○通院治療支援特約(主契約の入院給付金が支払われる入院後に生存して退院したときにもらえます。)

値下げされたのは、基本プランだけで、特約のがん一時金は1,970円から2,135円に、重度三疾病一時金は2,490円から2,715円に値上げされています。

通常お客さんは、基本プランだけ選ぶ人は希ですから、特約もあれこれ付けると、結局以前のCUREよりも割高となりそうです。

そこでおすすめの賢い選択方法は、入院日額5,000円で保障が足りないと考える人は、入院日額を1万円にした基本プランとすれば、前CUREよりも368円ほど割安になります。

保険屋さんは脅しをかけて、特約を「おすすめ」しますが、賢い医療保険の選び方は、特約などの「質」ではなく、入院したらもらえる給付金の「量」で選ぶのです。

注意
「質」とは、特約などの給付金が支払われる「事由」のこと。
「量」とは、給付事由はともかく、入院治療にかかった医療費全額を医療保険から給付されればよいので、入院日額や手術給付金などを適切に設定し、特約を付けないのが賢い選択なのです。

基本プランについて、新旧のCUREとEVERを比較したものが次の表です。

CUREとEVERの詳しい比較は、こちらをご覧ください。

閑話休題

シェア拡大に必死なオリックス生命は、アフラックばかり売る乗合代理店などに「自社推奨なら手数料を上乗せ」しますと裏工作をしていたようです。(乗合代理店に公然とこのチラシを配付していたようなので、表工作ですね。)

こうでもしないとCM大王のアフラックの牙城はなかなか崩せないようです。

でもこのチラシに対して、金融庁はかなりお冠なご様子で「比較推奨のプロセスを歪める」とおっしゃられています。

参考
生命保険協会「保険募集人の体制整備に関するガイドライン」より
比較説明に関する留意点(比較推奨のプロセス)
○他の商品との比較を行う場合には、契約概要など、顧客の正確な判断を行うために必要な事項を表示した書面を利用し、保険業法第300条第1項第6号および監督指針Ⅱ-4-2-2(9)を踏まえて適切に説明を行う必要がある。・・・要は公平にやりなさいということ。


しかし保険の乗合代理店で、清く正しく公平に「比較推奨」しているところが一体どこにあるのでしょうか?

もしどこでも清く正しく「比較推奨」しているとすると、すべての保険代理店は同じ商品をおすすめしていることになります。

そこで元保険屋さんとして言わせて頂ければ、保険の営業は皆「実入りの良い商品を売りたい!」のです。

比較しているのは「手数料の多い商品はどれか」だけです。

み~~んな生活がかかってんですからね・・・

参考
保険を売っている人は、そのほとんどが個人事業主(社員ではない)なので、その月の売り上げで翌月のお給料が決まります。


今回はオリックス生命が尻尾を掴まれて、やり玉に挙がりましたが、保険業界すべてがドル箱である医療保険の販売強化に邁進しており、オリックス生命のようにドジを踏まないよう、各社深く深く潜行し、来店型保険ショップに対して裏工作にはげんでいるのです。

参考
週刊ダイヤモンド記事2018.9.21
「今月25日に新規上場する、保険代理店のアイリックコーポレーション。上場に向けて当初公開した有価証券報告書では、経営支援策として手数料を加算して支払ってもらっているとして、生保8社の社名をずらりと並べていたが、9月に入って訂正し、その項目を丸ごと削除したのだ。」つまり裏金はこの業界の常識。そして提案各社の商品の中から、営業職員は手数料の高い保険商品を全力で売るのです。公平に比較とか、お客様のニーズに最適とか言っているのは素人を騙す口実に過ぎないのです。

ということで再び書きますが、「来店型保険ショップにのこのこ出かけて行く人は、人の良いカモネギさん」なのです。



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2018年3月30日金曜日

アフラックの「生きるためのがん保険Days 1」はお得か?


アフラックは、4月2日からがん保険「Days 1」の販売を開始します。

Daysの何がどう変わったのか、新旧商品及びオリックス生命のがん保険Believe(ビリーブ)と比較してみました。

現在の「新Days」の評価はこちらに書きましたが、Daysの不人気を反省し、「新Days」では保険料を5.3%値下げしています。

参考
「新Days」発売時、予定利率が1.5%から1%に下げられ、他社が一斉に値上げに動く中で、アフラックは敢然と主力であるがん保険の値下げに踏み切りました。

しかし2017年度のアフラックの経営状況は、がん保険の新契約の前年割れが続いており、抜本的なてこ入れが必要な状況となっています。

そこで再度の値下げか?と期待したところ、残念・・・大幅な値上げでした。

つぎの表をご覧ください。

表の説明
いずれも前提は50歳男性、終身払い、入院日額1万円、通院1万円の場合で比較しています。累計保険料は、50歳男性の平均余命を100歳として、50年間の保険料を合計した額を示しています。(人生100歳時代だそうです。・・・ほんとうかな~~?)

さて、アフラックによると「Days1」の主な特徴は、

①4つの特約を新設
 特定診断給付金特約
  (診断給付金を100万円の場合と50万円の場合に分けた)
  特定保険料払込免除
  (がんによる所定の入院・通院または2回目のがんの診断を受け所定の入院・通院をしたとき)
 緩和療養特約
  (がんによる痛みを緩和するための入院または通院、在宅療養の場合)

②通院、手術、複数回診断の支払事由の拡大
   通院(退院の翌日からだったものが、診断日や治療中の通院にも適用)
   手術(骨髄移植も適用になった)
  複数回診断
  (がんまたは上皮内新生物による入院が、入院または所定の通院に拡大)

だそうです。(カッコ内は私のコメントです。)

