保険がお得かどうかはやはり支払総額を比較しないと分かりませんので、以下にその比較をしてみました。
【払込総額の比較】
還元率(=純保険料÷保険料)を払込総額の後の(%)に示しています。
%の値が大きいほど「お得」になります。
純保険料
30歳の場合 99万円(100%)
40歳の場合 233万円(100%)
機構団信
30歳の場合 149万円(66%)
40歳の場合 149万円(156%)
1年定期保険
30歳の場合 165万円(60%)
40歳の場合 321万円(73%)
以上の他に参考として収入保障保険の場合を以下に示します。
具体例としては、ネクスティア生命の「カチッと収入保障」で試算しています。
年金受取に代えて一括受取額を2224万円、災害割増500万円、保険期間35年として試算しています。
30歳加入の場合
保険料月額 2,878円
年間保険料 34,536円
累計保険料 1,208,760円(82%)
40歳加入は試算が出来ませんが、35歳加入の場合は累計保険料が175万円になります。(機構団信よりも26万円アップします。)
以上からの結論は次のとおりです。
・1年定期保険は44歳までは機構団信よりも安い保険料となりますが、払込総額では機構団信が16万円お得になります。
・34歳ぐらいまでは、収入保障保険が機構団信に比較し払込総額で(30歳の場合で約28万円)安くなります。
・35歳以降については断然機構団信がお得です。
・40歳で加入した場合、機構団信の保険料は純保険料よりも安くなり、いまの世の中にこれほどお得な保険はありません。
注意1:機構団信の保険料は逐次見直しされています。この試算は現時点のものであり、払込総額は増加することがあります。
注意2:1年定期保険については、勤務先に「団体保険」があれば、そちらの方がもっと割安となる可能性があります。
注意3:機構団信に2000万円で加入した場合、既契約の生命保険については原則的に2000万円を減額できます。(同じ死亡保障ですから、2重に掛ける必要はありません。)
その他の機構団信に関する注意事項はこちらをご覧ください。
住宅ローンを借りるときの団体信用生命保険はお得か?(その1)
住宅ローンを借りるときの団体信用生命保険はお得か?(その2)
保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。