2018年9月3日月曜日

オリックス生命の「新キュア」 初の値下げ!


10月から「新キュア」が約3%値下げされます。
新キュアの値下げは発売開始以来初めてです。

参考
オリックス生命の「新がん保険」は値上げされています。

こちらに書きましたように、今年4月に「標準生命表」が11年ぶりに改定され、平均寿命が延びたため死亡保障(生命保険)は各社一斉に値下げされましたが、医療保険や介護保険は寿命が延びることでコストが嵩むため、3~5%の値上げが予想されていました。

この値上げ予想に反してオリックス生命は10月より「新キュア」の保険料を値下げすると発表しました。(値下げの詳細が分かりましたら、新旧の比較表をUPする予定です。)

参考
平均寿命は伸びましたが、一方厚労省の強力な指導の下、入院期間の短期化もかなり進んでいますから、入院日数で給付金を支払うタイプの医療保険は、保険会社によっては値下げできる余力が生まれているかも知れません。


オリックス生命が値下げした理由として、今や医療保険は、保険会社にとって主力商品ですから、その売れ行きが会社の利益に大きく影響していることが背景にあるのかも知れません。

とは言うものの、各保険会社の対応はバラバラです。
各社の対応状況は以下のとおりとなっています。

≫値下げ組
オリックス生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命、ネオファースト生命

≫据置組
ソニー生命、東京海上日動あんしん生命

≫値上げ組
日本生命「総合医療保険」


値下げ組は、この困難な時期にこそ「値下げ」により、一気にシェア確保に走ったようです。

特に「新キュア」の場合、1年間の新契約件数が36.5万件と、アフラック「EVER」の45.3万件に次ぎ2位に甘んじていますから、「新キュア」の優れた商品性+値下げにより、今の順位を逆転し、医療保険の首位を狙っていることは明確です。

これに対しアフラック「EVER」がどう出るのか?
楽しみです・・・


私の個人的見解では、以前は「EVER」の優位性は明確でしたが、はっきり言って今では「新キュア」のコスパの方が優れています。

ではなぜアフラック「EVER」が今でも1位を維持できているのか?

その理由として、テレビCMの余りの多さと、一般の方が保険のコスパについて比較ができない(多くのFPも同様の)ためであると考えられます。

もう一つの理由として、保険ショップの利用が増えているため、「騙される人」が多く居ることです。ですから「無料相談」にのこのこ出かけていくのもどうかと思います。


いずれにしてもこの超低金利の世の中で、コスパの良い保険を選ぶことは難しいのですが、私の考える基準は次のとおりです。

1 貯蓄性がまったくなくなったので、終身保険はクズしかなく、一方短期の「定期保険」はお得になりました。

2 医療保険も「定期タイプ」がおすすめであり、60歳以降は保険を解約し、貯蓄で対応するのが最もコスパが良くなります。

3 はっきり言って契約期間が10年を超える保険は、90%以上の確率で損をしますから、一切関わらないことです。


蛇足
銀行はAIとフィンテックにより将来消滅すると言われています。
保険会社も似たもので、やがては消滅するかも知れません。
(このことは就活生の常識となっており、現状大手の銀行などは新卒採用を大幅に縮小しています。)
ですから10年後、20年後に「第一生命」「日本生命」「明治安田生命」などがそのまま存在していると考えず、1000万円近い金額(大事な老後生活資金)を保険会社に丸投げするようなことは止めた方が良いと思います。


保険も金融商品ですから自己責任でお願いします。


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