2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル
オリックス生命から9月2日に新CUREが発売されました。
特徴は、
1 七大生活習慣病に特に手厚い
2 入院の有無にかかわらず約1000種類の手術を保障
3 先進医療保障付き(通算2000万円)
約1000種類の手術と先進医療通算2000万円は予想の範囲(他社より2年ぐらい遅れた感じ)ですが、長期入院保障として三大疾病は限度日数なし、七大疾病は120日(以前のCUREと同じ)として特徴を出しています。
新CUREと EVERをその特徴で比較すると、
新CUREは長期入院保障を充実、一方EVERは短期入院保障を充実させています。
それぞれの保障のためのコストは、こちらの試算結果より、EVERの短期入院時5日分一律保障は27円、新CUREの長期入院保障は約41円となります。
このコストはいずれの保険も主契約の保険料に吸収されているので、41円分を吸収した新CUREがお得と言えます。
しかしお得かどうかは保険料と保障全体を比較する必要がありますから、以下で検討してみました。
表は新旧のCURE及びEVERを比較しています。
(表はクリックすると拡大します。)
前提は50歳男性、入院日額5千円として主契約(基本プラン)のみを比較しています。
まず保険料について比較すると、新CUREは旧CUREよりも243円安くなっています。
そして補償範囲は、手術の対象範囲が88種類から約1000種類に拡大され、さらに長期入院及び先進医療も補償範囲が拡大されています。
新CUREの特徴としては、テールリスクに対する保障が充実したと言えます。
参考
テールリスクとは、金融関係の用語で、発生する確率が低いものの、一度発生すると深刻(巨額)な損失をもたらす事象のことで、このリスクへの備えとして保険がもっとも適切な選択支となります。
長期入院保障について、以前のEVERには特約があり、保険料440円で入院限度日数を60日から120日とすることができました。
この表ではEVERは新CUREよりも157円安いのですが、長期入院保障分の保険料440円をEVERに加算すると、新CUREはEVERよりも283円割安と評価できます。
また先進医療についても、EVERは特約として99円を別に取られますが、新CUREは基本プランの料金に含まれています。
一方EVERは放射線治療の保障が充実しています。(CUREも放射線治療給付はあります。)
これに対し新CUREには保険料払込免除が付けられています。(旧CUREと同じ)
以上を総合し、主契約について評価すると、私は新CUREはEVERよりもお得であると考えます。
しかし新CUREもEVERも主契約だけでは、その補償範囲は少し不安です。
次のグラフは6種類のけがや病気のときに必要な金額を100%として、新CURE及びEVERからどのくらい給付金がもらえるのかを示しています。
(グラフはクリックすると拡大します。)
ではどうしたら良いのかは次回で。