2013年9月23日月曜日

アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」は何をどう変えたのか?(その1)

2017/3/2
ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル


あなたに質問です。

医療保険を選ぶときに次の2つのリスクのうち、あなたはどちらを重視すべきだと思いますか。

A 短期の入院リスク(入院費用5万円)
B 長期の入院リスク(入院費用100万円)

正解は当然(B)です。

なぜなら5万円は日常生活において大きなリスクとは言えず、このリスクへの備えとしては貯蓄がもっとも賢い選択となります。

一方100万円の出費がある日突然降りかかったら、家計に重大な影響があるのではないでしょうか。

100万円を貯蓄から支払える方は、保険よりも貯蓄での対応が望ましいのですが、一般的な家庭ではこのリスクへの備えとしては医療保険が最適となります。


アフラックで人気のEVERが8月にリニューアルされ、「ちゃんと応える医療保険EVER」が発売されましたが、保障内容は以前のEVERと比較すると、(B)の長期入院の保障を減らし(A)の短期入院の保障を充実させているように見えます。

アフラックのホームページより、「ちゃんと応える医療保険EVER」の特徴として、

①日帰り入院などの短期の入院もしっかり保障(5日未満の入院の場合、一律5日分の入院給付金を支払う。)
②通院保障の充実
③入院の有無にかかわらず約1000種類の手術を保障

とされています。

「ちゃんと応える医療保険EVER」の保障の特徴について、以前の「もっと頼れる新EVER」と比較してみましょう。


                         (表はクリックすると拡大します。)


この表より、主契約で充実したところは、
・5日目までの入院は一律に入院日額の5日分を給付
・放射線治療は治療目的が新生物のみから病気・けがに拡大

特約が充実したところは、
・通院給付が入院前の通院も保障
・三大疾病入院一時金特約が新規に付加

参考
2015/6/22 「ちゃんと応える医療保険EVERの重大疾病特約について
2017/3/2   「ちゃんと応える医療保険EVERの リニューアル

特約からなくなったものは、
・三大疾病増額(入院給付金の上乗せ)
・長期入院(61日~120日までの入院給付)

入院給付金は5日目まではかなり充実されたものの、限度日数60日を超える長期入院給付がバッサリと切られています。

注意
アフラックのEVERシリーズについては、通院、三大疾病増額、長期入院などの特約(特約ラインアップ)を後から付けることができましたが、現在は総合先進医療とけがの特約だけとなっています。


アフラックでこのような見直しが行われた理由は、マーケティングの結果、入院日数の短期化及び通院治療に対応した医療保険が「売れる」と判断したものと思われます。

つまり契約者側の心理として「払うだけでは損だから、ちょっとしたことでも給付金がもらえる方が良い」と考えているところを「狙った商品」のようです。

一方、がん保険専業と言っても良い保険会社であったアフラックが、がん保険の販売に影響が出そうな三大疾病入院一時金をなぜEVERの特約に付けたのか。

やっぱりEVERはお勧めなのか。


詳細な分析評価については次回以降で・・・

その2

その3

EVERと新CUREの比較はこちらです。


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