2012年4月2日月曜日

医療保険を選ぶ基準を考えて見ました(その1)


(図はクリックすると拡大します。)


ライフネット生命が医療保険の原価(純保険料)を公表しています。

純保険料が20歳では74%、60歳では81%となっています。

つまり支払った保険料の74~81%が給付金として契約者に返されることになりますから、30%ぐらいしか返さない大手生保の商品に比較したいへん良い保険だと思います。

ライフネット生命の終身医療保険「じぶんへの保険」は保障内容がとてもシンプルになっています。

入院給付金 ¥5,000 ¥10,000 ¥15,000 いずれかを選択
手術給付金 一律10万円(医科診療報酬点数表記載の手術) 付加を選択
限度日数  60日  180日 いずれかを選択

さて、入院給付金はいくらぐらいがよいでしょう?
手術は付けますか?
限度日数は60日でだいじょうぶですか?

医療保険の選び方をすこし考えて見ましょう。

まず医療費(入院関係)として国民は年間平均いくらぐらい支払っているのでしょう?

前回の投稿で示した厚労省の「人口一人当たり国民医療費」より
20歳   5,388円
30歳  8,730円
40歳  11,232円
50歳  18,834円
60歳  35,622円

注 当該データは5歳間隔の階級値となっていますから補正をしています。

これに対して「じぶんへの保険」からの給付額(純保険料)はいくらぐらいか。
入院日額5千円と1万円の場合、手術付き、60日タイプについて年齢別にグラフ(上図)に示しました。

入院日額1万円の場合、国民医療費に比較し4.7倍から2.7倍の給付額になっています。
日額5千円でも2.9倍から1.6倍あります。

国民医療費よりも多めの給付額ですから入院した契約者は儲かったかと言うと、差額ベッド代や雑費がありますから、かならずしもこの倍率分だけお得ということはありません。

では具体的にいろいろなケガや重い病気となったときの自己負担額と給付額を比較してみましょう。

医療保険を選ぶ基準を考えて見ました(その2

医療保険を選ぶ基準を考えて見ました(その3

医療保険を選ぶ基準を考えて見ました(その4


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。