ものは言いようで、「4つの特約を新設」とか言っていますが、この新設により契約者がもらえる給付金額は「新Days」よりも減らされています。

という理由は、

「Days1」では、これまでの「診断給付金」を「診断給付金+特定診断給付金」に分けています。

なんのために?  ・・・給付金を減らすためです。

「新Days」では、がんの確定診断で100万円(満額)が出ますが、「Days1」では確定診断のみでは50万円(半額)、「所定の条件」に合えば+50万円を上乗せ給付となっており、満額の100万円がもらえる条件がよりきびしくなっています。

また「Days1」では、上皮内での入院や通院では特定診断給付金はもらえなくなりました。  (表の上皮内新生物の給付金額参照。10万円 → 5万円)

オリックス生命のがん保険Believe(ビリーブ)が、上皮内でも診断、入院、手術、退院においてがんと同額を保障しているのに比べると、「Days1」はケチりすぎです。

ということで、診断給付金に「特定」が付けられているのは、給付金の「支払い事由をきびしくしました。」という意味なのです。

一方アフラックが「保障内容を大幅に強化した」という部分もあります。

診断給付金複数回支払特約は「新Days」にはありませんでしたが、今回新たに付加しています。

この複数回支払の条件は、アフラック及びオリックスそれぞれ次のように規定されています。

「Believe」:がんの治療を目的として入院したとき(2年に1回を基準に何度でも)
「Days1」:がん診断後、2年経過後にがんと診断確定されていて、その治療目的で入院または所定の通院をした場合

ほぼ同様の内容と考えられますが、2回目にがんと診断確定されるかどうか、その判定はかなりきびしくなるのかも?。

この他に、再発、治療の長期化への対応として特定保険料払込免除特約が付けられています。

この特約は自営業者などは付加しますが、サラリーマンは健康保険から傷病手当金(標準報酬の約67%)がもらえるので、付ける人は希です。

その希な特約をパッケージ化してしまい、客単価をUPさせようとするのはいかがなものか?

私の感想
保険会社はその時々で、セールスポイントを強調します。Days発売当初は「これからは、がんは通院治療が主流だ!」とか言って、手術を無くして、通院だけにしてしまいましたが、新Daysでは手術を復活させています。そして今回は「生きるためがん保険」ということで、手術 や様々のがん治療方法を手厚く保障しています。あれれ・・・通院治療が主流ではなかったのかな? ・・・その時々のセールスポイントとは、とにかく売るための口実にすぎないのです。

まとめ

1 がん治療(手術含む)については、「Days1」が治療範囲を幅広くカバーし、その内容により給付金をきめ細かく設定しているものの、あまりにチマチマしすぎており、私は手術に重点をしぼり、一律に20万円をどかんと給付する「Believe」がより望ましい保障内容と考えます。

2 診断給付金及び特定診断給付金については、明確に「Believe」がお得です。

3 入院一時金(診断給付金複数回支払特約)についてはほぼ互角

4 上皮内新生物については、がんと同額を保障している「Believe」が圧倒的に優れています。

5 退院一時金については「Believe」が優れています。

6 保険料免除については「Days1」が優れています。(余計な特約であり、客単価UPが目的としか思えない。)

7 先進医療については、1000万円から2000万円にUPしていますが、この恩恵を受けられる人はたぶん日本国内で数人しかいないでしょう。それにこの給付対象のがん粒子線治療は順次保険適用が拡大されており、その場合300万円程度かかる治療費が10万円前後にまで軽減します。(昨年厚労省は、前立腺がんや頭頸部のがんの一部に公的医療保険を適用する方針を決めました。)

8 保険料について、「Days1」は「新Days」や「Believe」にくらべ保障内容は、ほぼ横並び&チマチマ・ケチケチ給付としただけなので、「Believe」よりも100万円高い理由が私には分かりません。

以上より、この3商品の中では「Believe」がベストです。


蛇足
アフラックもチャールズ・レイクさんが居なくなり、日本人の代表者になったのだから、とかく噂のある(保険金支払い体制のずさんさ、過度な営業姿勢、不透明な保険料の運用)などをこの際一掃し、儲け一点張りの姿勢を少し変えてもいいんじゃないのかな・・・



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2017年3月14日火曜日

ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


「入院にも通院にもさらに手厚くなって新登場!」だそうです。
(契約日が2017年3月2日以降の保険契約に適用)

EVERの弱点は、日常よくあるケガや病気による入院では自己負担額を下回る額しか給付されないことでした。(メットライフのFlexi(フレキシィ)と給付率の比較グラフ参照)

その原因として、EVERはよくある手術では給付金が5万円しかでないためであり、手術ならなんでも一律に10万円を給付するフレキシィに負けてしまいます。

そこでこの対策として5日以内の入院では入院給付金を一律2.5万円を給付するとしていましたが、それでも給付金額が自己負担額を超えなかったため、追加の対策として今回「特約を付加することで入院初期にかかる費用にも一時金(5万円)で備えられます。」としています。

つまり日常的な入院では給付金が十分に出ないので、不足する費用に備える(手厚くする)には「契約者自身が特約保険料を支払い給付金を増やしましょう!」と言っているのです。

手厚くするのはアフラックではなくお客様側になるのに「手厚くなって新登場!」というのは問題がありそうです。(アフラック側は何も手厚くしていないのですから、もしかしたらJAROの審査に引っかかるのでは?)

