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2017年8月14日月曜日

「一時払い外貨建て保険」を買ってはいけない明確な理由


金融庁がそう言っています。

庶民の味方「金融庁(森信親長官)」が、貯金大好きな国民のために、どうしたら老後資金を増やすことが出来るのか、懇切丁寧に説明?している「金融レポート」についてご紹介します。

これまでの金融庁は、銀行や保険会社、証券会社などにちやほやされて、まったく国民のための行政をして来ませんでしたが、森長官に代わってからは銀行などに背を向け、国民にきちんと向き合う姿勢を鮮明にしています。

どうしてなのかと言えば、デフレ、超低金利の経済状況の中で、預貯金だけでは国民の老後生活が悲惨なものとなることは十分に予測されることから、国は「貯蓄から投資へ」と一生懸命に旗を振っているものの、年金保険などの投資商品はどれもひどいものばかりで、儲かるのは販売をしている銀行、保険、証券会社だけであり、国民が得るのは「リターンのないリスクだけ」となっているからなのです。

世の中の金利がほぼ0%ですから、いろいろな投資商品を設計したところで、ごく僅かな利益は販売側が吸い取ってしまい、多くの投資商品では国民が得られる利益は0円以下となっており、あまりにもひどい状況にあります。

そのようなことから、国は銀行、保険、証券会社の利益のために「貯蓄から投資へ」と旗を振っているように見られることを反省し、姿勢を正すため、金融庁は国民の側に立ち「金融レポート」を作成しているのです。

そこで今回の「金融レポート」では蛮勇を奮い、それぞれの投資商品について、はっきりとだめだしをしています。

例えば投資信託について、

「金融機関においては、短期的な利益を優先させるあまり、顧客の安定的な資産形成に資する業務運営が行われているとは必ずしも言えない状況にある。」

つまり顧客は長期的に資産を増やしたいのに、手数料の高い毎月分配型の投資信託を売りつけられ、割高な手数料と信託報酬を取られたあげく、全く増えない投資信託を買わされているのです。


さて投資信託についてはまだ序の口で、もっと悪い商品がここ最近倍増しています。

それが「一時払い外貨建て保険」なのです。

こちらの投稿にも書きましたが、類似の商品では一時払い1,000万円の保険が売れると、銀行には80万円ぐらいの手数料が支払われ、担当者には30万円ぐらいが翌月に支払われることになります。

私は過去に同種の保険商品を販売していましたから、これほどうま味のある保険は他に見当たりません。

ですから銀行としては全力でこの保険を顧客に勧めていることでしょう。

「金融レポート」の分析でも銀行の販売手数料でダントツに伸びているのが「一時払い外貨建て保険」なのです。

言い訳ではないのですが、外貨建ての保険商品自体は決して悪いものではありません。

問題なのは、一時払いの段階で10%近い金額を、銀行と保険会社がサヤ抜きしていることなのです。

参考
保険の営業が個人としてお客を見つけ、一時払い1,000万円の契約を取るのはかなり苦労しますが、銀行には信用力があり、エアコンのきいた窓口で待っていれば、カモネギさんが相談に来ますから、その手数料は5,000円ぐらいでよいと私は心から思っています。(つまり30万円の手数料の内、29万5千円はぼったくりだ~~!・・・個人的見解です(^^;)


毎月分配型の投資信託は手数料が高いと言っても、販売手数料は投資額のせいぜい2~3%程度ですから、10%もぼったくる外貨建ての保険商品は超悪質です。(ファンドラップの手数料も2~3%程度)

そうは言っても、「一時払い外貨建て保険」の仕組みからそのような手数料が合理的に説明できるのならやむを得ないかも知れませんが、「金融レポート」では銀行の手数料稼ぎの実態を次のように辛辣な文章で書いています。

「銀行における金融商品別の手数料収益を見ると、販売額以上に、保険の占める比率が高く推移している。この背景として、一時払い保険の販売手数料率が、投資信託等の金融商品と比べ、高めに設定されていることが挙げられる。特に、外貨建一時払い保険の手数料は、複雑な仕組みの商品販売が増えていることもあり、年々上昇傾向にある。」

