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2019年9月3日火曜日

オリックス生命の新保険はお得なのだろうか?


はじめにお断りしておきますが、「オリックス生命の新保険」についての細部の説明はしていません。

ここでは2018年「標準生命表」から死亡保険の原価(純保険料)を計算し、それとの比較に於いて「オリックス生命の新保険」などのコスパを皆さんがお考えください。

では、2018年「標準生命表」から死亡保険の原価(純保険料)は次のとおりです。(金利は無視しています。)





  (表はクリックすると拡大します。)

この表より40歳の場合について見てみます。


40歳男性の死亡率は0.00118であり、これは40歳の男性が10万人いたとすると、1年間に118人が事故や病気などで死亡することになります。

この118人に死亡保険金100万円が支払われるとすると、合計1.18億円のお金が必要となりますから、これを10万人が均等に負担するとして、1人あたり1年間に1,180円の保険料を徴収することになります。

参考
死亡者からは保険料が徴収できませんが、その金額の最大値は約14万円程度ですから、これを加味しても保険料が1.4円程度上がるだけです。

40歳の女性については、1年間の保険料が880円です。

それぞれの月額保険料は、男性98円、女性73円です。

これを10年の定期保険とした場合、男性の月額保険料は148円、女性は104円です。

生命保険金額を1,000万円とした場合は、月額保険料は10倍されて、
男性1,480円、女性1,040円になります。

ちなみにライフネット生命の「かぞくへの保険」
保険金額1,000万円の保険料は、

40歳男性10年定期の月額保険料は
 1,925円(原価率76.9%)

40歳女性10年定期の月額保険料は
 1,463円(原価率71.1%)

参考
女性の死亡率は低く、生命保険料は割安なのですが、事務経費については男女の別がありませんから、これを保険料に上乗せすると、女性の原価率は多少男性よりも悪くなります。

さてオリックス生命の新保険「ファイン・サポート・プラス(定期保険)」について、

特徴は、
○持病や入院・手術の経験がある方が加入しやすい一定期間を保障する死亡保険
○解約払戻金がない定期型のため、終身型の引受基準緩和型商品に比べてお手頃な保険料を実現
○保険金額や保険期間をニーズに合わせて選べる
○保険金額の削減期間がなく、加入時から 100%保障

具体例(10年定期)・・・オリックス生命の資料より
40歳男性、保険金額500万円
 月額保険料 3,755円
 (純保険料は740円、原価率19.7%)

40歳女性、保険金額500万円
 月額保険料 2,950円
 (純保険料は520円、原価率17.6%)


持病や入院・手術の経験がある方が加入できるので、割高になっています。

注意
持病や入院・手術の経験がある方の死亡率は、標準生命表と異なりますが、標準生命表はあらゆる人々を包含した死亡率となっています。(大数の法則)
したがって、健康な人だけ加入できる保険に標準生命表を適用することは、不健康な人たちが加入する保険にこれを適用するのが間違いであることと同様に間違いです。

以上ご参考としてください。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2018年10月8日月曜日

値下げされた新CUREとEVERの比較


新CUREは10月から値下げされました。保障内容は以前とほぼ同じであり、違いは新プランには2つの特約が追加されています。

追加された特約
○入院一時金特約(主契約の入院給付金が支払われる入院(日帰りを含む)をしたときにもらえます。)
○通院治療支援特約(主契約の入院給付金が支払われる入院後に生存して退院したときにもらえます。)

値下げされたのは、基本プランだけで、特約のがん一時金は1,970円から2,135円に、重度三疾病一時金は2,490円から2,715円に値上げされています。

通常お客さんは、基本プランだけ選ぶ人は希ですから、特約もあれこれ付けると、結局以前のCUREよりも割高となりそうです。

そこでおすすめの賢い選択方法は、入院日額5,000円で保障が足りないと考える人は、入院日額を1万円にした基本プランとすれば、前CUREよりも368円ほど割安になります。

