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2014/01/06
第一生命(株)「ブライトWay」についてのFPの評価(その1)
順風ライフについては既に評価をしました。
2010年に順風ライフが発売され、それに続いて株式会社化記念商品として、第一生命としては初の無配当タイプ単品型の定期・終身医療保険「メディカルエール」が発売されています。
そして2011年1月、悪評の高かった「堂堂人生」と「主役人生」がついに販売停止となっています。
この流れから第一生命では順次単品の無配当保険を販売するのかなと思っていましたが、予想に反して定期付き終身保険の「順風ライフ」を強化する方向のようです。
ニッセイは2012年4月に単品商品11種類を自由に選べる「みらいのカタチ」を発売しましたが第一生命では方向性が異なるようです。
第一生命はあくまでパッケージタイプを死守し、主力商品は定期付き終身保険のまま行くという決意なのでしょうか?
でもいずれは破綻すると思うのですが・・・
若い人たちは、収入は伸びず、高額な保険料負担が困難ですし、保険はネットなどで調べて自分で(単品の保険を)選びたいと言う傾向ができつつありますから、この流れに抵抗しても長くは続かないのではないでしょうか。
さて、順風ライフの発売からちょうど2年が過ぎ、第一生命から創立110周年記念商品として「順風ライフ パワーメディカル」が9月21日に新発売されます。
上の表に順風ライフとの違いを示しています。
○違いその1
シールド特約の保障内容の充実(シールドプラス特約)
シールド特約は、死亡・高度障害及び悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中により「所定の状態(60日以上の労働制限、言語障害)」となったときに一時金が給付されますが、シールドプラスではこの保障に加え「所定の状態」の基準が緩和(後遺障害のない場合も保障)され、また悪性新生物(がん)以外に上皮内がんと診断された場合にも保険金がもらえるようになりました。
特約保険料は50歳男性が196円、同女性が150円となっています。
○違いその2
先進医療特約が新たに加わりました。
ようやくと言う感じで先進医療が選択できるようになりました。
限度額は2000万円、一時金2万円、保険料は50歳男性が135円、同女性が157円となっています。
○違いその3
骨髄ドナー給付金が新たに加わりました。
骨髄ドナーとは、白血病の患者さん(レシピエント)のために骨髄を提供する健康な方のことで、手術費用などはレシピエントの負担となりますが、ドナー側でも休暇や休養が必要であり経済的な負担がネックでしたが、これを保障してくれるものです。
この特約は、メディカルエールにも付加できます。
特約保険料は無料です。
○違いその4
指定代理請求の範囲が拡大されました。
さて私の評価ですが、約2万円の保険料に対して保障が充実したのは約300円ぐらいですから、1.5%ぐらいの改善だと判断します。
したがって保険全般の給付と負担のバランスから言って、順風ライフパワーメディカルは割高な保険であることに変わりはありません。
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