「貯蓄性保険商品の中でも、近年、運用を定額部分と変額部分に分けた一時払い外貨建 保険* の販売が伸びている。仕組みとしては、定額部分を外国政府が発行する債券等で運 用し、運用期間終了時に、当初払い込んだ(外貨建の)保険料全額を最低保証するととも に、変額部分は元本保証のない投資信託等で運用しており、それに外貨建の死亡保険を 組み合わせるといった、内容が複雑なパッケージ型の商品となっている。 一方、このパッケージ商品を構成する外国債券と投資信託、(掛け捨ての)死亡保険を別々に購入・契約することでも、このパッケージ商品と同等の経済効果を得ることができる。 例えば、豪州ドル建ての一時払い保険と、それと同程度の経済効果を得られるように豪州国債と低コストの投資信託(あるいは ETF)、掛け捨ての死亡保険を組み合わせた場合とで、顧客の支払いコストを比べると、後者の方が10年で10%程度低くなることがある。また、比較的単純な商品を個々に説明することで、説明の負荷もパッケージ商品より軽くなるものと考えられるが、今回の検証においては、金融機関代理店の中で、このような代替策を提案しているところは見られなかった。このように、比較的単純な商品を個々に提供することで、より低コストで同じ経済効果を得られる選択肢があるにもかかわらず、顧客に対し、そうした情報提供を行わないまま、商品構成が複雑なパッケージ商品を提供し、高い手数料を徴収するといった行為は、顧客のニーズよりも、販売・製造者側の論理で金融サービスを提供しているのではないかとの見 方ができる。」

つまり割高で複雑な保険を買うより、単純な投資信託と掛け捨ての保険を組み合わせれば10%も安いですよ!と言っています。1,000万円の10%は100万円ですから、保険を買うことで100万円も損をしていることになります。

*ニッセイ外貨建て一時払い変額年金保険「ラップドリーム」のことかも知れません。

金融庁もここまで言うかね~~

参考
銀行の窓口のお姉さんは「代替策を提案なんて言われてもムリ ---」と思っていることでしょう。私が保険屋さんだったときの同僚も外貨建て保険商品の仕組みを正しく理解している人は皆無(円高・円安などの為替がまったく分かっていない)でしたから、つまり仕組みを知らない人が「一時払い外貨建て保険」を売っているのです。ただしこれが売れたらいくら儲かるかは爪の先まで良く理解していました。

この他にも、

「また、顧客は金融機関が販売する商品のリスクがどこにあるかが分かりづらい、といった「情報の非対称性」も存在している。」

情報の非対称性=顧客はアホで銀行は悪賢いということ

つまり高額な手数料にはまったく根拠は無く、この保険販売は、顧客の無知につけ込んだ悪徳商法だ・・・と言っているように私には思えます。


ところで、顧客の目的が「お金を増やしたい」とするなら、なぜ投資信託に「生命保険」を付ける必要があるのでしょうか。

一説には相続税を下げるためと言われていますが、しかし大半は保険会社の都合と言うのが正しい見方だと私は考えます。

顧客がお金を増やしたいのであれば、正しい選択支は、手数料の安い投資信託を買うことです。

余計な保険部分はいらないのです。

たぶん一時払いで1,000万円を払える人は、生命保険も十分に掛けているはずですから、それ以上保険に入る必要はないのです。

ではなぜ投資信託に生命保険を付けた「一時払い外貨建て保険」として販売されているのか。

保険業法によると、生命保険会社が扱える商品として「人の生存又は死亡に関し、一定額の保険金を支払うことを約し、保険料を収受する保険」と規定されており、保険会社は投資信託だけの販売はできないのです。

学資保険も同様に、加入する父母は子供の教育費を手当てしたいと思っているだけなのですが、「かんぽ」は保険会社ですから、どうしても「保険」の部分をくっつけて商品化しないと売れないため、しょうもない「生命保険」もパッケージで加入者は買わざるを得ないのです。