保険屋さんは脅しをかけて、特約を「おすすめ」しますが、賢い医療保険の選び方は、特約などの「質」ではなく、入院したらもらえる給付金の「量」で選ぶのです。

注意
「質」とは、特約などの給付金が支払われる「事由」のこと。
「量」とは、給付事由はともかく、入院治療にかかった医療費全額を医療保険から給付されればよいので、入院日額や手術給付金などを適切に設定し、特約を付けないのが賢い選択なのです。

基本プランについて、新旧のCUREとEVERを比較したものが次の表です。

CUREとEVERの詳しい比較は、こちらをご覧ください。

閑話休題

シェア拡大に必死なオリックス生命は、アフラックばかり売る乗合代理店などに「自社推奨なら手数料を上乗せ」しますと裏工作をしていたようです。(乗合代理店に公然とこのチラシを配付していたようなので、表工作ですね。)

こうでもしないとCM大王のアフラックの牙城はなかなか崩せないようです。

でもこのチラシに対して、金融庁はかなりお冠なご様子で「比較推奨のプロセスを歪める」とおっしゃられています。

参考
生命保険協会「保険募集人の体制整備に関するガイドライン」より
比較説明に関する留意点(比較推奨のプロセス)
○他の商品との比較を行う場合には、契約概要など、顧客の正確な判断を行うために必要な事項を表示した書面を利用し、保険業法第300条第1項第6号および監督指針Ⅱ-4-2-2(9)を踏まえて適切に説明を行う必要がある。・・・要は公平にやりなさいということ。


しかし保険の乗合代理店で、清く正しく公平に「比較推奨」しているところが一体どこにあるのでしょうか?

もしどこでも清く正しく「比較推奨」しているとすると、すべての保険代理店は同じ商品をおすすめしていることになります。

そこで元保険屋さんとして言わせて頂ければ、保険の営業は皆「実入りの良い商品を売りたい!」のです。

比較しているのは「手数料の多い商品はどれか」だけです。

み~~んな生活がかかってんですからね・・・

参考
保険を売っている人は、そのほとんどが個人事業主(社員ではない)なので、その月の売り上げで翌月のお給料が決まります。


今回はオリックス生命が尻尾を掴まれて、やり玉に挙がりましたが、保険業界すべてがドル箱である医療保険の販売強化に邁進しており、オリックス生命のようにドジを踏まないよう、各社深く深く潜行し、来店型保険ショップに対して裏工作にはげんでいるのです。

参考
週刊ダイヤモンド記事2018.9.21
「今月25日に新規上場する、保険代理店のアイリックコーポレーション。上場に向けて当初公開した有価証券報告書では、経営支援策として手数料を加算して支払ってもらっているとして、生保8社の社名をずらりと並べていたが、9月に入って訂正し、その項目を丸ごと削除したのだ。」つまり裏金はこの業界の常識。そして提案各社の商品の中から、営業職員は手数料の高い保険商品を全力で売るのです。公平に比較とか、お客様のニーズに最適とか言っているのは素人を騙す口実に過ぎないのです。

ということで再び書きますが、「来店型保険ショップにのこのこ出かけて行く人は、人の良いカモネギさん」なのです。



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2018年9月3日月曜日

オリックス生命の「新キュア」 初の値下げ!


10月から「新キュア」が約3%値下げされます。
新キュアの値下げは発売開始以来初めてです。

参考
オリックス生命の「新がん保険」は値上げされています。

こちらに書きましたように、今年4月に「標準生命表」が11年ぶりに改定され、平均寿命が延びたため死亡保障(生命保険)は各社一斉に値下げされましたが、医療保険や介護保険は寿命が延びることでコストが嵩むため、3~5%の値上げが予想されていました。

この値上げ予想に反してオリックス生命は10月より「新キュア」の保険料を値下げすると発表しました。(値下げの詳細が分かりましたら、新旧の比較表をUPする予定です。)

