アシストセブンは7つのリスクに幅広く備えることができ、公的介護保険制度で要介護2と認定された場合などに年金がもらえるようになりました。
保障範囲について、シールド特約との比較は(その2)をご覧ください。
アシストセブンの保障内容は目新しいものではなく、すでにニッセイのみらいのカタチの保証内容とほぼ同一です。
ニッセイみらいのカタチの介護保障内容
したがって第一生命では「アシストセブンプラス」(特約の特約)において要介護1以上でも年金を給付できるようにし、業界最高水準とアピールしています。(アシストセブンが業界最高水準なのではありません。)
第一生命ではこの保障範囲の拡大について、生きていくための保障に力点を置いたと説明しています。
私のギモン
生きていくための保障に力点 → 介護保障などを充実 → 何をねらっているの?
まず「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」の目的は「企業価値の最大化」にあります。
したがって第一生命の目標は、企業価値最大化のため、保険を買わない若者に売れ!
です。
そこで、少子高齢化、未婚率の増加、そして若者の保険離れに対応するため「死亡保障」よりも「生きていくための保障」に力点を移したと考えられます。
注意
ここの部分は、私の推測です。
公表されている「一生涯のパートナー With Youプロジェクト」では、このような背景が巧妙に隠されていて、よく読んでも、何を言いたいのかちっとも分からない文章となっています。
そして国内成長戦略として持って回った言い方で「本業を通じた社会への貢献」と書いてありますが、ふつーの会社の成長戦略としてこんなバカな内容は書きません。保険会社の立場上、「お客にいらない保障を売りつけて儲ける」とは書けなかったのでしょう。
参考
ニッセイのみらいのカタチを発売したコンセプトは、正直に分かりやすく説明しているので第一生命よりは好感が持てます。
こうした商品コピー1枚の中に会社の体質がとてもよく出ているなと感じます。
さてここで問題なのは、介護保障が必要なのかどうかです。
アシストセブンでは介護保障を新商品の目玉にして、第一生命では「ブライトWay」を売りたいと思っているようなのですが、全般的に見て介護保障までパッケージ化するのはやり過ぎと私は考えます。
ニッセイもそのような考え方から、みらいのカタチでは、「世帯主の方へのおすすめプラン」に介護保障は遠慮して削っています。
そして第一生命でも、ニッセイと同様、順風ライフでは「介護サポート+」はおすすめプランに加えていません。
では、どうしてここに来て「介護保障」なのでしょう?
少なくとも保険屋さんの常識としてこれまでは若い人にはいらない保障と考えていたものを、ある日突然「そうだ! 介護保障を付ければいいんだ!」と考えるようになったのか。
そこで前記の国内成長戦略にもとづき、保険離れが進んでいる若い人たちに介護保障を売りつければ第一生命は成長できると考えたようです。
今の若い人たちは、将来に対する不安がとても大きく、少ない収入の中から将来に備えて貯蓄をしている人がとても多くいるので、介護保障も売れるはずと目論んでいるのでしょう。
商品ターゲットは・・・お一人様?
4 介護保障は必要でしょうか?