つまりお金を増やしたいだけの人は、手数料の安いインデックスタイプの「投資信託」が最も賢い選択であり、高額な手数料をぼったくられ、おまけにいらない保険まで付けられている「一時払い外貨建て保険」などは買ってはいけないのです。

しかし多くの国民はこのような裏の状況をまったく理解していません。

FPの立場からすると、投資信託などの「投資」が避けられ、まったく同じリスクでかつ割高な「保険」が売れている現状は不可思議と言うほかありません。

つまり日本国民は証券会社は怪しくて、銀行は信用できると思っているのでしょうが、いかに金融知識(ファイナンシャル・リテラシー)が不足しているのかつくづく実感させられます。

そこでFPとして、私ははっきり言います。

「一時払い外貨建て保険」は買ってはいけません。


参考
つみたてNISA・・・金融庁がお勧めする老後資金作りの決定版


参考
私が考える保険会社の超低金利対策
<貯蓄性保険>
円建て年金商品 → 「トンチン年金」化により、保険会社のリスクは回避
変額年金  →  外貨建て+一時払いにより利回り改善、窓販の販売手数料上乗せ
介護保険等  →  定期保険との抱き合わせ販売強化
従来商品   → 値上げ
<定期保険>
生命保険  → 値下げ、多様化、貯蓄性保険とのパッケージ化



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2017年3月28日火曜日

トンチン年金の真実


○トンチン年金のしくみ

生保各社から「トンチン年金」が発売されています。

その理由付けとして「死亡保障」よりも「生存保証(生きるリスクへの保障)」を重視しているとアナウンスしていますがウソ八百です。

その実態は、止むに止まれず「トンチン」しかなかったのです。

保険会社は今の「マイナス金利」にほんとうに苦しめられています。

契約者から預かった責任準備金の運用先がなく、日本国債に投資してもまったく増えないのですから。

例えば第一生命の「しあわせ物語」では15年間こつこつと積み立てても返戻率がわずかに102.3%。

この場合の実質利回りは0.33%。

でも「しあわせ物語」はまだ良心的です。
なぜなら契約者から預かった責任準備金を保険会社として必死で運用し、契約者が支払った保険料に僅かながら利息を上乗せして返してくれるからです。

しかし昨年日銀がマイナス金利政策を導入すると、責任準備金を運用してもまったく利息が付かず、せいぜい保険料をそのまま返すだけ(利回り0%)となってしまったため、年金保険としては「意味ないじゃん」という状況となってしまいました。

そこで苦し紛れに保険会社が考え出した(すでに300年前にアイデアがあった)のが「トンチン年金」という訳です。

しくみは、責任準備金の運用益が0円ですから、結局契約者が支払った保険料がそのまま保険金の原資となり、契約者同士が掛金(保険料)のぶんどり合戦をするのが「トンチン年金」なのです。

「トンチン年金」では生き延びた人が勝者となり、早く死んだ人が敗者となるのです。

これが契約者にとってよい仕組みなら、300年前のアイデアですから、年金保険が発売された当初より採用されていてもよいと思うのですが、保険会社としてもさすがに「これはないよな~~」と思っていたところ、背に腹は替えられず、マイナス金利となってしまっては「トンチン年金」しかないと採用に至ったのです。


では具体的に「トンチン年金」の仕組みを考えてみましょう。

今1,000人が「トンチン年金」にそれぞれが保険料1万円を支払ったとします。

合計保険料は1,000万円です。

まず早く死んでしまった人には7,000円(保険料の7割)が支払われます。(つまり早く死ぬと3,000円の損となります。)

これは全員が貰えるので700万円が支払に消えます。

そうすると保険料の残金は300万円となり、これを保険会社と長生きした人で山分けします。

長生きした人が5人だとすると、この5人にはすでに7,000円は勘定されていますから、返戻率200%として、残りの13,000円が支払われ、5人合計で6.5万円が給付され、そして残りの293.5万円が保険会社の取り分となります。

