2014年11月22日土曜日

メットライフ生命「Flexiフレキシィ」とアフラックの「EVER」を比べてみました。

2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


アフラックの「EVER」から1年が経過し、メットライフ生命から「Flexiフレキシィ」が発売されました。

保険は遅出しじゃんけんですから、先出しの「EVER」を十分に研究し勝てる商品にしているハズなので比較してみました。

前提は、
50歳男性
入院日額 5,000円

特約として次のものを付けています。
長期入院
通院
三大疾病一時金
先進医療

それぞれについて、保険料を表にまとめています。



評価


1 月額保険料

入院、手術に対する月額保険料は、当然遅出しのフレキシィが60円安くなっています。
EVERは5日以内の入院で一律2.5万円給付され、最大の売りポイントですが、これに対しフレキシィの利点は手術給付が一律10万円給付される点です。

EVERの手術給付は開腹、開頭を行わないと20万円くれませんから、確率としてフレキシィなら10万円、EVERなら5万円という場合がほとんどとなります。

したがって基本保障部分ではフレキシィの勝ちです。


2 特約

(1)長期入院
フレキシィは230円も高くなっています。理由は7疾病(ガン(悪性新生物・上皮内新生物)・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患)で入院したら、限度日数が無制限となるからです。

EVERはすべての入院で限度日数が120日に延長されます。
しかし長期入院となる病気は限られていますから、合理的に考えれば、特定の疾病で限度日数が無制限(長期入院リスクを担保できる)というのがよいと思います。

(2)通院
いずれも通院日額は3,000円です。
EVERは45円高くなっています。その理由は入院前の通院も保障しているためなのですが、45円ですからどーでもよいような保障です。
それよりいらない通院保障に579円も支払うことの方がむだだと考えます。

(3)三大疾病一時金
いずれも50万円もらえます。
フレキシィは、ガン(悪性)と診断されたら50万円、脳血管疾患・心疾患で手術(ファイバースコープ、カテーテル手術を含む)するか、または20日以上入院したら50万円、そして上皮内新生物と診断されたら25万円もらえます。
しかも1年に1回、通算5回までOKです。

EVERは三大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)で入院したら50万円もらえます。
一生に1回だけです。上皮内新生物はもらえません。

したがってフレキシィの特約保険料はEVERよりも1,220円も高くなっています。

安心したい人はフレキシィの手厚い保障がよいでしょう。


参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について


(4)先進医療
特に評価無し。


3 コストパフォーマンス

フレキシィ 488
EVER       579

コストパフォーマンスではEVERが優れています。
その理由は三大疾病一時金でフレキシィの特約保険料が1,220円も高くなっているためです。

三大疾病一時金を特約から外した場合のコストパフォーマンスは、

フレキシィ 339
EVER      301

となりフレキシィが優れています。


4 給付率のバランス

代表的な6種類のケガや病気となったときの各医療保険からの給付金額を、実際の支払い額を100%としてレーダーチャートに示しています。




中心の紫色のところが自己負担(100%)の範囲となります。

各保険のグラフが100%の範囲の外側にあると、入院の際の支払い額よりも医療保険からの給付金が多いことになります。

フレキシィは日常的に起こりそうな入院・手術(虫垂炎、足の骨折)では手術給付金が一律10万円が給付され、自己負担額がほぼカバーされています。

EVERは5万円しか給付されませんから、通常起こりそうな入院手術では自己負担額を下回りそうです。

三大疾病では給付率がいずれも150%~200%の範囲(支払い額の1.5倍~2倍の給付金がもらえる)となっていますから、ほぼ互角です。

フレキシィもEVERも給付率のバランスとしてはよいと思います。

あとは三大疾病一時金が1回か、複数回か、または上皮内で給付があるかどうかの選択となります。

わたしは、1回だけ、上皮内なしがよいと思います。

手厚すぎる保障は付けないのが賢い選択です。


総合評価として、フレキシィは基本保障部分に努力の成果が見られますが、特約で儲けたい下心が出ているような感じがします。


以上ご参考としてください。


手術給付金、いったいどれがお得なの?



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