2010年5月20日木曜日

【がんになる確率】を計算してみました



2015/7/27
がん統計データ集



国立がん研究センターがん対策情報センターの「全国がん罹患数・率推定値1975-2004年」を使用しています。

私は、がんの統計の素人なのですがチャレンジしてみました。
でも、前記の権威有る説明を一生懸命読んだのですが、チョット変なのがありました。以下同センターHPより抜粋

Q27 罹患率と累積罹患リスクの違いを教えてください。
A27 罹患率は、一定の期間に観察された罹患数を、同じ期間の人口で割った値です。
例えば2000年の日本の男性のがん罹患率が499.3(人口10万対)であった場合、2000年の1年間に男性10万人当たり約500例のがんが新たに診断されたことを意味します。

これに対して累積罹患リスクは、年齢階級別の罹患率を一定の年齢まで足し合わせて求められ(注)、ある人がその年齢までにある疾患と診断される確率を表します。

例えば2000年の男性の累積生涯罹患リスクが49.0であった場合、男性が一生のうちにがんと診断される確率が49%であることを意味します(「男性の2人に1人は一生のうちにがんと診断される」と表現されることもあります)。』

この説明では罹患率を「一定の期間に観察された罹患数を、同じ期間の人口で割った値」つまり%の意味の表現と、「がん罹患率が499.3(人口10万対)」つまり人口10万当たりの診断数の2つの表現があります。

データファイルは「全国年齢階級別推定罹患率(対人口10万人),部位,性,診断年別」となっており%ではなく「10万人当たりの新たに診断された数」が示されています。

私には罹患率がどっちなのかよく分かりません。
(その他の注意点:罹患率と有病率にも気を付けましょう。
罹患率は「新たに診断されたがんの数」、有病率は「病気の患者数」なので、がんが転移し5箇所に見つかった場合は、罹患数が5になります。)

ということで、独断と偏見で【がんになる確率】を計算してみました。
まず同センターのデータより、【年代別のがん罹患の確率】は、
(年代) (がん罹患の確率)
0-4歳  0.011%
5-9歳 0.005%
10-14歳 0.007%
15-19歳 0.01%
・・・・・・・
60-64歳 0.84%
65-69歳 1.20%
70-74歳 1.60%
・・・・・・・・

ここで「がんにならない確率」を計算します。
0-4歳のときにがんにならない確率は1-0.00011
5-9歳のときにがんにならない確率は(1-0.00011)×(1-0.005)
以下同様に、各年代のがんにならない確率をすべて掛けた数値が一生涯で「がんにならない確率」となります。

したがって
1-「がんにならない確率」=【がんになる確率】
となります。

計算結果は、
「がんにならない確率」=88.86%
【がんになる確率】=11.14%
私としては、この値が妥当なところだと思います。
したがって「一生涯で二人に1人ががんになる」には大いに疑問があります。

ところで私もウソ(勘違いです!)を書きましたので訂正しておきます。
投稿【がん保険 Believe】で計算した「期待値」の内容を以下のとおり訂正させていただきます。
誤り 【Believe】216万円×4.8%=10万円
訂正 【Believe】216万円×11.14%=24万円
誤り 【CURE】が29万円オトクです。
訂正 【CURE】が15万円オトクです。

以上の内容について、信じるか信じないかはあなた次第です。





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