生き残りが5人ではなく50人でも、年金の支払額は合計65万円ですから、保険会社は235万円の儲けとなります。

とんでもないぼったくりです。

でもひどいと思われるでしょうが、これでも原価率は約70%以上ありますから、保険としては良心的な部類なのです。

なぜこのように保険会社がぼったくるのかというと、20年先の平均寿命がどうなっているのか保険会社としてもまったく分からないので安全率は高くしておかないと心配で心配で夜も眠れなくなるためなのです。

平均寿命の各種予測値はありますが、100%それを信じている保険会社などどこにもありません。

来年の金利も分かりませんし、10年後の医療技術も正確に予測することもできませんし、まして20年後の死亡率などあてにできません。

したがって保険会社として、経営上のリスクを担保する方法は、できるだけ安全率を高くし、つまり将来保険金として支払う予想金額を10倍ぐらいに膨らませて見積もり、保険料を集めておくのです。

そうすると長生きする人が2倍や3倍になっても契約どおり年金を支払うことができるのです。

アクチュアリーがいくら計算したところで、そんなものを信じて経営をしていたら、保険会社は10年も持たないのです。

つまるところ保険会社を健全に経営するためには安全率を高くする(危険差損で稼ぐ)ことしか方法はないのです。

以上より、「トンチン年金」とは、契約者から集めた保険料がそのまま生存者への年金と保険会社の収入となっているだけなのです。(いわゆる博打と同じ原理で、参加者から集めた賭け金(保険料)を勝った人と胴元が分け合うシステムと言えます。=ゼロサムの原理)

マイナス金利の現状となっては、ついに保険会社もやってはいけないことに手を出さざるを得なくなったという訳なのです。

ついに保険会社も博打の胴元です。
どこにプライドがあるのでしょう・・・


○「人生100年時代」は本当?

  最初に次のグラフをご覧ください。

出典元:国立社会保障・人口問題研究所「総人口,高年齢区分(70歳,80歳,90歳,100歳以上)別人口」、グラフは川島FP作成

たぶん第一生命が使ったのがこのデータです。

わざとグラフを見せず、2050年に100歳以上の人口が70万人という数値だけを示しています。

でもこのグラフが示しているのは、2050年に70万人となるのは異常値であり、団塊の世代が100歳を超えるようになるため(グラフではこぶの部分)であり、その後2065年までは70万人を超えることはありません。

このデータでは2074年に本当のピークがあり、この年の100歳以上の人口が約88万人と推計されています。

たぶん医療技術の高度化などによる寿命の伸びと人口減少を相殺すると、2074年頃が100歳以上の人口のピークとなるようです。

でも「2074年に100歳以上の人口が88万人」と言っても誰もそんな遠い将来のことなど興味がないでしょうから、「2050年に100歳以上の人口70万人となり2015年の10倍にもなる。」と言って脅かしているのです。

いやだねー保険屋のやることは。

それに人口問題研究所の推計は本当に正しいのか?
という疑問もあります。

シミュレーションとはいろいろな前提で試算したものであり、このグラフで使用した数値は「出生数中位、死亡数中位」を前提としています。

つまり待機児童0政策が行われないから出生数は伸びず、医療技術の進歩ではips細胞の利用も無視して推計していますから、たぶん大はずれの推計になると思われます。

この推計をした人口問題研究所の人もそんなの分からないから、出生数が伸びた場合や死亡数が減った場合も計算してますよといろいろなデータを示しています。

結局いろいろ試算しておけばどれかが当たるだろうという推計なのです。(シミュレーションとは本来そういうものなのです。)

でも保険屋さんはいろいろの前提を隠してしまい、自分に都合のよい数字だけを使っているので、保険屋さんの言うことを鵜呑みにしてしまうマスコミの人は気を付けてください。