参考
平均寿命は伸びましたが、一方厚労省の強力な指導の下、入院期間の短期化もかなり進んでいますから、入院日数で給付金を支払うタイプの医療保険は、保険会社によっては値下げできる余力が生まれているかも知れません。


オリックス生命が値下げした理由として、今や医療保険は、保険会社にとって主力商品ですから、その売れ行きが会社の利益に大きく影響していることが背景にあるのかも知れません。

とは言うものの、各保険会社の対応はバラバラです。
各社の対応状況は以下のとおりとなっています。

≫値下げ組
オリックス生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命、ネオファースト生命

≫据置組
ソニー生命、東京海上日動あんしん生命

≫値上げ組
日本生命「総合医療保険」


値下げ組は、この困難な時期にこそ「値下げ」により、一気にシェア確保に走ったようです。

特に「新キュア」の場合、1年間の新契約件数が36.5万件と、アフラック「EVER」の45.3万件に次ぎ2位に甘んじていますから、「新キュア」の優れた商品性+値下げにより、今の順位を逆転し、医療保険の首位を狙っていることは明確です。

これに対しアフラック「EVER」がどう出るのか?
楽しみです・・・


私の個人的見解では、以前は「EVER」の優位性は明確でしたが、はっきり言って今では「新キュア」のコスパの方が優れています。

ではなぜアフラック「EVER」が今でも1位を維持できているのか?

その理由として、テレビCMの余りの多さと、一般の方が保険のコスパについて比較ができない(多くのFPも同様の)ためであると考えられます。

もう一つの理由として、保険ショップの利用が増えているため、「騙される人」が多く居ることです。ですから「無料相談」にのこのこ出かけていくのもどうかと思います。


いずれにしてもこの超低金利の世の中で、コスパの良い保険を選ぶことは難しいのですが、私の考える基準は次のとおりです。

1 貯蓄性がまったくなくなったので、終身保険はクズしかなく、一方短期の「定期保険」はお得になりました。

2 医療保険も「定期タイプ」がおすすめであり、60歳以降は保険を解約し、貯蓄で対応するのが最もコスパが良くなります。

3 はっきり言って契約期間が10年を超える保険は、90%以上の確率で損をしますから、一切関わらないことです。


蛇足
銀行はAIとフィンテックにより将来消滅すると言われています。
保険会社も似たもので、やがては消滅するかも知れません。
(このことは就活生の常識となっており、現状大手の銀行などは新卒採用を大幅に縮小しています。)
ですから10年後、20年後に「第一生命」「日本生命」「明治安田生命」などがそのまま存在していると考えず、1000万円近い金額(大事な老後生活資金)を保険会社に丸投げするようなことは止めた方が良いと思います。


保険も金融商品ですから自己責任でお願いします。


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。



2013年10月24日木曜日

新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。(その1)


2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


 オリックス生命から9月2日に新CUREが発売されました。

特徴は、
1 七大生活習慣病に特に手厚い
2 入院の有無にかかわらず約1000種類の手術を保障
3 先進医療保障付き(通算2000万円)

約1000種類の手術と先進医療通算2000万円は予想の範囲(他社より2年ぐらい遅れた感じ)ですが、長期入院保障として三大疾病は限度日数なし、七大疾病は120日(以前のCUREと同じ)として特徴を出しています。

新CUREと EVERをその特徴で比較すると、
新CUREは長期入院保障を充実、一方EVERは短期入院保障を充実させています。

それぞれの保障のためのコストは、こちらの試算結果より、EVERの短期入院時5日分一律保障は27円、新CUREの長期入院保障は約41円となります。

このコストはいずれの保険も主契約の保険料に吸収されているので、41円分を吸収した新CUREがお得と言えます。

しかしお得かどうかは保険料と保障全体を比較する必要がありますから、以下で検討してみました。

表は新旧のCURE及びEVERを比較しています。


(表はクリックすると拡大します。)

