2011年10月23日日曜日

保険の正しい使い方

保険ほど横並びの比較がむずかしく、またお得かどうか分からない商品はないと思います。

保険の保障内容も用語が難解なため、積極的に勉強し理解して契約される方は少ないのが現状だと思います。

テレビや車は高くても色や格好良さに満足できればそれはそれで良いと思いますが、形のない保険ではずーと「この保険にして良かったのだろうか?」という疑問が晴れないのではないでしょうか。

つまるところ「皆さんこのくらい加入されてますよ!」「これで一生ご安心ですね!」とか言う保険屋さんの言葉を信じている方が多数だと思います。

したがって「そこが狙い目」とばかりに保険屋さんは「2人に1人はがんになる」ことを知っていますか?
胃がんになったら医療費は約300万円もかかるんですよ!

などと脅しを掛けて来ます。

そのように言っている保険屋さんは「保険は手厚いほどよい」と考えているのです。

まじめに保険を営業している人ほどそうなのかも知れません。
いざと言うときにしっかり保険金がもらえる方がよいと信じきっているのです。

保険営業としての喜びは「保険金」や「給付金」が支払われたお客様から「ありがとう」と言われることです。

その反対が、給付金の問い合わせに対して「保険は出ません。」と言わざるを得ないときです。

したがって経験を積むほど保険屋さんは手厚い保障を売ろうとします。
当然そうすることで自分の収入も増えます。

このような状況ですから、「保険は保障が手厚いほどよい。」という考えがまだまだ多くあります。

事実日本では90%を超える人が保険に加入しており、しかも高額な保障に加入しており、保険大国と言えます。

一方長引く不況から「保険は安ければよい」という考え方もだんだん増える傾向にあります。

では適切な保険とはなんでしょう。
その正しい使い方はどうしたらよいのでしょうか。

正解は難しいのですが、私の考え方は次のとおりです。

1 まず保険には加入しない。
2 人生において必要となる住宅資金、教育資金、老後資金などは計画的に貯蓄する。
3 病気や事故などの人生のリスクに対して「基本は貯蓄から支出」し、貯蓄が少ない時期、必要保障額が大きい時期に「必要最小限度の保険に加入」する。

必要最小限度の保険とは、
死亡保障(必要保障額)については、遺族の生活費と教育費が目的となります。
 
厚生年金の加入者であれば必要とする金額の70%程度は遺族年金でカバーできますから、不足する30%程度を必要とする期間だけ保険に加入すればよいのです。
                           
医療保障についても、健康保険の高額療養費制度傷病手当金などからの給付が手厚いので、毎月の負担額も約9万円に抑えられ、また収入保障が66%もありますから、医療保険からは入院10万円+手術10万円ぐらいが給付されれば十分です。

以上を大雑把なライフプランとして記せば、
独身時代 保険は不要、貯蓄に重点

結婚、子育て時代 死亡保障に加入、貯蓄

40代後半 死亡保障の減額、医療保険に加入、貯蓄と資産運用

定年後  保険は不要(医療保険は継続)、資産の運用

この考え方で保険に加入されれば、9割超の方は「やっぱり得した!」となり、1割未満の方は「入っとけば良かった!」となります。

ついでに、
保険の悪い利用の仕方その1
30代前後で終身保険や年金保険に加入すること。
理由:低金利かつ固定金利の商品であり、万一の場合の流動性がない。
正しい方法:財形貯蓄、確定拠出年金、外貨MMF、その他預貯金

保険の悪い利用の仕方その2
年代にかかわらず介護保険に加入すること。
理由:こちらを見てください。

保険の悪い利用の仕方その3
銀行や郵貯の勧める保険に加入すること。
理由:窓口販売のコスト分だけ付加保険料が高い。
正しい方法:自分で調べてネット通販から買う。

保険も金融商品ですのでご加入は自己責任でお願いします。

保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。