2010年6月21日月曜日

もっと頼れる医療保険で対象となる手術

アフラックから新EVERがリニューアルされて「もっと頼れる医療保険」が新登場しました。
保険料はそのままで、手術保障が拡大されました。

参考
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の評価はこちらです。


従来の医療保険では、保険が適用される手術の内88種類だけが手術給付金の対象でしたが、ほぼすべての公的医療保険が適用される手術(約1000種類)まで拡大されました。

前回取り上げた「人気の医療保険」では、手術範囲はつぎのとおりとなっています。
オリックス生命【CURE】          88種類
アフラック  【新EVER】       対象手術拡大
アリコ    【やさしくそなえる医療保険】88種類
ソニー損保  【SURE】          対象手術拡大
AIGエジソン【ケアード】          対象手術拡大

対象手術が拡大された医療保険は、2010年発売された2商品だけです。
注:ソニー損保【SURE】も2011年にリニューアルされ対象手術が拡大されました。

対象手術拡大によって変わった点は、従来の手術給付金では、公的医療保険で医科診療報酬点数表で点数が付いている手術を受けても、その一部(88種の高額となる手術)にしか手術給付金が支払われませんでしたが、対象手術が拡大されると、診療報酬点数が付くほぼすべての手術で給付金が支払われます。
ただし手術給付金は最低額です。

注意
対象手術について88種類と1000種類は直接的な比率ではなく、実質的な対象となる手術の種類の比率はおおよそ1:2となっています。
つまり保険がきく手術のうち、手術料が高額となる上位50%について給付するのが[88種類]で、低額な下位50%も僅かながら給付してくれるのが[1000種類]ということです。
おなじ(種類)を使うと誤解されますが、給付の実体はチョット手術給付が増えた程度とお考えください。詳しくはこちらをご覧ください。


具体例として、痔核手術では硬化療法(K743-1)1,380点(1点10円ですから手術代は13,800円)、根治手術は(K743-4)5,360点(53,600円)となっており、従来の手術給付金は根治手術にしか給付されませんが、拡大した手術給付金を保障した医療保険からは硬化療法にも給付されると思われます。

いずれにしても、手術の種類は格段に増えましたが、公的医療保険は3割負担ですから、手術代の自己負担は5千円~1万円ぐらいなので、1,2泊入院日数が増えた程度と同じ給付額です。

値上げがないのは嬉しいものの、あまり力を入れて「新登場」「保障拡大」と言うほどのこともありません。
今年中には当然他社も「保障拡大」をするのではないでしょうか。


参考
手術の医科点数と医療保険の手術給付金の関係について


保険や家計全般の見直し相談についてはこちらをご覧ください。