前提は50歳男性、入院日額5千円として主契約(基本プラン)のみを比較しています。

まず保険料について比較すると、新CUREは旧CUREよりも243円安くなっています。

そして補償範囲は、手術の対象範囲が88種類から約1000種類に拡大され、さらに長期入院及び先進医療も補償範囲が拡大されています。

新CUREの特徴としては、テールリスクに対する保障が充実したと言えます。

参考
テールリスクとは、金融関係の用語で、発生する確率が低いものの、一度発生すると深刻(巨額)な損失をもたらす事象のことで、このリスクへの備えとして保険がもっとも適切な選択支となります。


長期入院保障について、以前のEVERには特約があり、保険料440円で入院限度日数を60日から120日とすることができました。

この表ではEVERは新CUREよりも157円安いのですが、長期入院保障分の保険料440円をEVERに加算すると、新CUREはEVERよりも283円割安と評価できます。

また先進医療についても、EVERは特約として99円を別に取られますが、新CUREは基本プランの料金に含まれています。

一方EVERは放射線治療の保障が充実しています。(CUREも放射線治療給付はあります。)
これに対し新CUREには保険料払込免除が付けられています。(旧CUREと同じ)

以上を総合し、主契約について評価すると、私は新CUREはEVERよりもお得であると考えます。


しかし新CUREもEVERも主契約だけでは、その補償範囲は少し不安です。

次のグラフは6種類のけがや病気のときに必要な金額を100%として、新CURE及びEVERからどのくらい給付金がもらえるのかを示しています。

(グラフはクリックすると拡大します。)

虫垂炎と足の骨折では新CUREがかろうじて100%を超えていますが、胃がんなどの重大な病気では100%をかなり下回っています。


ではどうしたら良いのかは次回で。




保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。





2013年10月23日水曜日

新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。(その2)

2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


支払い額に対する給付率を上げる対策その1

○入院日額を5千円から1万円に上げる。


この場合の給付見込範囲をグラフに示しています。

(グラフはクリックすると拡大します。)

新CURE及びEVERとも、胃がんなどの重大な病気において、ほぼ100%の範囲(実際支払った金額)をカバーできています。

足の骨折や虫垂炎などでは、病院への支払い額の2倍を超える金額が給付されます。

入院日額を1万円とした場合の保険料は次のとおりです。
(50歳男性の場合)

新CURE   6232円(基本プラン)
コストパフォーマンス 422

EVER   6129円(総合先進医療含む)
コストパフォーマンス 396

注意
コストパフォーマンスの説明についてはこちらをご覧ください。
数値が大きいほど安い保険料で給付金が多くもらえる保険です。


支払い額に対する給付率を上げる対策その2

○入院日額5000円に特約をつける。

新CUREには「がん診断治療給付金(50万円)+通院」、EVERには「三大疾病入院一時金(50万円)」を付けた場合を検討してみます。

それぞれの特約の保障範囲のちがいは、表に示したとおりです。

(表はクリックすると拡大します。)

注意
約款における「がん(悪性新生物)」の定義のちがい
ICD-10の分類の構成(基本分類表)に基づき新CUREもEVERも悪性新生物の支払条件を規定していますが、オリックス生命などの保険は包括的(例C81~C96)な表記であり、アフラックの保険ではC81,C82,C83,C84,C85,C88と個別に表記しています。
このため、現在は基本分類表にC86,C87はありませんが、将来このコードに「悪性新生物」が割り振られた場合、オリックスなど「C81~C96」と規定している保険からは一時金が支払われますが、アフラックの保険ではこのコードは対象外となり一時金はでません。


新CUREの特約は「がん充実保障プラン」とした場合を示しています。
このプランにはがん診断治療+がん通院がセットされていて、これを合計した保険料が1955円となっています。

