2010年4月29日木曜日

保険はどのように選んだらよいか(その4)

【40歳~50歳台の独身者】

(1)貯蓄
この世代は将来の不安を抱えながら、当面は安定した生活ができていると考えられます。

女性の場合は、不安が強いと、生命保険や介護保険、ガン保険など過度に加入されている方がおられる一方、貯蓄重視で必要最低限の保険しか加入されていない方も見受けます。

この方々に対しては、将来の不安を解消するため、老後資金準備として貯蓄に重点を置くことをお薦めします。貯蓄さえあれば、介護費用にも、マンション購入にもなんでも対応できます。

65歳を目標に1,000万円から2000万円を貯蓄してください。
0.5%の利率で25年間積み立てるとすると、月32,000円なら1000万円貯まります。
(利子が付かなくても960万円貯まります。)

住宅については、こだわりがなければ賃貸がお薦めです。身軽ですし、貯蓄があれば、将来有料の介護施設に入る等、年金生活となったときに多様な選択枝からえらべます。

賃貸で家賃を払うならマンションを買った方が得なのではないか?
との疑問があるかと思います。

現状では、マンション価格も底打ち感が出ており、税制等も不動産購入を後押ししているので「お買い時」だと思います。

ただ40歳台の方は、平均余命が40年もあり、その間に「転職」「結婚」「病気・介護」「定年」等の人生の大きなイベントが控えています。

現在気に入った物件があるとしても、将来は不確実ですから、手狭等の理由で当該物件も売却する可能性が十分にあります。

その際は、売れる物件でなくてはなりません。
売れる物件とは「立地」(駅から10分以内)、「耐震性」「管理状況」などをよく見ることです。(セキュリティーやキッチンなどの設備は10年程度で更新されますから、定年時に売却するとするなら、検討対象にはなりません。)

いずれにしろ、不動産は購入目的にかかわらず「投資」になります。
貯蓄のほとんどをこの「投資」に振り向ける訳ですから、失敗は出来ません。
不動産購入についてはこちらをご覧ください。


(2)死亡保障
保険は死亡保障等に無駄にお金を使わないことが大切です。
死亡保障は65歳までは定期型の保障(会社に団体定期があればそちらを選択してください。)とし、貯蓄ができた後は死亡保障は特に必要有りません。

貯蓄性のある終身保険に加入してもよいと思いますが、60歳、70歳で住宅購入や介護費用として中途解約した場合は、貯蓄に比較し返戻金が少なくなります。

(3)医療保険
自分のための保険として医療保険は終身型のものに入りましょう。


続く
保険はどのように選んだらよいか(その1)

保険はどのように選んだらよいか(その2)

保険はどのように選んだらよいか(その3)

保険はどのように選んだらよいか(その5)

保険はどのように選んだらよいか(その6)


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。