2015/10/18
損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険株式会社は、2014年9月 株式譲渡により第一生命保険株式会社の100%子会社「ネオファースト生命」となりました。
DIY生命の保険は、契約者のニーズに適するよう保険期間1年の定期保険を組み立てることで、自由な設計が可能となり、1年ごとに見直しができる利点があるユニークな保険です。
保険期間が1年の定期保険であり、支払も年払いですから、他の保険に比べてお得感があると思います。
さてDIY生命の保険はほんとうにお得かどうか検証してみます。
具体例として、30歳男性の遺族補償の保険について純保険料(保険の原価)を計算してみます。
標準生命表2007を基礎データとして使用します。
30歳男性の1年間の死亡者数は、人口10万人あたり85人になります。
1人に保険金1,000万円を支払うと8憶5千万円必要です。
この費用を生存者数98,434人と死亡者85人の計98,519人で公平に分担すると、8,628円(1年あたり)が純保険料となります。
これに対して、DIY生命の遺族補償の保険料は1年間で22,080円です。
原価率を計算すると、
8,628円÷22,080円=0.39(39%)
同様に、40歳男性の場合は、
純保険料 14,764円
DIY生命 30,020円
原価率 49%
50歳男性の場合は、
純保険料 36,323円
DIY生命 55,320円
原価率 66%
ちなみにライフネット生命の「家族への保険」(10年定期)の見積りを示します。
30歳 15,936円
40歳 30,960円
家族への保険では、30歳の場合、保険期間が10年にもかかわらず、DIY生命の遺族補償の保険より 6,144円も安くなっています。
以上の計算結果から、30歳男性の場合の原価率39%はぼったくりの保険と言えます。
40歳の49%はかろうじてセーフと判定しますから、ぼちぼちのお勧めです。
50歳の66%は優秀ですから、「お勧め」です。
結論として、DIY生命の保険は若い人にはきわめて損な保険と言えます。
参考
保険会社の原価率比較
おすすめの収入保障保険
死亡保障を割安な保険料にする方法
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