新CUREの通院保障は、がん(悪性新生物)と診断され、入院し、その後のがんの治療のために通院した場合に1回5000円が60日を限度に給付されます。(つまりピンポイント給付)

注意
新CUREのがん診断治療給付金では上皮内新生物にも支払われます。

一方のEVERの通院ありプランでは、579円の保険料ですべての病気やけがの入院について、その前後の通院1回あたり3000円が30日を限度に給付されます。(つまりばらまき給付)

参考
がんの治療では入院期間の短期化、通院治療の増加があるのかも知れませんが、23年の患者調査では、悪性新生物の入院患者数(13万人)は全入院患者数(134万人)の10%にしかなりません。残りの90%の入院患者(121万人)は精神疾患やケガや循環器系疾患などの患者ですから、通院日数の増加傾向という流行語にはあまり関係がないと思われます。


さてこの特約を基本プランに付加した場合の給付率がどうなるのか、次のグラフをご覧ください。

       (グラフはクリックすると拡大します。)


新CUREの「がん充実保障プラン」は、胃がん乳がんでは100%を超えますが、脳梗塞(46%)、心筋梗塞(60%)では不十分な給付率です。

しかし新CUREは長期入院保障が充実していますから、脳梗塞などでリハビリのため長期間入院する場合は限度日数がありませんから安心できるのではないでしょうか。

参考
23年患者調査によると、脳梗塞の平均在院日数は97.4日とかなり長期になります。

「EVER+三大疾病入院一時金」については、三大疾病についてとても安心できる給付率です。
1605円で三大疾病をカバーしているのでとてもおすすめです。テールリスクへの備えとしても使える充実した給付金です。

新CUREの加入の仕方としては、大船に乗りたい人は入院日額1万円の基本プラン(6232円)が良いでしょう。

たばこを吸わない、血管年齢が50歳よりも若い人は日額5000円の基本プランに1955円を上乗せした「がん充実保障プラン」(5127円)が良いでしょう。


以上より

私のおすすめプラン
(50歳男性の場合)

新CURE
がん充実保障プラン(日額5000円)
保険料 5127円(終身払い)
コストパフォーマンス 452

EVER
通院なしプラン(日額5000円)+三大疾病入院一時金+総合先進医療
保険料 4719円(終身払い)
コストパフォーマンス 681


女性の場合「新CURE Lady」「Lady's EVER」は保険料を膨らませるだけの商品なので、私はおすすめしません。上記のプランから選ばれてよいでしょう。


参考
ちゃんと応える医療保険EVERの評価はこちらです。




保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。





2012年7月2日月曜日

オリックス生命の比較広告について


オリックス生命が保険業界ではじめて「ネット型生命保険の比較広告」を行いました。

印象として「イマイチ腰が引けている」感じがします。

比較広告により「ネット生保戦争」が始まることを行政も、そしてオリックス生命も考えていないのではないでしょうか。

むしろ「敵は本能寺」つまり「国内生保」の牙城を崩すことにあると思われます。

「保険」は目に見えない実体のない商品ですから、訪問販売による「人」と「人」の繋がりによる契約はなかなか崩すことの出来ない「砦」のようなものです。

「ネット生保の時代」とは言われていますが、例えばライフネット生命の保有契約の年換算保険料は僅か 48 億円超、日本生命の保険料等収入は 4兆8,964億円もあります。

つまり「ネット生保」は流行ではあっても保険業界では主流からほど遠い「ミクロ」的存在にすぎません。

まだまだ多くの一般消費者に選んで貰えていないのが実体です。

ですからオリックス生命の比較広告は高く評価したいとは思いますが、比較する「相手」を間違えています。

「敵」は国内生保であり、その極めて割高で悪質な保険の実体を白日の下に晒すことが必要ではないでしょうか。

私もFPとして微力ながらこのブログを通じて「良い保険」とは何かを追求して行きたいと思っています。

参考情報として、オリックス生命の比較広告のA社はライフネット生命「かぞくへの保険」、B社はnextia生命「カチッと定期」、C社はライフネット生命の終身医療保険「じぶんへの保険」と思われます。