注意
保険料及び給付金額の前提は、50歳男性、入院日額5,000円の場合です。


通院も手厚くなったそうです。

具体的には、これまで通院は入院日額の60%でしたが、100%(入院日額と同額)となりました。

なんのことはない強制的な客単価アップ作戦ということです。

通院3,000円の場合の保険料は579円でしたが、通院5,000円では910円となっています。

これも手厚くするのは「お客様ご自身」なのです。

ですから「入院にも通院にもさらに手厚くなって新登場!」というのはかなり誇大な広告です。(手厚くなるかどうかはお客様の選択なのですから。)

とはいうものの最後にほめる点がひとつ。

主契約の保険料が3,015円から2,825円に引き下げられています。(-6.3%)

この4月から標準利率が引き下げられ、大手生保では値上げラッシュですから、この引き下げは英断と言えます。

ですからアフラックは「保険料を大幅に引き下げました!」とだけ言えば良かったのです。

たぶんこのような値引き広告は保険業界ではタブーなのかも知れませんが。

さて結論として私の意見は次のとおりです。

1 5万円以下の支出に保険で備えるのはばかげています。入院初期にかかる費用は貯金で対応が賢い選択です。

2 通院保障はいずれにしろいりません。

3 主契約保険料の引き下げによりフレキシィ2,955円よりも130円安い2,825円は買いです。

4 EVERは主契約に先進医療、三大疾病一時金&長期入院を付けて5,839円がおすすめです。 (50歳男性の場合)



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2015年10月5日月曜日

ネオファースト生命の終身医療保険

ネオファースト生命って何?

ネオファースト生命は、第一生命の100%子会社です。

会社沿革
1999年 日産火災海上保険株式会社の100%子会社としてディー・アイ・ワイ生命保険株式会社設立

2002年 損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険株式会社に社名変更

2014年 株式譲渡により第一生命保険株式会社の100%子会社「ネオファースト生命」に

ちなみに社名の由来は、ホームページでは訳の分からない説明をしていますが、世間が見たら「第一生命」の子会社だから「ファースト」なんでしょ・・・

ディー・アイ・ワイ生命の「1年組み立て保険」はよいアイデアでしたが、弱小保険会社はやはり販売力が弱かったのか、昨年日本一(?)の保険会社に買収されてしまいました。残念!

「ネオファースト生命」は、この買収をチャンスに販売力強化のため「通販」から「窓販」専門の保険会社として再出発。

通販専業のライフネット生命も現在苦境にあり、窓販に注力したりKDDIと資本業務提携したりしていますが、いずれどこかの保険会社(損保?)に買収されるかも。

ネオファースト生命の「窓販」先は、第一生命のコネを最大限活用し大手銀行や保険ショップなどのチャンネルとなっています。

でもアフラックのように強力なブランド力がないため、販社のご意向に沿ったいろいろのメニューと商品名となったため、多くの消費者には浸透しにくいマーケティングとなってしまいました。

正式名称は「無解約返戻金型終身医療保険」ですが、それぞれの窓販先での商品名は、「ネオdeいりょう」「ネオいりょう」「医療安心これ一本」などなど。

もともと組み立て保険を得意としていましたから、保険のばら売り/組み立ては朝飯前かも知れませんが、独自ブランドを持たないかぎり将来も日陰者としての立場から抜け出せないことは覚悟しなくてはなりません。

では以下で終身医療保険「ネオdeいりょう」「ネオいりょう」「医療安心これ一本」を分析してみます。

保険料は50歳男性、非喫煙者で試算しています。
非喫煙割引きをテレビCMで強調していますが、まあ世間並みの価格です。


                         (1入院60日限度/通算1,095日)

保険ショップ用のスタンダードプランは「特約ぜんぶ込み」となっており、月額保険料5,787円はぼったくりプランと言えます。

一つ一つの特約の給付事由を説明されると、「いりません」と言える人はたぶんいないのでは。(でも給付事由は二重三重に重複しているので特約を全部付ける必要性はまったくありません。)

保険ショップとは、なんと阿漕(あこぎ)な商売をしていることでしょう。

○が4つと少ないりそな銀行はすこし善良な商売をしているように見えます。

でも高額な治療保障(入院治療給付金特約)を付けていますから、善良かどうかは分かりませんが、この特約がいちばん儲かる特約のようです。

入院治療給付金特約:
いわゆる医療費にリンクした保障で、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型があり、入院・手術などの診療報酬点数に応じて給付金がもらえます。表の保険料2,137円はⅢ型のもので、診療報酬点数1点が3円に換算され1ヶ月30万円(通算360万円)を限度に給付金が支払われます。(明治安田生命の医療費リンクシリーズと同じ仕組み)

一方、ホームページでの試算にはこの治療保障を外し、格安な保険という印象を持たせようとしています。(でもこの保障内容ではまったく役にたちません。)

ではどの保障を選ぶべきか、アフラックのEVERとメットライフのFlexiと比較してみましょう。


基本保障部分(入院+手術)だけをみると、最安値はフレキシィーです。

注意
ネオファースト生命の基本保障には入院一時給付特約5万円(保険料975円)を付け、フレキシィーと同様に一回の入院+手術で一律に10万円が給付されるようにしています。

しかしこの基本保障だけでは次のグラフで示すように自己負担の範囲を示す紫色の6角形(100%)をいずれの保険も十分にカバーしきれていません。


グラフの見方
給付率とは、それぞれの事由で入院した時に支払う自己負担額を100%とした場合に、各医療保険から給付される割合(%)を6角形のグラフで示しています。100%の範囲よりも外側にグラフがあればグッドです。

ネオファースト生命とフレキシィーは線がほぼ重なっているため見にくくなっています。

虫垂炎や骨折などの日頃よくありそうな入院において、ネオファースト生命とフレキシィーはかろうじて100%の範囲をカバしています。(このような場合、EVERは手術5万円だけですが、ネオファースト生命とフレキシィーは10万円もらえます。)

参考
この条件でのコストパフォーマンスは、次のとおりで、フレキシィーがベストです。(でもあまり差がありませんからほぼ互角かな。)
フレキシィー       445
ネオファースト生命  412
EVER           403


基本保障だけでは役に立たないので、三大疾病のようにお金がかかる入院において自己負担額をカバーできるよう、基本保障に三大疾病入院一時金(ネオファースト生命は治療保障)を付加した場合を比較してみます。

