2010年6月1日火曜日

保険に入るための基礎知識(その4)

保険用語の説明です。
[一般]
○純保険料、付加保険料:こちらをご覧ください。

○配当金の仕組み:こちらをご覧ください。

○有配当保険:剰余金の80%以上が契約者配当として契約者に還元される保険、保険料が割高

○無配当保険:3つの予定基礎率に安全率を見込んでいないため、予定利率が有配当保険よりも高く、有配当保険よりも保険料は割安

○積立配当方式:契約者から請求があるまで配当金を保険会社に積み立てておく方式(利回りはよくなります。)

○保険金買増方式:配当金で保険金額を増額する方式

○猶予期間と失効:こちらをご覧ください。

○復活:失効してから3年以内に、被保険者の健康状態が異常のないことを前提に、保険会社承認のうえ未払い保険料を支払い元の状態に戻すことができます。

○自動振替貸付制度:保険料に未払いがあると、保険会社が解約返戻金の範囲で自動的に保険料をたてかえ払いしてくれる制度(金利が高いので注意)(掛け捨ての保険はありません。)

[保障の見直し]
○払済保険:保険料払込期間の途中で保険料の払い込みを中止し、その時の解約返戻金をもとに、残りの期間を保険期間とする養老保険または、変更前の同種類の保険で小型の保険に変更する方法

例:1000万円の養老保険(残り10年)の保険料が支払困難になったとき
解約 → 解約返戻金をもらい、保障はなくなります
払済 → 保障500万円、10年の養老保険に変更

○延長保険:払済保険に同じ、ただし保険内容は変更されず、保険期間を短縮した保険に変更する方法(満期保険金がなくなります、特約は消滅します。)

例:200万円の養老保険(満期まであと10年)の保険料が支払困難になったとき
解約 → 解約返戻金をもらい、保障はなくなります
延長 → 保障200万円のまま定期保険(5年)に変更

○減額:死亡保障などを減額する方法で、契約は維持されますが特約は消滅し、保険料を下げることができます。保障期間は同じです。

[契約転換制度]
契約転換制度とは、所得や家族構成の変化にあわせ、現在加入の保障額を増額したり、新しい保険に変えることです。
切り替え(別の保険に加入)に比べ、利点としては現契約の責任準備金や配当金を新契約に充当でき、転換後の保険料を安くできます。また長期継続契約における特別配当の権利は、新契約に引き継がれます。

定期付終身保険の場合は3つの転換方法があります。
○基本転換
転換価格(解約返戻金相当額)の全てを転換後の保険の終身保険部分(貯蓄部分)に充当する方法です。転換後の保険料を少し下げることができ、また充当したお金が目減りすることはありません。

○定特転換
転換価格(解約返戻金相当額)の全てを転換後の定期保険特約(掛け捨て)に充当する方法です。転換後の保険料を大きく下げることができますが、そのために充当したお金のすべてがなくなってしまいます。
営業が転換を勧めるときに、お客にお得感を持ってもらうためよく使う方法で、保険料は下がりますが、実態はバカ高い保険料になっていますから、充当したお金を食いつぶす仕組みになっています。

○比例転換
基本転換と定特転換を併用した方法で、転換後の終身保険部分と定期保険特約の両方にお金を充当する方法です。利点、欠点はそれぞれのやり方の中間となります。

○中途増額制度
既に契約している保険の保険金などをアップすることです。ただし減額する場合と異なり、申込書や告知書の提出等、手続きは新規申込と同じなので、病気などがあると増額できません。増額後の保険期間などは一緒です。


保険に入るための基礎知識(その1)

保険に入るための基礎知識(その2)

保険に入るための基礎知識(その3)



保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。