そして私の比較リストにはありますがオリックスの比較広告には載せられていないNKSJひまわり生命の「無配当定期保険」はお勧めです。Bridge(ブリッジ)よりも保険料が安いです。
詳しくはこちらをご覧ください。


参考
新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2012年6月5日火曜日

CURE(キュア)にがん保障の特約が新登場・・・をFPが分析

(図はクリックすると拡大します。)

2013/10/28更新
新CURE(キュア) はおすすめか? EVERと比べてみました。


6月2日にCUREがリニューアルされました。

オリックスからのアナウンスメントは次のとおりです。

<<がんの保障を充実させた理由>>
1 医療技術の進歩に伴い、治療方法も、入院ではなく通院による治療が増加
2 お客さまの選択肢を広げ、ニーズに合わせて保障を手厚くすることが可能
3 お手頃な保険料で、通常の医療保障に、がんの診断治療や通院の特約を付加可能
このリニューアルにより最新の医療事情にマッチした保険を提供。

私の印象としては、「医療保険+がん保険」を考えている方に対して、CURE+Believeは特殊性が強く、また保険料も高いため、提案しにくい組み合わせだったものを、CUREの特約としてがん重点保障を作り、売りやすい商品としたのではないでしょうか。

CUREには、もともと三大疾病治療一時金特約がありましたが、これを「がん診断治療+通院」のみに限定し、保険料も安くし、CUREの特約としたことで「医療保険+がん保険」を考えている方に最適な商品が作られました。

なお、今回のCUREのリニューアルでも、手術給付金の対象となる手術については88種類で変更はなく、20倍の一律給付も変わっていません。


では以下のCUREの3つの組み合わせについて分析評価してみましょう。
前提は50歳、男性の場合で、保険料終身払いとしています。

① CUREのみ
   入院日額1万円、保険料 6,830円(累計額 254万円)

② CURE+三大疾病治療(50万円)
   入院日額1万円、保険料 11,716円(累計額 436万円)

③  CURE+がん診断治療給付金特約(100万円)+がん通院特約(1万円)  NEW
   入院日額1万円、保険料 10,830円(累計額 403万円)

参考
三大疾病治療一時金及びがん診断治療給付金は、2年に1回を限度として何度でもOKです。保険料はいずれも先進医療給付金特約を付加した場合の金額です。


この3つの組み合わせについて、6種類の病気やけがのときにどのくらい給付されるのかをグラフにしたのが上図です。

給付額については、6種類の病気やけがのときの実際の自己負担額を100%とした給付割合(%)として示しています。

中心の薄紫色の6角形が100%の範囲を示しており、この範囲より外側なら自己負担額を上回る給付金がもらえることになります。


グラフより、①のCUREはこの6種類の場合について93%~225%の範囲でバランスよく全体をカバーできています。

②のCURE+三大疾病治療の組み合わせは、184%~285%の範囲で、ほぼCUREの倍の範囲をカバーしています。

③のCURE+がん診断治療給付金特約+がん通院特約の組み合わせは、がんの場合は312%~435%(実際の自己負担額の3倍から4倍以上の給付金)となりますが、それ以外のときはCUREと同一の給付割合となっています。


この3つの組み合わせの保険について、累計の保険料は上記のとおり①の場合が254万円、②の場合が436万円、③の場合が403万円となります。

いずれも少ない金額とは言えません。人生における重要な投資ですから慎重な商品選択が必要です。

この選択において私のアドバイスは「投資はリスク分散が原則」と言うことです。

保険と投資の結びつけに疑問を感じられる方がいられるかも知れませんが、難しい定義は抜きにして、FPの考え方として「保険」は明確に「投資」です。

したがって「がん」だけに保険料を集中させることは適当ではありません。
脳梗塞と心筋梗塞そして生活習慣病を合わせればがんよりも遙かに高いリスクとなります。

もともとのCUREの商品設計は人生における重大なリスクとして3大疾病及び七大生活習慣病に焦点を当てて、保険給付のバランスを取っていました。

このバランスを前提に、より手厚く三大疾病治療特約を付加することも私は適切だと思いますが、今回の「がん」だけに保障を集中させる特約はグラフを見てもいびつであり、もともとの商品設計のコンセプトとも異なっているので私は適切とは言えないと考えます。