まあ誰だって未来は分からないのです。

ですから誰にも分からない未来について、まことしやかに「人生100年時代」などと言いふらすのはどうかとも思いますし、それに乗せられる方もばかげています。

分からない未来を心配するよりメタボやがんを心配しなさいと私は言いたい。

それにこのままマイナス金利が続くと、2050年にはニッセイや第一生命があるかどうか分かりませんから、最も信頼できる、そして超優良な国民年金の保険料を払いましょう。

国民年金の返戻率は197%(実質利回り2%)ありますから、今の世の中でこれに勝る年金保険はないのです。(超低金利で保険会社の年金保険は屑になりましたが、国民年金は超優良な年金保険となりました。)

参考
国民年金の保険料を16,490円とすると
10年間の保険料は、
16,490円×12月×10年=1,978,800円
これに対して65歳から85歳まで受け取る年金額は、
780,100円×120月/480月×(85歳-65歳)=3,900,500円
(返戻率197%)
同様に100歳までの返戻率は約345%(支払った保険料の約3.5倍)


○平均寿命についての誤解

参考
男性の平均寿命は80.8歳ですが、70歳の人が「おれの寿命はあと11年ぐらいか」と考えるのは間違いで、平均寿命とは生まれたばかりの0歳児の寿命で有り、70歳では平均余命が使われ、この場合は15.6年になります。(つまり70歳の人は15.6年後に1/2の人が生存しています。)

 この平均寿命に関する誤解はよくある話で、特にある一定以上の大人の人はそうかも知れないですね。

でも今では中学校でヒストグラムを習っていますから、いわゆる代表値に対する理解は進んでいます。

代表値とは、平均値や中央値(メジアン)、最頻値(モード)などです。

分布が左右対称の釣り鐘型の場合はこの3種類の代表値はほぼ重なりますが、平均寿命や平均年収などは分布が片方に広がるため平均値が分布のピークとずれてしまいます。

そうした場合、よりピークに近い中央値や最頻値などがよく使われます。(と中学校では教えています。)

と言うことで第一生命に中学校の内容を教えて貰ってもそれほどありがたくはないね~~


○トンチン年金は病気の人、がんの人は大歓迎

トンチン年金ではすぐに死にそうな人は大歓迎です。

ですから「おれは絶対に死なない。」と思っている人だけ入りましょう。

結論
「トンチン年金」ってほんとうにいやな保険だね~~


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。




2017年3月22日水曜日

第一生命「ながいき物語」の分析


拝啓
渡邊光一郎  様

2017年3月17日発売の「とんちん年金『ながいき物語』」のパンフレットを拝見させていただきました。

ツッコミどころ満載でしたので、以下に私の意見を書かせて頂きます。

まず最初に、100歳の返戻率を堂堂とパンフレットに載せるのはいかがなものでしょう。

生保標準生命表2007(男)によると、100歳まで生存している確率は0.513%、つまり1000人が生まれたとすると、生き残っている人は約5.1人しかいないのですよ。

参考
生保標準生命表2007は現在生保各社が保険料を算出する際に使用されています。
2018年4月に11年ぶりに改定が予定されています。

50歳でこの保険に1000人が加入したとすると、返戻率174%となる人は約5.3人しかいないことになります。

まあ保険とはそんなものと言ってしまえば通るのかも知れませんが、はっきり言って1000人の内約994人は騙された~~~となりそうです。

普通生命保険は若いうちに死ぬと少ない保険料の割りに大金がもらえるものですが、この保険は反対に損します。

根性で100歳まで生き残るととってもお得になりますが、果たして希望どおり長生き出来るのかどうかは神様次第なのです。

おまけに契約年齢が80歳までってどういうことなんですか?
保険料だけ取って、はいさようなら・・・ってことですか。

とんちん年金は契約途中の死亡や解約がとっても損になることを知った上で平均寿命に近い人もどうぞって、それはやってはいけないことだと思うのですが。

それから100歳以上の人口が2050年には2015年の10倍を超えて70万人になるそうですが、2050年に100歳になる人は現在67歳の団塊の世代の人たちですから、統計処理がいい加減過ぎませんか。

100歳以上の人口が70万人になる主な原因は、団塊世代の人口が極端に多いためですから、”人生100年時代”の根拠としてはアホらしく思えるのですが。

これって明らかに騙そうとする魂胆が透けて見えますね。

正しく統計処理すれば現在50歳台の人が70万人も100歳になるとは考えられません。(少なくともそうなる根拠はありません。)

数字に弱い素人を騙すのもいい加減にしてください。(もしかして第一生命の社員も数字に弱いのかな?、そしてこの数字を単純に信じてしまうマスコミも・・・アホ?)

