2016年5月2日月曜日

人生の後半で必要な医療費と介護費用はいくらか(その2)



では介護保険について同様の分析を行ってみます。
 出典元は、厚生労働省「介護給付費等実態調査(平成26年5月審査分~平成27年4月審査分)」です。

介護給付費等実態調査では、介護サービス受給者1人当たり費用額(保険者が施設等に支払う月額)が示されており、このデータより受給者一人当たりの1年間の自己負担額は、年齢階級別に次のようになります。



80~84歳の年齢階級では、介護保険の受給者は、平均すると1年間に約21万6千円の自己負担額となっています。

このグラフを介護度別により細分化すると、


80~84歳の年齢階級で見ると、要介護2の受給者の1年間の自己負担額は平均約17万円ですが、要介護5の受給者の平均は約35万円となっています。

次に介護サービス区分別の経費は次のようになっています。


居宅介護支援とは、ケアマネージャーがケアプランを作成し、その実行のための連絡調整を行うことです。(グラフでは自己負担となっていますが、利用者の負担はありません。)

居宅サービスとは、訪問介護、訪問入浴、訪問看護などです。

地域密着型サービスとは、定期巡回、夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護などです。

施設サービスとは、介護福祉施設サービス、介護保健施設サービス、介護療養施設サービスなどです。

 参考
 <介護療養施設>:カテーテルを装着している等の常時医療管理が必要で病状が安定期にある要介護者(定員約10万人 → 将来は0人)

 <介護福祉施設>:要介護3以上、常時介護を必要とする方が対象で在宅生活が困難な人(定員約42万人)

 <介護保険施設>:病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者(定員約32万人)


介護サービスについては1ヶ月当たりの給付限度額があるため、介護保険に関わる1年間の受給者一人当たりの自己負担額は10~35万円の範囲に収まっています。

ちなみに1ヶ月当たりの給付限度額は、

要介護1 166,920円
要介護2 196,160円
要介護3 269,310円
要介護4 308,060円
要介護5 360,650円

この金額は受給者が貰えるお金ではなく、1ヶ月にこの金額を限度に現物給付(介護サービス)を受けることができます。

そしてその内の1割は自己負担となります。(例えば施設において1万円分の介護サービスを受けたとすると、自己負担額は千円になります。)



人生の後半で必要な医療費と介護費用はいくらか(その1)

人生の後半で必要な医療費と介護費用はいくらか(その3)