それぞれの保険料は、
フレキシィー       5,780円
ネオファースト生命  5,452円
EVER            5,620円

EVERは、かなりフレキシィーを意識した値付けとなっています。

ネオファースト生命の治療保障は、前記のとおり診療報酬点数1点が3円に換算され、給付金が出ますが、三大疾病の場合、診療報酬点数が17万~32万点となりますから、給付金は×3円なので、合計50万円~96万円にもなるため、1ヶ月の支払限度額を30万円に抑えています。

EVERとフレキシィーは3大疾病で50万円が給付されるので、給付金としては50万円VS30万円(治療保障)というイメージです。

この特約を付加した場合の給付率は次のとおりです。


EVERが虫垂炎や足の骨折で100%以下となっていますが、ネオファースト生命とフレキシィーは100%の範囲をすべてカバーしています。

特にネオファースト生命の治療保障は、入院・手術の他に診療報酬×3円の給付金がすべての入院で貰えるため、通常ありそうな軽度の入院などではかなり手厚い給付金がもらえそうです。(治療保障特約は入院していることが条件となるため、通院では給付されません。)

一方3大疾病などではEVERとフレキシィーが50万円が給付されますが、ネオファースト生命では30万円の給付金なので給付率が低くなっています。(でも100%は十分にカバーできています。)

したがってネオファースト生命の医療保険は、基本保障+治療保障では他のメジャーな2商品よりも割安で有りおすすめです。

参考
この場合のコストパフォーマンス
フレキシィー       574
EVER            572
ネオファースト生命  554

より賢く選びたい(つまり保険料を下げたい)場合は、治療保障と保障がダブっている手術(685円)を外してよいと思います。(りそなプラン)

もっと賢く選びたいのなら、入院一時金(975円)も削ってOKです。(この場合の月額保険料は3,792円)

この2つの保障を削っても3大疾病などで入院した場合、入院+治療保障から30万円~40万円ぐらいは確保できますから、自己負担額のほぼ100%に近い給付金は貰えそうです。


以上ご参考としてください。




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2015年6月22日月曜日

ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について

2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


CMでは「重大疾病」と言っていますが「十大疾病」と勘違いしそうですね。

三大疾病がなぜ「重大疾病」になってしまったのか解せませんが、いずれにしろ保険会社の得意なイメージ戦略ですから、商品の中身をしっかり見ることが大切です。


さてEVERのなにがどう変わったのか。

改正前の特約内容

「三大疾病入院一時金特約」は、三大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)で入院したら50万円がもらえます。一生に1回だけです。上皮内新生物はもらえません。


<改正後の特約内容>

「三大疾病一時金特約」は、入院しなくてもがんと診断されたら50万円がもらえます。
上皮内新生物は当然もらえません。
2年に1回を限度に何回でももらえます。(2回目以降は入院していることが条件です。)

急性心筋梗塞及び脳卒中では、1回目でも治療を目的として「20日以上入院」または所定の手術を受けたときにだけ50万円がもらえます。

脳血管疾患の平均入院日数は、リバビリが必要なので90日を超えていますが、虚血性心疾患の平均入院日数は9.5日程度ですから、50万円がもらえる可能性は低いと考えられます。

現状として、病院では長期の入院患者はまったく儲けにならないので、なるべく入院期間を短期化する経営努力をしていますから、「20日以上入院」はかなり厳しいレベルと言えそうです。

ちなみに特約保険料は、
改正前「三大疾病入院一時金特約」 1,605円
改正後「三大疾病一時金特約」     3,135円
(50歳男性の場合)


またメットライフ生命「Flexiフレキシィ」の三大疾病一時金と比較すると、

フレキシィは、ガン(悪性)と診断されたら50万円、脳血管疾患・心疾患で手術(ファイバースコープ、カテーテル手術を含む)するか、または20日以上入院したら50万円、そして上皮内新生物と診断されたら25万円もらえます。
しかも1年に1回、通算5回までOKです。

EVERは「Flexiフレキシィ」の三大疾病一時金特約をパクッタようですが、CMでは「重大疾病」と名前を変えて、Flexiとかぶらないようイメージ戦略をとっています。

しかし、Flexiは上皮内新生物にも25万円が出ますし、1年に1回が基準、しかも特約保険料は2,825円(50歳男性の場合)ですから、EVERよりも310円も安くなっています。

注意
EVERでは「三大疾病保険料払込免除特約」を付加しない場合、「三大疾病一時金特約」の保険料は2,605円となりFlexiより220円安くなります。←おすすめです。

EVERの重大疾病特約は、Flexiに対して後出しじゃんけんとは言え、この分野NO.1の地位にあぐらをかいているため割高な価格設定となっています。

というより、アフラックでは「通院」や「払込免除」などの特約を付加させることで客単価UPを必死で努力しているように見えますから、賢い消費者としてはいらない特約は外し、必要な保障だけを割安で契約するようにしましょう。


またEVERでもうひとつ評価できる特約があります。

「三大疾病無制限型長期入院特約」は、すべての入院限度日数が60日から365日に延長され、さらに三大疾病による入院が日数無制限で保障されます。しかも特約保険料は310円(50歳男性、保険料払込免除なしの場合)ですから、これはおすすめです。


さて、蛇足として最近「保険料が一生涯上がらない」ことを各社さかんにアピールしていますが、医療保険の現状はどんどん新しい商品が発売され、保障が充実する一方で保険料は割安となって来ています。

つまり、今終身の医療保険を契約してしまうと、1、2年後には悔しい思いをすることはほぼ確実です。

したがって賢く医療保険を選びたい人は、10年定期の医療保険を契約し、あとから出てくる新商品にどんどん乗り換えして行くのがよいのです。

もしその間に重大疾病などで入院した場合は、現契約の定期保険を更新すれば良いのです。更新については、保険料が上がるものの、無診査ですから保障は継続されます。


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2014年9月20日土曜日

アフラックのがん保険「新Days」の評価

やっぱりネ!