続いて、平均寿命が2050年には男性が約83.5歳、女性が約90.2歳まで伸びるそうですが、それならその前提で御社の生命表を書き換えて死亡保障の保険料を安くしてください。

ぜひお願いします。(できるものならやってみな!)

以上をまとめると、
私の認識では、正しい保険とは契約者から預かったお金を運用し、大きく増えた分を保険金として返してくれるもので、この保険のように早く死んでしまった人から巻き上げたお金を長生きした人と保険会社で山分けする方式は人の道に反しているのではないでしょうか。

参考
生命保険は死ぬことの無かったハッピーな人から保険料をいただき、不幸にも亡くなられた人に保険金を支払いますから幸-不幸がバランスしますが、この保険は踏んだり蹴ったりの仕組みとなっています。

最後に「ながいき物語」の実質利回りを記して終わります。

前提
50歳(男)
保険料払込期間 50歳~65歳(15年間)
すえ置期間   65歳~75歳(この期間は契約者が死亡してくれるのを待っている期間です。)
月額保険料  50,000円
累計保険料   900万円
実質利回り  0.6%(10年確定年金の場合)
75歳から年金の支払開始
10年確定年金
    102.45万円×10年(75歳を超えたら返戻率113.8%)
10年保証期間付終身年金
        60.26万円×亡くなるまで(ほとんどの人は返戻率67%)

                                                                                                  敬具

トンチン年金の真実


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2014年8月20日水曜日

30代、40代の独身女性へ・・・FPの心からのアドバイス



女性の保険加入率が毎年増加しています。

少子高齢化により全般の保険加入率は頭打ち状態なのですが、男性が減少傾向なのに反して女性の伸びが顕著なようです。

女性には特に介護保険と年金保険が売れています。

その原因として、社会保険(公的保障)、具体的には公的介護保険や厚生年金・国民年金に対して不安があり、自分の老後への備えは自助努力でと考える人が増えているようです。

そうした女性の不安な心理状況は十分に理解できますが、30代40代で介護保険や年金保険に加入することが適切かというと、FPとしての意見は「その判断は間違っています」ということになります。

その理由は、

1 現状の介護保険と年金保険の商品性に問題あり

 現在は超低金利です。したがってこの状況で発売される保険は史上最低の予定利率の商品であり、貯蓄性はほとんどないと言ってよいものです。

参考
貯蓄性の高い保険の販売停止相次ぐ

生まれたときからデフレ経済で、一度もインフレ経済を経験していない世代にとって、30年間こつこつと貯蓄し、返戻率が116%の商品がとても魅力的に見えるかも知れませんが、20年前までは保険の予定利率は4~6%もあったのです。

もし予定利率が5%(実質利回り4%)の年金保険とすると、30年後の返戻率は187%になります。

参考
月額保険料を1万円とすると、30年間の累計保険料は360万円となるので、返戻率116%なら約418万円、返戻率187%なら約673万円となります。

また日本を除く先進国の保険商品の予定利率も3~5%があたりまえなのです。

なぜなら、そのぐらいの予定利率にしないと投資信託などにお金が流れてしまい、保険がまったく売れなくなってしまうからなのです。

ですから長期の契約において常識的な利回りは3~5%と考える必要があります。

日本にも徐々にインフレが来つつあり、今後30年間を見通せば必ずインフレとなりますから、この考え方から史上最低利率かつ長期固定金利である現在の介護保険と年金保険は買ってはいけない商品と言えます。

