2010年6月3日木曜日

保険に入るための基礎知識(その2)

【どんな保険に入ったらよいか】
保険は補償を買うものです。保障内容については人それぞれに考え方があります。
不安の強い方はいっぱい特約を付けるでしょうし、とにかく安ければよいと考える方もおられるでしょう。

正解はありませんが、私ならどうするかと言う観点から、独断と偏見でよい保険、ムダな保険を分類してみます。

死亡保障は必要です
家族がある方は特に高額な保障が必要です。
定期保険や収入保障保険で割安なものに入りましょう。

収入保障保険とは、保険金が一括払いではなく、毎月給料のようにもらえる(収入保障)タイプです。
独身の方は、いわゆる葬式代や両親への感謝を込めて500万円ぐらいの定期保険に入ってもよいでしょう。

終身保険は、利回りがよくないので、銀行で貯蓄するのがよいでしょう。
結婚資金、住宅資金、教育資金など、目的別にしっかり貯めましょう。
できれば天引きによる貯蓄が最もお薦めです。
くれぐれも保険で貯めようと思わないことです。

医療保障は必要です
だれであろうと、何歳であろうとケガや病気で入院することがあります。
このときの不意の出費は、肉体的な苦痛に上乗せされて精神的にも大きな負担となります。
医療保険は、こんなときにたいへん心強い味方です。

注意点は、がん保険とか介護保険とか単品保障の保険には入ってはいけません。
なぜなら、未来はわかりません。
どんなケガや病気になるのか分からないのに、特定の病気などに焦点を当ててしまったら、ハズレたらどうしようもない状況になってしまいます。

入院ならなんでも保障する医療保険が最も割安で安心できます。
60歳ぐらいで医療保険が高すぎる場合には、がん保険を選択してもよいでしょう。(若いときにガン保険に入ると保障がこれでもかというぐらいてんこ盛りされています。それはまったくムダですし、保険料をどぶに捨てているのと同じです。)

特約でつけてよいのは、三大疾病入院(日額の上乗せ及び限度日数120日)と先進医療だけです。
通院、入院初期、退院、女性疾病、お祝い金などはムダなだけです。

大切なことは、入院したときに、かかった費用の全額が保障されればよいので、保険でその何倍も給付金をもらう必要はありません。

その分保険料をムダ払いし続けなければなりませんから。
介護の特約も典型的なムダです。
心配なら貯蓄をお薦めします。

年金保険等には入ってはいけません
年金だけでなく貯蓄性のある保険は大半がお薦めできるものではありません。
仕組みは貯まりますが、実際の利回りはひどいものです。

将来の資金準備のためには、預貯金が最も適切な方法です。
子供の教育資金、住宅資金等も財形貯蓄などを利用しましょう。
ただし、外貨建て商品で、債券投資(AAAの格付債券)のものについては、確定の高利回りが期待できるものがありますので、お薦めします。(為替リスク等があります。)

結論として、お薦めする保険は、
○死亡保障は、定期保険または収入保障保険
○医療保障は、医療保険
だけです。

基本的に保険は損なので、私は限られたものしかお薦めしません。
特約はなるべく付けない、シンプルな内容がよいでしょう。

迷ったら私のブログを見てください。何かのヒントはあると思います。
次回は保険の用語を説明します。

続く

保険に入るための基礎知識(その1)

保険に入るための基礎知識(その3)

保険に入るための基礎知識(その4)


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