医療保険に入るときに考えておくべきリスクについての私見です。
がんの家系だからとか、親が脳卒中で亡くなったとか、友人が入院したとか、厄年を越えた頃からそれぞれ健康について不安を覚えられ、医療保険を検討される方も多いのではないでしょうか?
「よし!医療保険に入ろう」と思っても、さて何のために保険に入るのかを考えたことがありますか?
ガンになったら医療費がたいへんだから、脳卒中になったら入院期間が長くて家族がたいへんだから、女性の死亡率では乳ガンが1位だからという理由で、三大疾病やガンの保障がよかったり、女性医療に手厚い保険を選ばれているのではないでしょうか。
でも長い人生ですから、恐れている病気ばかりではなく、さまざまな病気や怪我で入院することがあると思います。
その時に発生する「不意の出費」が保険でカバーできる「リスク」なのです。
この不意の出費は、大中小があります。
出費をランク分けしますと、
1万円から10万円(小リスク)
11万円から50万円(中リスク)
51万円以上(大リスク)
というところでしょうか。
先に投稿しましたように、保険は金融商品として見た場合「ぼったくり」商品ですから、大中小のリスクをすべて保険でカバーしようとするのはあまり賢くありません。
小リスクは「貯蓄」で備える方が結局はお得なのです。
お金持ちは大中小のすべてのリスクを貯蓄で備えることができるのですごくお得になります。
それをできない庶民は保険を活用することになりますが、5万円や10万円もらえる特約(日帰り入院や健康お祝い金など)に魅力を感じて契約するようなバカなことはしない方がよいと思います。
保険は大リスクが発生したときにしっかりカバーできていることが重要ですから、医療費が高額となる先進医療や、長期の入院への備えをしっかり確認しましょう。
その際、過大な保障にも注意が必要です。
例としてはガンに手厚い保険はバランスを欠くものが多く見られます。
(ガン入院では自己負担額の数倍の保障額があるのに、脳卒中では自己負担額未満)
営業する側は個別の病気の不安をあおり、特約の魅力で安心感やお得感を与えますが、保険選びにそんなことは一切関係はなくて、全体として大リスクを適切にカバーできているのかだけを見ればよいのです。