もしインフレとなった場合、現在の介護保険や年金保険がどうなるのか試算してみました。

月額保険料はどうなるのか
将来インフレとなり、予定利率が5%(実質4%)となった場合、同じ給付額でも月額保険料は現在よりも格段に安くなります。(つまり同一の保障内容の保険でも格安のものが売られることになります。あなたの保険料はそのままで、新規に加入する人の保険料がすごく安くなります。)

現在 
給付額418万円、返戻率116%とすると・・・月額保険料は10,000円

将来 
給付額418万円、返戻率187%とすると・・・月額保険料は6,200円

物価はどうなるのか
インフレ率を2%と仮定すると、30年後の物価は1.81倍になります。
従って、30年後に満期となった年金保険から418万円受け取っても、物価が高くなっているため実質的な価値は約230万円に減ってしまいます。(つまり実質的な返戻率は64%に下がります)

2015/7/1より一時払い終身保険の標準利率が1.0%から0.75%に切り下がります。ますます増えない終身保険となってしまいます。


2 タンス預金のほうが使い勝手が格段に良い

東京海上日動あんしん生命の「長生き支援終身」が売れているようですが、人気の理由は、万一の場合(死亡保障)の他に、介護保障、健康祝い金など多様な給付形態が提供されていることにあるようです。

でももしタンス預金をしていたら、返戻率は100%と多少見劣りしますが、介護費用、マンション購入費、旅行費用、入院費用、・・・と、いつでも、何にでも使えるお金になります。

そしてもしインフレとなり、銀行の定期預金(3年)の金利が6%となったら、タンス預金をまるごと預けると、3年後の返戻率は119%にもなります。

30年という長い期間で考えれば1度ぐらいはそのようなチャンスは来ると考えてよいと思います。

したがって私は、現在の介護保険や年金保険がタンス預金よりも優れているとは言えないと考えています。


3  公的年金に勝てる年金保険はない

 詳細はこちらをご覧ください。

確定利回り43%・・・なぜ使わない!


4 公的年金の上乗せとしては確定拠出年金がおすすめ

 企業型、個人型がありますが、加入資格についてはこちらをご覧ください。



5 介護に備えるなら医療保険+貯蓄

女性の場合、各年齢において要介護2以上となる割合は、

40歳~64歳・・・0.21%
65歳~69歳・・・1.32%
70歳~74歳・・・2.62%
75歳~79歳・・・5.71%
80歳~84歳・・・12.41%
85歳~89歳・・・25.04%
90歳~94歳・・・44.16%
96歳以上・・・・・66.42%

厚生労働省「介護給付費実態調査2012年度」

女性の平均寿命は86.44歳(平成21年簡易生命表)ですから、平均寿命を過ぎる年齢から要介護状態となる割合が急増しています。

この資料より、40歳の女性では介護状態となるのは80歳以降と考えてよいので、それまでの40年間は貯蓄がもっとも適切な備え方と言えます。

もし介護保険として積み立てた場合、利回りは最低であり、お金がもらえるのは約款に書かれている場合だけとなりますから、生活に困った場合やリフォーム費用などとして自由に使うことができません。

貯蓄では時々の状況に応じて、より高利回りの預け先に替えることで、40年間で120%の返戻率を実現することはそれほど困難なことではありません。

したがって40歳の女性では、当面は乳ガンのリスクへの準備、60歳以降は老後生活及び入院リスクへの準備が必要で有り、介護については、老後生活のための生活費をしっかり確保することで備えることが賢い方法と言えます。



30代、40代の独身女性にとって将来への不安がとても大きいことと思います。
でも人生は長く、今あなたが考えている明るくはない未来だけが待っているのではありません。

もしかしたら3年後には結婚しているかも知れません。

5年後には、海外で生活しているかも知れません。

長い人生ですから、引っ越しすることも当然あるでしょう。

明るい未来を信じて、そのための様々な選択支に柔軟に対応できるよう、心もお金も固定してしまわないことが大切です。



参考

人生の後半で必要な医療費と介護費用はいくらか

介護保険の基礎

介護保障は必要でしょうか?