Daysがリニューアルされました。
「新Days(デイズ)」は9月22日から発売されます。

アフラックの研究で記したように、がん保険は自転車操業状態(新契約65万件、解約65万件)でしたから、Daysの不人気ぶりはひどく、早晩リニューアルされるだろうと思っていました。


リニューアルとは言え、看板を掛け替えただけで、結局の所「実質的な値下げ」となっています。

昨年標準利率が1.5%から1%に下げられ、保険各社では終身保険など値上げが続いていましたが、アフラックではどうしても看板の「がん保険」のシェアを確保するため、「値下げ」に踏み切ったようです。

でも既契約者の保険料は下がりませんから、ひどいがん保険を割高で契約させられた現実は解約以外に解消されることはありません。


ではどのくらい値下げされたのか。

50歳男性の場合

新DaysでAプランと言っているのは、Daysのスタンダードプランに相当しますから、この保険料で比較してみます。

Daysは月額7,380円、新Daysが6,990円ですから、390円安くなっています。(約5.3%引き)

60台女性の場合は8.1%安くなっています。(予定利率が1%に低下しているため、余命の短い高齢者の保険料が割安となっています。)

保障内容はほぼ同一ですが、新Daysではベースプラン(お手軽プラン)を無くしてしまい、50歳以上でないと選択できないようにしてしまいました。

Daysの最も悪い点は、手術給付金を無くして、通院だけにしてしまったことでしたが、アフラックも反省したのか、新DaysのAプランには手術がパッケージされています。(当然その分割高になっています。)

アフラックは、がん治療は入院から通院へとさかんに宣伝していましたが、まちがいを認めたのかな?


さて新Daysはおすすめかというと、まだまだ割高ですし、いらない「通院」が付けられているので、私はNOです。


アフラックの「生きるためのがん保険Days 1」はお得か?



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2013年9月23日月曜日

アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」は何をどう変えたのか?(その1)

2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


あなたに質問です。

医療保険を選ぶときに次の2つのリスクのうち、あなたはどちらを重視すべきだと思いますか。

A 短期の入院リスク(入院費用5万円)
B 長期の入院リスク(入院費用100万円)

正解は当然(B)です。

なぜなら5万円は日常生活において大きなリスクとは言えず、このリスクへの備えとしては貯蓄がもっとも賢い選択となります。

一方100万円の出費がある日突然降りかかったら、家計に重大な影響があるのではないでしょうか。

100万円を貯蓄から支払える方は、保険よりも貯蓄での対応が望ましいのですが、一般的な家庭ではこのリスクへの備えとしては医療保険が最適となります。


アフラックで人気のEVERが8月にリニューアルされ、「ちゃんと応える医療保険EVER」が発売されましたが、保障内容は以前のEVERと比較すると、(B)の長期入院の保障を減らし(A)の短期入院の保障を充実させているように見えます。

アフラックのホームページより、「ちゃんと応える医療保険EVER」の特徴として、

①日帰り入院などの短期の入院もしっかり保障(5日未満の入院の場合、一律5日分の入院給付金を支払う。)
②通院保障の充実
③入院の有無にかかわらず約1000種類の手術を保障

とされています。

「ちゃんと応える医療保険EVER」の保障の特徴について、以前の「もっと頼れる新EVER」と比較してみましょう。


                         (表はクリックすると拡大します。)


この表より、主契約で充実したところは、
・5日目までの入院は一律に入院日額の5日分を給付
・放射線治療は治療目的が新生物のみから病気・けがに拡大

特約が充実したところは、
・通院給付が入院前の通院も保障
・三大疾病入院一時金特約が新規に付加

参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について
2017/3/2   「ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル

特約からなくなったものは、
・三大疾病増額(入院給付金の上乗せ)
・長期入院(61日~120日までの入院給付)

入院給付金は5日目まではかなり充実されたものの、限度日数60日を超える長期入院給付がバッサリと切られています。

注意
アフラックのEVERシリーズについては、通院、三大疾病増額、長期入院などの特約(特約ラインアップ)を後から付けることができましたが、現在は総合先進医療とけがの特約だけとなっています。


アフラックでこのような見直しが行われた理由は、マーケティングの結果、入院日数の短期化及び通院治療に対応した医療保険が「売れる」と判断したものと思われます。

つまり契約者側の心理として「払うだけでは損だから、ちょっとしたことでも給付金がもらえる方が良い」と考えているところを「狙った商品」のようです。

一方、がん保険専業と言っても良い保険会社であったアフラックが、がん保険の販売に影響が出そうな三大疾病入院一時金をなぜEVERの特約に付けたのか。

やっぱりEVERはお勧めなのか。


詳細な分析評価については次回以降で・・・

その2

その3

EVERと新CUREの比較はこちらです。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。






2013年9月22日日曜日

アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」は何をどう変えたのか?(その2)

表は、EVERの新旧商品の保険料を比較したものです。


                         (表はクリックすると拡大します。)

参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について
2017/3/2   「ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル

契約年齢は50歳(男)、入院日額5000円としています。

主契約について、「もっと頼れる新EVER」は「新EVER」よりも保険料が11円安くなり、手術の対象範囲も88種類から約1000種類に拡大されました。

「ちゃんと応える医療保険EVER」は「もっと頼れる新EVER」よりもさらに80円安くなり、入院5日までは5日分が一律に給付され、放射線治療の対象範囲も拡大されています。

保障範囲が拡大し、「新EVER」より80円も安いのですから、「ちゃんと応える医療保険EVER」はとても魅力的です。

こんなに大盤振る舞いしてはアフラックは儲からないのではと心配になる程ですが、そこは保険会社、「通院保障」を契約者全員に付けてもらうことで儲けを出したいともくろんでいるようです。

「通院保障」を付けると579円も保険料を取られますから、主契約が80円安くなったことなども全て吹き飛んでしまうので気を付けましょう。

このブログの読者なら「通院はいりません!」と言って、とても安くなった主契約だけにしましょう。


表の下段には主要な特約の保険料を記しています。

特約保険料計を見ると「ちゃんと応える医療保険EVER」は「もっと頼れる新EVER」よりも70円安くなっています。

70円安いのですからお勧めかと言うと、特約の内容をよく検討してみる必要があります。


「ちゃんと応える医療保険EVER」の主契約及び特約の保障内容についてつぶさに見てみましょう。

1 通院の保障は必要?

