2017年3月22日水曜日

第一生命「ながいき物語」の分析


拝啓
渡邊光一郎  様

2017年3月17日発売の「とんちん年金『ながいき物語』」のパンフレットを拝見させていただきました。

ツッコミどころ満載でしたので、以下に私の意見を書かせて頂きます。

まず最初に、100歳の返戻率を堂堂とパンフレットに載せるのはいかがなものでしょう。

生保標準生命表2007(男)によると、100歳まで生存している確率は0.513%、つまり1000人が生まれたとすると、生き残っている人は約5.1人しかいないのですよ。

参考
生保標準生命表2007は現在生保各社が保険料を算出する際に使用されています。
2018年4月に11年ぶりに改定が予定されています。

50歳でこの保険に1000人が加入したとすると、返戻率174%となる人は約5.3人しかいないことになります。

まあ保険とはそんなものと言ってしまえば通るのかも知れませんが、はっきり言って1000人の内約994人は騙された~~~となりそうです。

普通生命保険は若いうちに死ぬと少ない保険料の割りに大金がもらえるものですが、この保険は反対に損します。

根性で100歳まで生き残るととってもお得になりますが、果たして希望どおり長生き出来るのかどうかは神様次第なのです。

おまけに契約年齢が80歳までってどういうことなんですか?
保険料だけ取って、はいさようなら・・・ってことですか。

とんちん年金は契約途中の死亡や解約がとっても損になることを知った上で平均寿命に近い人もどうぞって、それはやってはいけないことだと思うのですが。

それから100歳以上の人口が2050年には2015年の10倍を超えて70万人になるそうですが、2050年に100歳になる人は現在67歳の団塊の世代の人たちですから、統計処理がいい加減過ぎませんか。

100歳以上の人口が70万人になる主な原因は、団塊世代の人口が極端に多いためですから、”人生100年時代”の根拠としてはアホらしく思えるのですが。

これって明らかに騙そうとする魂胆が透けて見えますね。

正しく統計処理すれば現在50歳台の人が70万人も100歳になるとは考えられません。(少なくともそうなる根拠はありません。)

数字に弱い素人を騙すのもいい加減にしてください。(もしかして第一生命の社員も数字に弱いのかな?、そしてこの数字を単純に信じてしまうマスコミも・・・アホ?)

続いて、平均寿命が2050年には男性が約83.5歳、女性が約90.2歳まで伸びるそうですが、それならその前提で御社の生命表を書き換えて死亡保障の保険料を安くしてください。

ぜひお願いします。(できるものならやってみな!)

以上をまとめると、
私の認識では、正しい保険とは契約者から預かったお金を運用し、大きく増えた分を保険金として返してくれるもので、この保険のように早く死んでしまった人から巻き上げたお金を長生きした人と保険会社で山分けする方式は人の道に反しているのではないでしょうか。

参考
生命保険は死ぬことの無かったハッピーな人から保険料をいただき、不幸にも亡くなられた人に保険金を支払いますから幸-不幸がバランスしますが、この保険は踏んだり蹴ったりの仕組みとなっています。

最後に「ながいき物語」の実質利回りを記して終わります。

前提
50歳(男)
保険料払込期間 50歳~65歳(15年間)
すえ置期間   65歳~75歳(この期間は契約者が死亡してくれるのを待っている期間です。)
月額保険料  50,000円
累計保険料   900万円
実質利回り  0.6%(10年確定年金の場合)
75歳から年金の支払開始
10年確定年金
    102.45万円×10年(75歳を超えたら返戻率113.8%)
10年保証期間付終身年金
        60.26万円×亡くなるまで(ほとんどの人は返戻率67%)

                                                                                                  敬具

トンチン年金の真実