お得な自分年金の作り方



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。






2010年10月31日日曜日

明治安田生命の「年金ひとすじワイド」はお得か?

明治安田生命の「年金ひとすじワイド」の評価についてはこちらをご覧ください。

個人年金保険の商品比較はこちらをご覧ください。

その他、個人年金保険に関する参考情報はこちらをご覧ください。

2010年6月18日金曜日

東京海上日動あんしん生命の個人年金保険はお勧めか?


個人年金保険で人気のある商品です。

東京海上日動あんしん生命の資料によると、

30歳から60歳まで、毎月1万円を積立ると、
60歳から70歳まで、毎年42.9万円+増額年金が10年間もらえます。

保険料の積立累計額は、1万円×12月×30年=360万円
確定の支払額が4,293,700円、払戻率が119.2%になります。

私が作成したソフトで計算しますと、
この定期積立の金利は1.18%(固定)です。

ちなみに、429万円の年金原資が年金支払い間も金利1%で運用された場合は、年金額が45.3万円に増加するはず(前記ソフトでの計算)ですが、パンフによるとこの期間の運用金利は0%だと考えられます。
(払込満了時点で満額払戻してもらい、別途運用したほうがお得だと思います。)

その他として、
保険料払込免除(所定の高度障害状態となったとき。)
死亡保障なし(既払込保険料相当額の払戻)
個人年金保険料税制適格特約(所得税の生命保険料控除については、23年末までの契約は5万円、以降の契約は4万円が控除限度額となります。)
があります。

銀行の定期積金金利が5年物で0.1%から0.3%ですし、個人向け国債の5年固定金利が0.42%ですから、積立で固定金利が1.18%は魅力があります。

しかし、30年間この金利で固定してしまうことには疑問があります。
なぜなら低金利のときには、将来の金利上昇に備えて、変動金利商品を選択し、高金利の経済状況なら長期固定金利商品を選ぶことが預貯金選択の基本だからです。

過去20年近くも低金利が続いていますが、これから30年間も超低金利が続くとはとても考えられません。

その理由の第一が日本国債の異常な残高です。
国内の特殊事情により長期金利が極めて低く押さえ込まれていますが、日本国債(格付けAA、2年以内にシングルAの可能性も有り)よりも格付けが上の米国国債(最上級AAA)でさえ金利は3%台です。

日本国債はいずれは消化が困難(国内で買い手がいなくなる)となり、金利は5%かそれ以上に急上昇する可能性があります。

金利は景気がよくなると上がる場合(よい金利上昇)もありますが、信用不安による金利上昇(わるい金利上昇、ギリシャ国債の例)があり、日本国債はこのわるい金利上昇が発生する可能性が高いと市場関係者から見られています。

長期固定金利だから安心と考えられるかも知れませんが、そこにはインフレリスクが潜んでいます。

例えば10年後に金利が5%となり、20年間そのままとしたら、60歳時点の物価は20年間で2.65倍になりますが、この個人年金保険はこの間1.12倍にしかなりません。

したがって、満期になっても、429万円の価値は目減りし、実質的には181万円の価値(物価との相対価値)に目減りしてしまいます。(甚だしい元本割れ状態です。)

ですから、この個人年金保険を契約することで30年間固定金利1.18%にお金を預けることにはリスクがあることを理解しておく必要があります。

若い人たちは、長期的に国の年金制度に大きな不安を持っていることと思います。
そのような人へのFPとしてのアドバイスです。

確定拠出年金(企業型、個人型)が利用可能な人は、加入をお勧めします。
企業からの拠出+非課税制度により個人年金が効率的に準備できます。
投資先については、定期預金30%、債券型投資信託30%、株式型投資信託(インデックス)40%(投資信託については外貨建のものをそれぞれの5割程度含めてください。)のポートフォリオを基準に選択してください。

参考
老後資金の貯め方と運用法


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