                            (図はクリックすると拡大します。)

これはアフラックのホームページに当初載せられていた図です。(なぜだか今はありません。)

参考
アフラックが通院保障の必要性を説明した当初の文書は、
「医療技術の進歩などにともない、近年入院日数は短期化の傾向にあります。」
その後本質的な間違いに気づき訂正した文書が、
「医療技術の進歩や、医療制度の変化などにともない、入院日数は短くなる傾向にあります。」
私の分析では医療技術の進歩で通院が増えた割合は1~2%で、98%は医療制度の変化によるものです。


この図でアフラックが言いたいことは、入院前の通院が「増加」しているのだそうです。

統計はデータの取り方によってどのようにもできるし、微少なことを拡大して見せることもできますから、作られた資料を鵜呑みにするのは多少危険です。

この入院前後の通院の割合の図もウソではないのでしょうが、データの切り出し方や、誇張があり、ちょっとやりすぎたので引っ込めたのではないのかなと私は見ています。

この図から、とにかくアフラックとしては「通院保障」が売りた~~いと、とても強く思っているのは確かなようです。

デレビCMでも「通院」・・・「通院」っていってるでしょう!

アフラックのがん保険「Days」も手術給付をなくして、通院給付に切り替えています。
会社をあげて「通院」を売り込もうとしているのです。

その裏には「アフラックの研究」で分析したように、他社の追い上げがきつくなり、利益の伸びがなくなってきている状況を挽回したいという経営戦略が透けて見えます。

一方入院及び通院に関するデータとして次の資料があります。


            (グラフはクリックすると拡大します。)

これは厚生労働省の「平成22年度我が国の保健統計」から抜粋したものです。

上の図から推計入院患者数は最近20年間はほぼ横ばい、下の図では「病院」の推計外来患者数は平成11年度から下がり続けています。

医療保険の給付金の支払い額は、大数の法則に従うので、このようなマクロ的なデータと同じ動きになるはずですから、「通院保障」が必要と言えるほど大きな流れはどこにも見当たりません。

アフラックのホームページの記述では「医療技術の進歩などにともない、近年入院日数は短期化の傾向にあります。一方、入院する前に通院する人の割合も年々増えており、入院前後に通院される方は全体の8割にものぼります。」

入院日数の短期化の原因は医療保険制度の改正(厚生労働省の政策)であって、一部には医療技術の進歩もありますが、「医療技術の進歩など」で入院日数が短期化し、「通院する人の割合も年々増え」たとの表現は問題がありそうです。

少なくとも厚労省のデータや分析から直裁に「医療技術の進歩により通院する人が増えた」との表現はどこにも見られません。

ですから、現状の医療保健選びにおいて入院から「通院」へという流れは「先走り」すぎと私は考えます。

この先走りは保険料が稼げる一方、給付金は少なくて済むので保険会社としてはうまみがありそうです。

そう考えると、保険会社のセールストーク「今は入院と通院をセットするのが主流」は無視するのが賢明だと思います。

もしアフラックとして「通院保障が必要」と言うのであれば、アフラックは第3分野の保有契約件数が2257万件もあるのですから、自社データから「通院がこんなにも増えています!」と開示してもらいたいものです。

いずれにしろ「通院保障」は満額の30日分をもらえたとしても9万円にしかなりませんから、家計のリスクとしては、十分貯蓄で対応できる範囲なので、わざわざ「保険」にたよる必要性はないと思います。

詳細レポート
通院保障はほんとうに必要なのだろうか?



2 期待値から見た「ちゃんと応える医療保険EVER」の特徴

つづく

その1

EVERと新CUREの比較はこちらです。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。





2013年9月21日土曜日

アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」は何をどう変えたのか?(その3)

2 期待値から見た「ちゃんと応える医療保険EVER」の特徴

(グラフはクリックすると拡大します。)

参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について
2017/3/2       ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル

グラフの説明

元データ:「日数ごとにみた推計退院患者数の推移0~120日」(中医協 総-1 23.11.25)細部説明についてはこちらの投稿をご覧ください。

元データは、調査した1ヶ月間に退院した患者106.4万人が、それぞれ何日間入院していたのかを調べたものです。

上のグラフは国民全員が医療保険の加入者として、退院した106.4万人はそれぞれ入院していた日数に応じて、日額5000円を給付された場合の受取金額の平均を折れ線グラフとして示しています。

グラフより、例えば、8日間入院したときには平均で16円もらえることになります。

この場合の計算式は、
元データより、8日間入院した人は5.1万人なので、
この5.1万人に入院日額5000円を給付すると、

51000人×8日×5000円=20.4億円

この給付金を日本国民1.28億人で割ると、一人あたり平均の受取額は、
20.4億円÷1.28億人=15.9円

または、
8日間入院する確率 A=5.1万人÷1.28億人
期待値=A×(8日×5000円)=15.9円

したがって医療保険の加入者がある1ヶ月間に8日入院し、入院給付金としてもらえる平均額(期待値)は約16円となります。

これを入院0日から120日間について総和を取ると、合計646円となります。(限度日数60日の場合)

この646円が入院日額5000円のときの純保険料となります。

参考
実際の「ちゃんと応える医療保険EVER」主契約の保険料
(主契約には、入院保障以外に手術保障及び放射線治療保障が含まれています。)
30歳 1510円
40歳 2005円
50歳 3015円
60歳 4485円

