2020年1月29日水曜日
わりかん保険はおすすめ?
株式会社 justInCase(ジャストインケース、少額短期保険業、資本金1億9600万円、2016年12月6日設立)がfintecを利用した、保険料後払いの「わりかん保険」の取扱を1月28日から始めました。
しくみは、加入者が1万人とすると、ある月に「がん」または「上皮内がん」と診断された人が3人いた場合、その人に一律80万円が給付され、合計240万円を加入者1万人(がんと診断された人を除く)でシェアします。
240万円÷1万人=240円(純保険料)
これに保険会社の利益103円(付加保険料)が上乗せされ、加入者一人当たりの保険料として、翌月口座から343円が引かれることになります。(クレジット払い)
この場合の原価率は約70%です。
当然、この月に「がん」または「上皮内がん」と診断された人がいなければ、翌月の保険料は0円です。
注意
「がん」または「上皮内がん」と診断された人が5人を超えると、付加保険料を加えた保険料(月額)が500円を超えますが、保険料の上限が500円(39歳以下)に設定されています。40-54歳では限度額は990円、55-74歳の場合、3190円になります。
シンプルなしくみであり、公明正大、原価が透明化されており、保険料の支払いに納得感があります。
わたしは「わりかん保険」をお勧めします。
参考
以前「未来の保険はどうなるのだろう ?」で投稿しましたが、クラウドファンディング(Crowdfunding)を利用した現代版「頼母子講」というしくみに近いような感じです。
これまで、このような保険は法律で認められていませんでした。
しかし外国でこのしくみの保険(シェアエコ保険)が人気を集めており、日本国内がガラパゴスのままでは国内の保険会社が死に絶えてしまう危機感から、規制改革の一環としてお試し(サンドボックス)でお許しが出たのです。
懸念材料として、がんになりそうな高リスクの人が多く加入しそうです。
無審査(健康診断書や本人確認書類の提出なし)ですから、とても入りやすい保険です。
申込時の審査としては、「過去5年以内に悪性新生物、上皮内がんと診察されたり、がんで入院したり、手術を受けたことがないこと。」とされています。
また給付金の支払いは、加入後2ヶ月を経過してから、がんの診断確定があった場合となっています。
診断一時金が80万円ですから、先進医療や高額な医薬品の支払には足りませんが、がんの治療は、保険適用の入院であれば、差額ベッド代を含めても80万円あれば十分と言えます。
医療保険やがん保険を検討されている方は、とりあえずこの保険に加入されてよいと思います。
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