参考
医療保険とがん保険を検討するときに参考となる入院日数、医療費等の資料



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2010年5月17日月曜日

オリックス生命の【がん保険Believe】はお得か?


2015/7/27
がん統計データ集



当然のことですが、この保険は「がんを治療の目的として入院、手術等」した場合が給付の対象となります。
50歳(男)を例に、オリックス生命の【がん保険 ビリーブ】の保険料、給付内容を見てみます。

【Believe】保険料 5,467円(終身払い)
入院日額     1万円(日数は無制限、2万円コースも有り)
がん初回診断 100万円(1回のみ)
入院治療/回  50万円
手術/回    20万円
退院      10万円
がん先進医療  技術料同額(通算1000万円)
保険料免除特約付

これに対して、FPに評判のよい、同社の医療保険CUREと比較してみます。
入院1万円コースの場合 6830円(5000円なら3455円)
入院日額     1万円(60日型、7大生活習慣病は120日)
手術/回    20万円
先進医療  技術料同額(通算1000万円)
となります。

具体例として、胃ガンで6日入院した場合の自己負担額(生命保険文化センター資料)と各保険の給付額を比較してみます。
実際の自己負担額
医療費 183,831円
差額ベッド代等 283,840円 合計 467,671円

【Believe】からの給付
初回診断 100万円
入院治療 50万円
手術 20万円
退院 10万円
入院 36万円 合計 2,160,000円

【CURE】からの給付
手術     20万円
入院 36万円 合計 560,000円

以上から、【Believe】は非常に手厚い(ムダの多い)保障となっています。

また、別の観点から、ソンかトクかを分析してみます。
使用するデータは、オリックス生命のHPの図(無断で掲載させていただいてます。)と厚生労働省の17年「患者調査」からです。

まず、同社の図では、入院患者の33.2%が7大生活習慣病となっています。
と言うことは、がん患者はその内の一部でしかありません。

「患者調査」からは、入院患者総数1145人(10万人当たり)のうち悪性新生物の患者数は55人、4.8%にしかなりません。

したがって、何かの原因で入院した場合、【Believe】から給付金をもらえる確率は4.8%です。
一方【CURE】からは、病気でもケガでも給付はもらえるので、確率は100%です。

ソンかトクで計算すると、おおざっぱに給付金をもらえる期待値は、
【Believe】216万円×4.8%=10万円
【CURE】39万円×100%=39万円
(CUREの場合は、「患者調査」の平均入院日数39日分の給付として計算、手術なし)

ですから、【CURE】が29万円オトクです。 訂正内容はこちらです。

参考に、病気全般については、平成20年患者調査の入院受療率(人口10万対),性・年齢階級×傷病分類別によると、
入院患者総数 1090人(100%)
悪性新生物   111人(10.2%)
脳血管疾患   156人(14.3%)
虚血性心疾患     5人(1.4%)
糖尿病      20人(1.8%)
高血圧性疾患     7人(0.6%)

がんの入院患者は10.2%なので、意外と少ないのです。
ということでBelieveは「信じてはいけません!」


参考
がん保険の選び方」 ←オススメ

医療保険とガン保険どっちがお得?

がん保険を検討されているあなたへ

長期の就業不能に対する保障の必要性

オリックス生命からネット申し込み専用の定期保険Bridgeが2011年5月に発売されます。
評価についてはこちらをご覧ください。




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