注意
元データは全ての年齢についての平均ですから、年齢階級別に総和を取ると、若い人は646円よりも安くなり、高齢になるほど純保険料は高くなります。


さて、「ちゃんと応える医療保険EVER」は入院5日までは、一律に日額の5日分を給付してくれます。

グラフでは(青色)の線でこの場合の期待値の分布を示しています。

期待値で比較すると、入院5日間について日数に応じた給付の場合が合計40円に対して、一律給付では合計67円となるので、契約者としては27円分(4.1%)お得になります。(このための保険料は無料です。)

一方61日以上の長期入院について、特約を付けた場合と付けない場合を比較すると、長期入院保障のある場合の期待値が161円、長期入院保障がない場合の期待値が120円となり、契約者としては41円分給付金が減ることになります。

参考
30日型の医療保険がありますが、31日以上の長期入院の期待値は188円と低く、120日型と比較すると期待値は158円も低下するため、長期入院に対するリスクが極めて大きくなります。

期待値の差41円はあまり大きくないように感じられますが、給付金の額は、一例として100日入院した場合で比較すると、

60日型の給付金    5000円×60日=30万円
60日型+長期入院    5000円×100日=50万円

この20万円の差により、長期入院した場合に家計からの支出があるのかないのかの違いになります。

参考
特約として「長期入院」及び「三大疾病増額」を付けた場合は、
60日型+長期入院+三大疾病増額 5000円×(100日+60日)=80万円
この組み合わせは、投稿「人気の医療保険を比べてみました」の中で比較している「新EVER」の特約の組み合わせです。


一律5日分の給付金は2.5万円です。
20万円の給付金の有無と比較して、どちらが大事かお分かりだと思いますがいかがでしょうか。

5日までの入院患者数が34万人に対して、61日以上入院された方は5.1万人です。

あなたが34万人の中に入る確率はそこそこありますが、5.1万人の中に入る確率はとても低いと思います。

金融の世界ではこの5.1万人のことをテールリスク(または「ブラックスワン・イベント」)と呼びます。

発生確率は低いものの、もしその場合に遭遇したら「破滅」をもたらすような事象のことです。

ですからテールリスクについて、プロは頭の片隅で常に考え、そしてそれへの備えを怠らないようにしています。

さてあなたは「テールリスク」どうされますか?


アフラックは長期入院リスクについて、「ちゃんと応える医療保険EVER」では特約を無くしてしまいました。

そしてその代わりとして三大疾病入院一時金を新たに付加できるようにしています。

次回はそのことについて分析することにします。


3 三大疾病入院一時金は必要?

つづく  →  最下行の「EVERと新CUREの比較」をご覧ください。


その1

その2

EVERと新CUREの比較はこちらです。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2013年8月19日月曜日

アフラックのEVER及びオリックスCUREのリニューアルについて

8月19日にアフラックのEVERがリニューアルされ「ちゃんと応える医療保険EVER」となりました。

9月2日にはオリックスのCUREがリニューアルされ「新CURE」となります。

「新CURE」については予想どおり1000種類の手術に対応し、また先進医療保障が2000万円とアナウンスされています。

「ちゃんと応える医療保険EVER」については基本保障部分が割安となっていますが、三大疾病入院特約が一時金に変更されたり長期入院特約をなくして通院特約にしたりとにわかに「納得」とはいかない内容であり、アフラックの経営につきまとうブラックさもあり、ここはじっくり見極めたいと思っています。

このブログでは逐次関連する投稿をアップデイトする予定ですのでしばらくお待ちください。


参考
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の評価はこちらです。

新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。


参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について


2010年6月21日月曜日

もっと頼れる医療保険で対象となる手術

アフラックから新EVERがリニューアルされて「もっと頼れる医療保険」が新登場しました。
保険料はそのままで、手術保障が拡大されました。

参考
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の評価はこちらです。


従来の医療保険では、保険が適用される手術の内88種類だけが手術給付金の対象でしたが、ほぼすべての公的医療保険が適用される手術(約1000種類)まで拡大されました。

前回取り上げた「人気の医療保険」では、手術範囲はつぎのとおりとなっています。
オリックス生命【CURE】          88種類
アフラック  【新EVER】       対象手術拡大
アリコ    【やさしくそなえる医療保険】88種類
ソニー損保  【SURE】          対象手術拡大
AIGエジソン【ケアード】          対象手術拡大

対象手術が拡大された医療保険は、2010年発売された2商品だけです。
注:ソニー損保【SURE】も2011年にリニューアルされ対象手術が拡大されました。

対象手術拡大によって変わった点は、従来の手術給付金では、公的医療保険で医科診療報酬点数表で点数が付いている手術を受けても、その一部(88種の高額となる手術)にしか手術給付金が支払われませんでしたが、対象手術が拡大されると、診療報酬点数が付くほぼすべての手術で給付金が支払われます。
ただし手術給付金は最低額です。

注意
対象手術について88種類と1000種類は直接的な比率ではなく、実質的な対象となる手術の種類の比率はおおよそ1:2となっています。
つまり保険がきく手術のうち、手術料が高額となる上位50%について給付するのが[88種類]で、低額な下位50%も僅かながら給付してくれるのが[1000種類]ということです。
おなじ(種類)を使うと誤解されますが、給付の実体はチョット手術給付が増えた程度とお考えください。詳しくはこちらをご覧ください。


具体例として、痔核手術では硬化療法(K743-1)1,380点(1点10円ですから手術代は13,800円)、根治手術は(K743-4)5,360点(53,600円)となっており、従来の手術給付金は根治手術にしか給付されませんが、拡大した手術給付金を保障した医療保険からは硬化療法にも給付されると思われます。

いずれにしても、手術の種類は格段に増えましたが、公的医療保険は3割負担ですから、手術代の自己負担は5千円~1万円ぐらいなので、1,2泊入院日数が増えた程度と同じ給付額です。

値上げがないのは嬉しいものの、あまり力を入れて「新登場」「保障拡大」と言うほどのこともありません。
今年中には当然他社も「保障拡大」をするのではないでしょうか。


参考
手術の医科点数と医療保険の手術給付金の関係について


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。

2010年4月21日水曜日

医療保険とガン保険どっちがお得?


