2010年5月26日水曜日

『アクサの「収入保障」のがん保険』はお得か?(その1)

以下にアクサ生命のパンフレットのコピーを使わせていただきます。

・日本初、がん罹患時の収入減のリスクに備えるがん保険
・働き盛り世代、特に働く独身女性のニーズにお応えし、がん罹患時の収入減のリスクに焦点をあてた、日本初の収入保障のがん保険です。
・がんの治療は入院治療から通院治療にシフトしつつあることから、従来の入院日額給付型のがん保険では十分な保障が得られないケースが増えてきており、がん罹患後に収入が減少するリスクに対応できる保障へのニーズが高まっています。
以上

つまり、、
○入院日数が短期化し、保険の入院保障では十分な費用が給付されない。
○がんの通院治療のため仕事にでられないので、収入保障が必要である。
(私の疑問・・・「CMでは、なぜ女性をターゲットにしているの?」、この理由だと大黒柱の男性の方がより必要な気がするのですが?)

この状況に対して、「保険をくるりと変える」この保険の特徴は、

・入院給付金がない
・がん確定診断で、年金または一時金がもらえる

この保障の妥当性については、最新のがん治療の状況及びがん罹患率等を分析してから判断する必要があります。

1 最新のがん治療の状況
がん治療の方法は、外科的手術、放射線治療、化学療法(3大がん治療法)があります。しかしこれらの治療法は激しい痛みと副作用、そして長期の入院が必要でした。

これに対して最近は、いわゆる「からだにやさしい治療法」が格段の進歩を遂げています。
「重粒子線によるがん治療」「免疫療法」「分子標的薬」などの新技術が次々と臨床に適用され、大きな効果が認められてきています。

細部については、専門のサイトをご覧ください。
重粒子線によるがん治療
免疫療法
またはこちらをどうぞ。
分子標的薬

これらの治療法の特徴として、
○からだにやさしい治療法(体への負担が少ない、痛みがない、切らずに治す)
○場合によっては末期においても通院で治療できる
○入院期間の短期化
○保険外治療であり、自由診療または先進医療となるため、自己負担が高額

費用について例えば、重粒子線によるがん治療は約314万円免疫療法は民間のクリニックの場合、1回20万円から120万円を複数回受け、合計支払額が数百万円にもなります。

これらの中には先進医療として認められた技術があり、その場合は、技術料は保険適用外ですが、入院費用等については保険適用があり3割負担になります。

注意:自由診療については、入院費用も含めて全額が自己負担となります。

以上から、最新のがん治療法については、これまでの医療保険からの給付では十分とはいえない状況となってきていると言えます。

続く

『アクサの「収入保障」のがん保険』はお得か?(その2)


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