アフラックで比較します。

前提
50歳(男性)

☆アフラックのがん保険Days(デイズ) 
月払保険料4,860円(ベースプラン、終身払い)

もっと頼れる新EVER(ベースプラン5000円)
月払保険料4,869円(終身払い)

(新EVERには特約として、総合先進医療、三大疾病増額、長期入院を付けています。)

右の表を参照してください。(表はクリックすると拡大します。)
表の自己負担額の右側は、それぞれの病気に対して各商品から給付される見込額(推定額)を示しています。

まず、がん保険Daysは「がん」・「上皮内新生物」以外の病気(糖尿病・胃潰瘍など)やケガでの入院・手術は保障の対象外です。

新EVERは、病気やケガで入院したり、所定の手術を受けた場合などに給付金を受け取ることができる保険です。


では胃がんなどの重大な病気になったときの実際にかかった費用と、この2種類の保険からの給付見込額を比較してみましょう。

生命保険文化センターの資料より、胃ガンで26日入院した場合、自己負担合計額は467,671円です。

がん保険Daysからの給付額は、入院26万円、初めて診断100万円の合計126万円となります。

ちなみにDaysの前のがん保険であるフォルテではこの他に年金40万円、手術20万円などが加算されて合計196万円(推定)が給付されますからDaysはフォルテに比較し給付額が縮小され割高になっています。

新EVERからの給付は、入院13万円、三大疾病増額13万円、手術(開腹)20万円、合計46万円(推定)となります。

同資料より、脳梗塞で51日間入院(手術なし)した場合、自己負担合計額は548,973円です。

Daysからの給付額は、当然0円です。

新EVERからの給付は、入院給付金が約51万円(推定)給付されます。


表の下のレーダーチャートは、6種類のケガや病気のときに各保険から給付される給付額が自己負担額のどのくらいの割合なのかを示しています。

中心の薄紫色の六角形が100%となります。つまりこの六角形の外側にグラフがあれば保険からの給付金で支出がすべてまかなわれるので、お財布から支払う必要がなくなります。

新EVERは、この6種類のけがや病気に対して自己負担額をほぼカバーできています。

Daysは、がんについては自己負担額の2.7倍から3.7倍も給付金がありますが、それ以外はまったく出ないので、心筋梗塞や脳梗塞になった場合を考えると30万円から50万円もの自己負担となりますから大きな不安を残すことになります。

保険料に対する給付額を比較したコストパフォーマンス(表の下段参照)は、医療保険に比較しがん保険が優れています。(見方についてはこちらをご覧ください。)

これは、がん保険がここに取り上げた2種類のがんの場合だけに給付しているのに比べ、新EVERは他の1000種類の手術の場合にも給付金が支払われるので、広く薄くなってしまっているからです。

また保険診査の手間暇もがん保険は医療保険に比べ簡単ですから、その分給付額が多くなっているものと考えられます。


厚生労働省の人口動態調査(平成19年)によると、年間の死亡者数111万人に対し、悪性新生物(いわゆるガンのこと)による死亡者数は約34万人(30%)でした。心疾患が18万人(16%)、脳血管疾患13万人(11%)となっています。
つまりは、悪性新生物以外で死亡する確率は70%もあるということです。

したがって、がんだけが重大な病気というわけではありません。
ご参考にこちらもご覧ください。

ガンだけに特化し、高額な(手厚い?)保障が貰える保険とは、病気やけがに対するリスクと医療費負担とのバランスから考えると、果たして適切なのでしょうか?

長い人生、がんだけがリスクではないと思うのは私だけでしょうか。


ガン保険の実態は、特定の病気だけに保険給付を限定しているため、支払った医療費分だけ保険給付した場合、それに見合う月額保険料はせいぜい数百円程度にしかなりません。

そこで保険会社の利益をかさ上げするため「ガンに手厚い保障」と言う謳い文句で、「ガンの診断」に100万円給付(国内生保では300万円)などと「手あつすぎる給付」をいっぱい付け、医療保険と同程度の保険料として販売されています。

つまりがん保険の高額な給付金や手厚い特約は客単価をアップさせることが主な目的であり、セールストークとしても「売りやすい」保障と価格にしているのです。

ガンになることを心配されていられる方は、安い保険料と魅力的な特約に幻惑されてしまうかも知れませんが、入院確率と給付、そして保険料のバランスを考えると、医療保険に比べて極めて「いびつ」な保険と言わざるを得ません。

客観的に見てこのような「がん保険」をなぜ売っているのか、私は理解に苦しみます。
たぶん契約者側の不安な心理がこのような商品を作らせているのでしょう。
(保険会社としては、医療保険よりもガン保険の方が利幅が大きく、積極的に売りたいようです。そしてなにより「売りやすい」のです。)

したがってFPとしては「ガン保険」は積極的にはお勧めしません。

ただし、国民共済など入院給付額が不十分な保険との組み合わせはよいかも知れません。
または、60歳以降で医療保険が高額な場合の選択支としてご検討されるのもよいでしょう。
(その際は特約は少なくし、ガン診断給付額も30万円以下でよいでしょう。)

さてあなたは「がん保険」買いますか?



参考

がん統計データ集

ガン保険の選び方

医療保険を選ぶ基準

人気の医療保険を比べてみました

人気の医療保険とがん保険を比べてみました

がん保険を検討されているあなたへ

医療保険とがん保険を検討するときに参考となる入院日数、医療費等の資料


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。